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郵便局まで歩いてみよう(受傷22日目・術後14日)
2018/01/31(Wed)
2回目の受診が終わり、ギプスシーネをしっかり巻いて生活をすることにしたものの、骨折をした人あるあるとして「今、自分の治癒率はどのくらいなのか」は気になって気になって仕方がない。

抜糸した翌日には防水せずにシャワーを浴びた。
いきなり傷口に水分を当てるのは少し躊躇があったが、シャワーのような流れ落ちる清潔な水は問題なく、さらにその後きちんと水分をふき取って清潔を保てば大丈夫だろうと判断した。
むくみやら内出血やらで万全ではない足の甲は相変わらずシャワー程度の水滴でも軽い痛みがある。
青タンを友達に指で押されて「いてぇって!」と言うくらいの痛みである。

抜糸後の傷口はまだ血液がこびりつき、先生が切開場所の印としてつけたマジックの後も残っていてなかなか生々しい。
手術した右第五中足骨の先っちょはただでさえ頼りない小指であるから、そこについた血を洗い流し、垢をこすり落とすのも恐る恐るである。
足の裏もいつもならガシガシ乱暴に洗うのに、右足は傷を避け、折れたところに触れないようにちょいちょい触る程度になってしまう。

なお、足の甲をシャワーでいくら温めても、なかなか芯から温まらない。
根本から温めるにはもう少し傷が落ち着いてから、足浴や入浴へ進まないと無理だろう。
それでもお湯で皮膚や筋肉も少しはやわらぎ、足の指や足首を動かすのがスムースになった。

マジックや血が洗い流されると、傷口は2.5cmから3㎝くらいだということが判明した。
2段階に分けて切ったらしく、まっすぐの傷ではない。
第五中足骨は腱の下にあるため、骨の整復前にまずその腱をちょっとどかす必要があるという。
そのため位置的にうまく整復できない場合、腱を切ってから再び繋げることもするらしい。

傷の状態もぐじゅぐじゅしているとか液体が出ているとかの不具合はない。
この後、傷には大きなかさぶたができていき、1か月ほど傷をカバーする役目を持つようになった。
傷そのものは痛みも痒みもなく、術後2か月に至るまで問題なかった。
痕に残ることを気にする人もいるが、抜釘すれば再び切開するのだから、それから気にした方がいいのではないだろうか。

このようにシャワーを浴びる際はだいぶ楽になったが、家の中は相変わらず膝立ちや四つん這いであり、外出するのは診察のみ、マンション内のゴミ捨てや郵便物の確認は、人の少ない時間に(エレベーターの乗り降りなどで迷惑をかけるので)ギプスシーネをしっかり装着し、注意深く行った。

しかし買い物には行っていない。
家に戻った日曜日に買ってきてもらった品物と、その1週間後に様子を見に来た家族が少し補充してくれたくらいで十分足りていたこともあるが、やはり「外に出る」というのはかなり覚悟と勇気と体力が必要だからである。
両松葉杖で、基本的に足を地につけないで移動するということは、100だった機動力が1/10程度に落ちるということだ。
踵だけつけることができてようやく1/20というところだろうか。
車いすは介助者がいれば機動力80程度だし、使い慣れていないと体力的に厳しい自力走行でも40くらいはあると思う。

やはり「怪我真っ盛り」の松葉杖の機動力の低さ、転倒やひっかけ等のリスクの高さ、普通の歩行では使わない腕、肩、背中などの筋肉疲労、危険を見極めるため四方八方に注意を怠らないようにする精神の疲れなどはハンパない。
しかし、そこは「自身の治癒力」をどうしても測りたい時期でもあるから、「無理無理、とても無理!」と思う反面、「いや、でももうそろそろ外出できてあたりまえでは?」と考えてしまう。

「術後4週間+αでリハビリ終了、松葉杖とお別れ」
「ギプスでガッチリ固定され、きつ過ぎて地獄」
「術後1週間で家事や子供の送迎など、片松葉で『やらざるをえない』」
「これ以上仕事を休めないため、手術後1か月強で仕事復帰」
「入院先に通院する人でも、少なくとも1週間後通院でリハビリ」
「退院後は動けないので、故郷に戻って1か月療養」
「外出好きな人は退院後1週間で、車とはいえ買い物に出かける(そして店の床で滑ってこける)」

数多ある骨折ブログには千差万別な予後が記載されている。
その中で性別や年代、骨折箇所や手術内容、術後日数など、なるべく自分に近そうなものをピックアップしては、どうしても比べようとしてしまうのだ。
まぁ、だからこそ私もこの自分の骨折の記録を残しておこうと考えたわけだが。

とりあえず、私が一番気に入ったのは「3週間と少しで松葉杖とおさらばし、通院も終了」となった最速治癒ケースである。
自分もそのルートをたどるなら、年末で松葉杖は終了になるはずだが、先生が言ったように年末は病院が休みになるため、年明けに晴れて卒業となるだろうと期待した。
それならギプスシーネ固定が1週間伸びても「正月だから」ということで納得がいく。

となると今日で術後2週間だから、理論的にはあと1週間でギプスが取れるはずだ。
抜糸をして、膝立ち四つん這いによって日々安静にしているとはいえ、筋肉を動かさないままの状態で「ギプスなし」生活に移れるのだろうかと、またしても疑念がわく。
そもそも何かしらのリハビリをしていれば、「まだ立つのは無理」とか、「足の指がうまく動かない」「足首がここまでいけば合格」など、客観的に自分の治癒段階がわかるのだろうが、それがないためにどうしても「今、自分はどこ?」に立ち戻ってしまうのだ。

そこで私は決意した。
「よし、目的を作って外出してみよう。」

自分の治癒段階を知るためにも、病院以外の外出目的を作り、外出を試みることにした。
ちょうど年賀状を書き上げたところで、書き損じたハガキが何枚かある。
郵便局で年賀状を出しがてら、書き損じはがきを交換してもらおう。
また、入院費の預り金を家族に借りている。
郵便局の隣に取引銀行のATMがあるので、生活費ともども借りている分を引き出そう。

天気は快晴なので外出には問題ない。
ギプスシーネをしっかりと巻き、財布などすぐに出せるものをショルダーに入れ、荷物が増えた場合用にリュックサックを背負って、両松葉で歩行を開始した。
距離的には整形外科の5倍くらいある。
途中エレベーターで昇り、大通りを橋で渡り、エレベーターで降りるという障害コースでもある。
リュックを背負ったのは、もし行けそうならその後スーパーマーケットにも行ってみたいと思っていたからである。

意を決して歩き出したものの、整形外科に行く距離を超えると、案の定踵歩きのために持ち上げた右足首が痛くなってきた。
しかし外に出てしまった以上、簡単に引き返すこともできない。
座る場所もないので、休むこともできない。
ただただ前進あるのみ。
慎重に杖をつき、ゆっくりと患足を運び、健足で歩いていく。

30分ほどかけて郵便局にたどり着き、いつもなら使わないスロープを上り、自動ドアに挟まれないように歩いて窓口に向かう。
3つある窓口はすいていて、書き損じはがきを出し、一枚5円を払って取り換えて貰った。
用事が済んで振り返ると列ができていたので、すいてるタイミングでよかったとほっとする。
さらに書き上げた年賀状を特設ポストに入れ、これで郵便局での用はすべて終了した。

すでにここまでで疲労度マックスである。
再びスロープをゆっくり降り、今度は隣の建物のATMに向かう。
ATMに近づこうとしたところ、私の後に並ぼうとする人がいたので、「時間がかかるのでお先にどうぞ」と先にやってもらった。
すぐに出せるようにはしていたが、通帳を出したりしまったり、操作する際に松葉杖を置く動作があるため、人に待たれるのがいやだったからだ。
その人が終わったのでさて、と動き出したらまた別の人が順番を待とうとするので、それも先にやってもらった。
マイナーなATMで、これまでほとんど人とバッティングしたことなどないのに、なんなのだろうか。

ようやく一人でゆっくり操作できるようになり、生活費と借金分を引き出し、すべての用事が終了した。
持ち上げっぱなしの足首の疲労はもちろん、緊張による気疲れもピークで、この後スーパーに行くなどとんでもなかった。
ところがこれまた何たる偶然か、疲れ切って大通りを渡り、エレベーターを待っている間に、以前仕事で一緒だった人とニアミスしてしまった。
彼女は皆が働いているはずの時間に、ズタボロの松葉杖姿の私を見つけて驚いていたが、骨折して休職中というとさらに驚いていた。
私自身もケガで休業なんてびっくりだ。そしてこんなヘロヘロの状態で元の職場の人に会うのもびっくりだ。

外出時間はたっぷり1時間を超え、へとへとになって帰ったが、ラッキーなことにその後も痛みや不具合などは一切生じなかった。
そして自分の状態もある程度理解することができた。
とてもではないがまだ十分な歩行力があるとは思えない。
3週間でギプスシーネは勿論、松葉杖ともお別れなどできるのだろうか…
それを可能にするのが通院リハビリや、プロに教えてもらう自主トレなのだろうか…

色々わからないことだらけだが、とりあえず私にはリハビリがないのだから、やはりできることはどんどんやっていった方がいいのではないか。
踵には体重をかけていいのだから、無理をしない程度で、松葉杖で歩くこともした方がいいのではないだろうか。
とにかく安静と言われてはいるものの、足のマッサージもしてもらえず、足指や足首の運動も教えてもらえないのがどうにも腑に落ちず、自己判断でこんなことを考えてしまうのも、初めての骨折ゆえであろう。

これを書いている今は、既に術後2か月になろうという時なので、「医師の言う通り、安心して安静にしている方が後々いいよ」と言ってあげられるのだが、この時期は「手術したのに治っている実感がない」「他の人は〇〇なのに」「なぜリハビリがないのか」と、どうしても堂々巡りになってしまっていた。

そこで2日後の診察日、今回は疲れ切ってしまって行けなかったスーパーに行ってみようと決意した。
疲れたとはいえ、整形外科の5倍の距離を歩ききることができたのだ。
何しろ、ちょっと調べたネットスーパーは、西友で5000円以上、イトーヨーカドーで3000円以上購入しないと送料が無料にならない。

自分ひとりなのに、3000円とか5000円もの量を買うものがあるだろうか…
やはり自分で行って自分の好きなものを購入する方がいい(でも今は行かれない!)とジレンマに思っていたところで、郵便局まで行って帰って来られたのだから、それだけを目的にすれば遂行できそうな気がする!と変に自信がついていた。

次回は年内最後の診察日になるだろう。
ギプスシーネの固定が取れるとは思えないし、年内診察日が残り数日なのにリハビリが始まるとも思えない。
大した進展がない(にちがいない)分、スーパーに行くという一大決心で締めくくろうと意気込んでいた。

この意気込みはまた、物資がやや心もとなくなっていたこともあったが、診察日である金曜日からクリスマスを含む4日間がソシャゲのイベントなので、簡単な食べ物を準備しておきたいということも原因だった。
骨折の治癒状況やリハビリが云々かんぬんと言いながら、その実、「おっしゃ、クリスマスだろうがイベント頑張るぜ!」というアホなエンジンが必要に応じてやる気を出しただけでもあった。

固定が取れないとかリハビリが始まらないとか深刻に悩んでいるように見えて、いつもと違い仕事を気にせず全力で参加できるソシャゲイベントへの意気込みがすごい。
まぁ基本ダメ人間の私の行動原理などそんなものである。
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第五中足骨骨折手術後2回目の受診(受傷17日目・術後9日)
2018/01/28(Sun)
「今度の金曜日に抜糸しよう」と言われていたので、朝から整形外科を受診する。

今日こそリハビリが始まることを期待し、痛みがあっても頑張るぞと決意しながら、わずか数十メートルを毎度のことながらよちよちと10分近くかけて歩いた。
相変わらず持ち上げた右足首が攣りそうに痛い。
弾性包帯の巻き方が悪かったと思っても後の祭りである。

受診の際にはギプスシーネを装着し、弾性包帯を巻いて歩行できるようにしているのだ。
数日間歩行せず、床に寝っ転がってソファに足を上げていたので、むくみは改善していた。
むしろ術後より腫れがなくなっており、ギプスシーネがちょっとガバガバになったくらいである。
「わぁ、痩せた!」というわけではないが、少し足の甲がすっきりしたのは回復の兆しのようで嬉しいものた。

診察ではまず足全体の状態を見て、痛みや違和感がないことを告げ、退院後初めてのレントゲンを撮った。
診察室でギプスシーネを外されたので、そのまま裸足でレントゲン室に移動するのが一苦労である、
右足は踵だけをつけ、もたもたと狭い診察室を歩くのだが、他にもこれまた足の悪いおじいちゃんおばあちゃんがもたもたしているので気が気ではない。

以前見たレントゲンは、術後すぐ、麻酔で眠っている間に撮られたものである。
今回は受傷した直後のように、自分で足を置き、角度を変えて撮ったのだが、カセッテに足底をつける時、足首が思うほど柔らかく伸びないことに気付いた。
あれ?と思って伸ばそうとしてもうまくいかず、結局体を動かし、足に近づけて足底を落とす必要があった。

なんと、思った以上に足首が硬くなっている!
歩行時は右足首を疲れるくらい持ち上げているし、自分では十分柔らかいと思っていたのだが、いざいつも通り動かそうとしてみると、左足のようなしなやかさが全くない。
なるほど、こうやって拘縮が始まるのだなとしみじみ思う。
やはり「歩く」ことをしなくなると、テキメンに足首やアキレス腱が硬くなっていくのだと実感した。

さて、レントゲンの結果を聞くために再び診察室まで移動し、画像を見る。
そこには2本のスクリューが刺さった、見慣れた骨が写っていた。
というか、見慣れ過ぎている…



隙間…全然縮まってなくね?



そう、絶望的な隙間がそこにはあった。
術後のレントゲンと変わったようには見えない。
回復し始めると、骨と骨の隙間にもやもやした骨組織が見えるそうだが、少なくとも私の眼にはそんなもやもやは見えない。

先生はレントゲンを見て、「うん、まぁ、いいでしょう」と言った。
何がいいのだろうか…今はこれでいいのか、それともまだまだなのかわからない。

「じゃあ、抜糸しようか」

そう言われて再び処置室に移る。
防水シートが剥がされ、これで傷口が初めて空気に触れた。
先生はピンセットとハサミを構え、ブツブツと糸を切っていく。
つんつんと皮膚が引っ張られるような感覚があり、びろーんと出ていた長い糸を取り除いた時は「いてっ」という感覚があったが、別にギャーギャー言うほどではない。
ちょっとばかり血が出たので、ちゃっと洗ってガーゼを当てられた。

「抜糸したから、もうそのままシャワー浴びてもいいよ」
毎度面倒な防水作業がいらなくなるのはありがたい。
「まぁ、まだ手術して1週間だからね。あと2週間、年末までは固定して安静にしよう。」
「はぁ。固定は必要なんですね?」
「そうだね、固定してた方がいいね。外せるのは年末…あー、うち年末は休みに入っちゃうから、そうだな、年始まではつけたり外したりかな」
「安静にしてた方が…」
「そうだね」
「指を動かしたりは…」
「んー、まぁ今は安静にしてた方がいいね」

やはりリハビリのリの字も出ない。
とにかく「一に安静二に安静、三四がなくて、五に安静」のようだ。

えええええ…

むくみがひいているので、術後に合わせたギプスシーネがややぶかぶかになっているので、青いふわふわした包帯(オルテックスという商品のようだ)をちぎって巻いてくれた。
その上にいつものギプスシーネ、弾性包帯、ネットをすると、ギプスシューズと相まって相変わらずの重症患者丸出しである。

またしてもリハビリなしで、ただ安静にすべきという指示。
ガッカリして家に戻り、膝サポーターを装着する。
解放されている方がラクチンなので、巻いてもらった包帯とギプスシーネはすぐに外してしまった。

どうせ歩かないしリハビリもないし、別に固定しなくても、手術はちゃんとしたんだから、悪い状態になることはないだろう。
積極的な治療や自分の状態を理解できるリハビリがないため、どこかやさぐれていたようだ。
家族に診察結果について報告した際にも、「ギプスシーネは外しちゃってる」と伝えた。

案の定、骨折経験のある家族からは「先生に、外していいと言われたのか」と質問が来た。
「言われてはいないけど、ストレスになるから外した」と答えると、「先生の指示が固定した方がいいというのなら、固定した方がいいのではないか」と返ってきた。
やさぐれている私は、抜糸したこともあってどうせシャワーを浴びる時には外して自分で巻き直すのだから、本格的なギプスのようにガッチリ固めているわけでもなく、正しく固定しているとも思えないのに、とちょっとムッとした。
「別に歩かないんだから、固定は必要ないと思う」
そう強気に返したせいか、家族はそれ以上何も言わなかった。

しかしそう返事をしてから、骨折経験者が多い家族からの「医師に言われた通りにした方がいいんじゃないか」という言葉がじわじわと迫ってきた。
同じ箇所を同じように手術したとしても、必ず抜去が必要なごっついプレートやボルトでがっちりと留められた人たちと違い、私はちっちゃなピンのような細いスクリューが2本だけである。
恐らく、特別な事情がない限り抜去の必要がないのだろう。
その分、保持力が弱い。だからこその「安静」なのだろう。

第五中足骨というのは、折れやすい上に場所的に筋肉が少ない。
筋肉が少ないという事は血管も少ないという事であり、それ故に血流が滞りやすく、くっつきにくい骨なのだという、
「下駄ばき骨折」や「ジョーンズ骨折」という名称で知られるだけのことはあり、位置によっては疲労骨折もあるため、スポーツをやっている人に多い。
転位しなければギプスやギプスシーネの固定のみでいいが、私のようにずれてしまうと手術が必要になる。

そんな治りの悪い箇所を、小さなスクリューだけで留めているのだ。
スクリューが外れたり、最悪無理をすれば再骨折の可能性があるからこそ、安静が必要なのだろう。
家族からの忠告により、自分自身が「安静にしなければならない」状態であることを再確認した私は、おもむろにギプスシーネを足に装着した。
家族にもしょんぼりと「ちゃんとはめた」と報告すると、皆安堵したようだった。

以降、医師からギプスシーネを取っていいと言われる日まで、勝手に取ることはなかった。(風呂などは別だが)
とはいえこの先、「同じ手術をするなら、隙間がないようにプレートやボルトでがっちり留めて欲しかったよ!」と恨みがましく思い続けることにはなるのだった。
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足の甲全体のむくみ(受傷14日目・術後6日)
2018/01/27(Sat)
退院後、初受診の翌日は足がぱんぱんになってびっくりした。
骨折直後の内出血や、手術直後の腫れとは違い、痛いとかぼわーっとするというのではない。
ただただ「醜く膨れあがっている」ような感じだ。
そして皮膚が冷たい。ビックリするほど冷たい。

これまで「むくみ」というものをさほど意識したことがないため、冷たく膨れた足の甲をさすりながら「はー、これが『むくみ』か」と実感した。
骨折という重症で筋組織や血管がひどく損傷し、その際起きた内出血と、治癒による組織の新組成と癒着が重なり、血流がめちゃくちゃ悪くなっている。
ただでさえ足は心臓から最も遠い部位であり、それゆえに歩行時に足の裏で血流を押し返しているというのに、その「第2の心臓」を片方使うことができないのだ。
当然、通行止めだらけの血管道路には交通渋滞が起こり、リンパが漏れ出し、現場は阿鼻叫喚の大混乱である。

完全に昨日、松葉杖とは言え歩き過ぎたのである。
本調子ではない傷めた足を下に向け過ぎたのである。

私は松葉杖を玄関に戻し、おとなしく自作した膝パッドを装着した。
術後1週間も経っていないのに、松葉杖とはいえ歩くのはまだ早い。
今はただ頭を垂れ、這いつくばって生活するしかないのだ…




…と、落ち込む必要もない。
怪我をしているのだから不自由なのは仕方がない。

ずっと家の中なんて嫌!外に出たい!
友達や恋人とおいしいものを食べたり遊びに行きたい!!
完璧に家事をしたい!!!
自由に買い物や美容院やネイルに行きたい!!!!
仕事をしたい!!!!!


こういったアクティブな人にとってはストレスマックスであろうが、そもそも家にいるのが好きで、自堕落な生活がしたくて仕方がない身にとっては願ってもないチャンスである。

仕事に出てもこの状態では戦力にならない上に、二次災害を呼ぶ可能性が高いのだから、おとなしく療養するしかない。

時間があるので見なければならないアニメも溜め込む必要はなく、重ねられるソシャゲのイベントも難なくこなせる。
滞りまくっていたブログもせっかくだから更新していこう。
骨折についても貴重な体験であるから覚書として書いていきたい。
年賀状も早めに準備ができるので、色々とやれることをやっていこうと思った。

前向きにというよりは、ま、しゃーないよねーという気持であった。
何より私には面倒を見なければならない家族もいないし、生活費も全く心配しなくてよい。
恵まれた環境のおかげで、ゆっくり療養できることに感謝しつつ、回復を待てたのが何よりだった。

とはいえ、回復を実感できるようになるにはまだまだ先が長い。
むくみがあるせいか、ギプスシーネをはめると足が窮屈な感じになってストレスがたまる。
冷たい足が温まってくると、今度はぼわっとするのぼせ感覚にもどうしても慣れない。

というわけで、ギプスシーネは外してしまった。
退院の時に「もうギプスシーネはいらないよ」と言われたことが拠り所になり、もう「歩かない」と決めたのだから、固定の必要はないのではないかと勝手に判断したのだ。
ギプスシーネを外した足には、まだかなり生々しい手術痕部分に防水シールが貼ってある。
四つん這いで移動し、トイレすらもプッシュアップのみなので、日常生活の中で足をつくことはほとんどない。

とにかく、締め付けられるストレスがないので気分的にはスッキリした。
後々、これが自分の首を絞めることになるとも知らずにいい気なものであった。
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残り4作
2018/01/25(Thu)
しかし久々にひどい雪でしたなぁ。
骨折による休職中で外に出ない私にはあまり関係ないかと思いきや、今はリハビリ歩行中なので困るんですよね。

アニメはそろそろ固まってきた感じですかね。
いつもだと忙しいので1話、2話で切るものが多いですが、今は時間があるので、保留の物は3話まで見てダメなら切るという方式です。

切ったものは除き、決定しているものにはエールを。
また、前回までに保留だったものの中で、継続になった作品と切った作品をざっと羅列をば。
今日の時点で保留は残り4点ですかね。

視聴決定

〇「宇宙よりも遠い場所」
これは最初の印象通り、結構面白い。
南極についての知識が増えるのも面白いし、訓練内容も難しすぎず、一般人にもわかりやすい。
フィクションらしいドラマティックな展開に、仲間の絆をちゃんと絡めたので、十分視聴に耐えるものになってた。
ヒナタの明るさより、キマリのノーテンキさの方がわりといいスパイスになってる。期待値十分。

〇「ラーメン大好き小泉さん」
相変わらずレズっ気はキモいが、ラーメンうんちく知識アニメとしては気楽に楽しめる感じ。
今回MXは再放送の回数といい、この作品への力の入れようが凄い。なんでだ。

〇「ゆるキャン△」
これも気楽に見られるキャンプうんちく知識アニメ。
異常にエキセントリック過ぎるキャラもいないし、わりと淡々と進み、重いドラマがあるわけでもない。
何より見るのに身構える必要がないので、ラクチンに視聴継続。

〇「働くお兄さん!」
宅配便、コンビニ、アパレルと毎回テーマがなかなか面白い。
コミュ力が高くて働き者のチャトラより、めんどくさがりのロシアンブルーの方がメインだったのか…気づかんかった。

〇「グランクレスト戦記」
わはははは、早い、早いぞ展開が!!
火事を消し止める手伝いをしたら領民が味方になってくれました。
王に歯向かうにあたって、「周辺の君主たちが味方になってくれるかもしれません」って、そもそもその君主がどういう人たちで、味方になってくれるタイプなのかどうかもさっぱりわからん状態で、「加勢に来たぞ!テオ殿!」と言われても、「あー、そう…よかったね」としか思わないじゃないか!
その土壌が全然わかんねぇんだよ!!そんでもってわずか2話で連合から同盟に寝返りますって、早っ!
もうね、ツッコミどころが満載過ぎてこれは逆に見るよ。振り回されるテオ様を見てるだけでも楽しいといいなぁ。

〇「ポプテピピック」
今期は「これを見ずして何を見る」というくらい話題のクソアニメ。
しかもこれ、リアルタイムで見ないと完全に乗り遅れる危険がいっぱい。
いやー、とんでもないクソアニメ。楽しみすぎるぞクソアニメ。

〇「伊藤潤二『コレクション』 」
ナニゲに声優が豪華すぎる。小山茉美ねーさんはやめよう怖い。
今回はナメクジが苦手な人は絶対見ちゃダメな回だったねー。

〇「刻刻」
毎回毎回嫌なところでひくなよ!!と思いつつ、結構楽しみ。
主人公はもちろん、あの一家の皆さんが割と迂闊なので、もうちょっと慎重に行動すべきだと思います。

〇「バジリスク ~桜花忍法帖~」
前作との関連性の説明や、状況の説明が続いているせいか(そのくせ八郎と響についてはまだ内緒の部分が多い)、まだまだ本筋に入ってないと感じる。
キャラが皆育ってからが本番かな。

〇「りゅうおうのおしごと!」
正式な弟子入りとなった3話まで見たけど、まぁ、うーん、まぁ、いいかなぁ…
あの「婿になる」約束とかはマジでゲロ吐くかと思ったけど、そのあたりは姉弟子の白雪姫に頑張ってもらうか。
仕事してたら切ると思うけど、私が休職中で時間がある分、助かったねって作品かな。
とはいえ、エロコメやロリコメの度が過ぎたら、遠慮なく即切りするからな。
あと「かんそうせん」も見てるので、こっちの方が興味深くて楽しい。

〇「まめねこ」
肌色、もじゃ、メガネ…猫ってやつは!!可愛いじゃねぇか!
うちの猫だって可愛いもんね!兄妹だもんね!めっちゃ可愛いもんね!自慢しちゃうもんね!

IMG00396.jpg我が家のチンチラゴールデン

neko2我が家のチンチラシルバー

〇「gdメン gdgd men's party」
松岡さんSAO好き過ぎでござるなー
遊戯王パロにワロタ。まぁ気楽に見られる5分アニメなので継続でオケ。

〇「弱虫ペダル GLORY LINE」
見たことのない旧2年生(3年生)がてんこ盛りに出て来た前作から、わりと流し見になってるのは否めない。
しかしすでにその前作から、主人公なのに坂道がらみの話がないよね…ってのは言っちゃいけないお約束なのだろうか。
巻島さん巻島さん言う以外活躍してない気がするぞ小野田くーん。

〇「怪獣娘 ~ウルトラ怪獣擬人化計画~(第2期) 」
5分アニメなのでこれも気楽に見ている。ストーリーもあるようなないようなあるような…なので、まぁ本当に気楽。

〇「オーバーロードII」
健気に頑張っておりますトカゲちゃんたち。
彼らが一生懸命頑張れば頑張るほど辛い…くぅ、辛い…

〇「ダメプリ ANIME CARAVAN」
乙女ゲーなんか絶対切ると思ってたんだが、やはり最初の印象通り、矢作さん演じるイナコの姫がわりと常識的でテキパキしているので好感度が高い。
王子たちはマジでダメだヤツばっかだが。いやこれ、マジでダメな王子ばっかりなんだが。

ちなみにこの作品、CMで久々に新規のみゃーもり(たろうもだが)に会えるのは嬉しい。
やっぱお仕事シリーズの中でも、「SHIROBAKO」は頭一つ抜きん出てたなぁ。

〇「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
これは毎回本当に楽しみ。キャラデザも大人っぽくてよい。
ヴァイオレットだけでなく機械人形たちにもそれぞれドラマがあるようで、ドラマを盛り立てている。
何度も言うけど、まさか京アニでこんなにいい作品を作れるなんてホントに信じられない。
京アニを支える顧客からは絶対評判悪いんだろうなぁと思いつつ、初めて「頑張れ」とエールを送るよ。

〇「恋は雨上がりのように」
主人公がキャピキャピしてないので静かに淡々と関係性が進む…と思いきや、アクシデントであっさり「好きです」
おお、早いなと思ったら、店長は案の定「人間愛」と解釈するという、まぁ普通そうよねという展開が逆によい、
久々にノイタミナらしく、これはドラマでもいいよねという内容なので、毎回とても楽しみ。

〇「ミイラの飼い方」
ミイラは相変わらず可愛い。
秘密を暴こうとか、正体がばれないようにとか、お約束事が続くので、こっちものほほーんと見てるかな。

〇「だがしかし2 」
火使って遊ぶとか、ぽんぽん船すげーな!
樟脳船はわかるけどさー、あれはやったことないわ。

△「たくのみ。」
一緒に録れちゃうからチラッとは見るけど、毎回ずっと見るかどうかはわからん。
でもこの間の酎ハイの作り方は、酒を飲まない私が見てもうまそうだった。
なるほどー、酒とグラスを冷やすのか。

〇「覇穹 封神演義」
2話目はこれまた人気キャラの哪吒や、大戦の相手役聞仲が登場。
1話目はめちゃめちゃハイスピード展開だったけど、2話目は聞仲と黄飛虎の話も含め、描き方やまとめ方は十分だったんじゃないか?
まぁ懐かしさも含めて楽しんでますよ。

〇「ハクメイとミコチ」
あれ、3話構成の時もあるの?
骨にびいどろで命を吹き込むとか、善し悪しはともかく面白い発想だなと思った。
EDの文章も含め、世界観をしっかり作りこんでるせいなのかストーリー性が高くて結構見ごたえがある。
相変わらずハクメイとミコチの出会いや、付喪神に詳しい?ハクメイの素性が謎だけど、おいおい語られていくのかな。

〇「博多豚骨ラーメンズ」
1話目では「え?え?これは誰?どの陣営??」と目移りして困ったけど、2話目で色々な人が関係性を持ったので、ちょっと整理されたかな。
人がさくっと殺される反面、1話目のホストの復讐がワンパンだけとか、殺し屋カンパニーのドジな殺し屋の巻き込まれ体質とか、ギリギリのコメディタッチで残酷さを緩和してるけど、さすがに妹ちゃん殺しは(運よく別人であっても)あかんわ。
次回は梶くんもブチギレ必至だろうし、オノダイの正体も見られるのかしらん。

〇「七つの大罪 戒めの復活」
原作に大分遅れてるので「今どこだっけ」と認識するのが難しい。(まだまだ全然前の方だった)
まぁこれは原作の復習で見るようなものなので特に問題はない。

〇「斉木楠雄のΨ難(第2期)」
2話目が放映されたけど安定の面白さなので、こちらも問題ない。2期物は安心して継続できるのでいいな。

切った作品

×「刀使ノ巫女」
「ひいぃぃ男」しか出ないアニメ。
ようやく3話で心置きなく切れる展開になってきたので、スパッと切らせていただきます。刀だけに。

ここからはまだ3話目の放映がなされていないため、保留の作品。
できれば3話目で決めたいところ。

△「メルヘン・メドヘン」
これはさくっと切りたいんだけど、2話までにはまだ致命傷がなかった。
でも多分3話目で切れるだろうと考えている。

△「BEATLESS」
アナログハックであなたの視線を虜にします…正体をばらしたいのかばらしたくないのかどっちやねん…(イラッ)
うーん、気持ち悪さは相変わらずだし、最後にいきなり友達の人が変わったような状態に面食らったし、意味がわからん。
次回が3話目なのでここが勝負かな。もう見たくないという思いも強いので、よほど面白そうな要素がなければ切ると思う。

△「キリングバイツ」
オスは完全に獣化するっぽいのに、メスはどうして顔だけは人間のままなのだろうか。
オスはやはりセルリアンでメスは凶悪なフレンズなのだろうか。
え?バカにしてるって?してます。
次回が3話目で、バトルも新展開になるっぽい雰囲気だけど、多分切ると思う。

△「ダーリン・イン・ザ・フランキス」
これはねぇ…トリガー作品の悪いところしか出てないなぁ、今のところ…エロさが気持ち悪くて、キャラの描き方が胸糞悪い。
「キルラキル」と「キズナイーバー」の悪いところだけを集めて描いてるような不快感。うーん…
次回が3話だけど、どうかなぁ。ちょっと迷う作品だよなぁ…うーん…

今期の再放送

3月に劇場版公開が控えている「ちはやふる」が週一、1月からドラマ版が始まった「海月姫」が集中再放送中。
「海月姫」は面白かったけど、アニメはめっちゃ中途半端なところで終わったし、ドラマ版は完結まで行くのだろうか…(いくならアニメも最後までやってよ!)
チャットモンチーのOPとサンボのED懐かしい。

一言投票所

「beatless」
♥アナログハックとhIEはAIの出力端末であるということを頭に入れてレイシアさんの表情やアラトを観察する視線をチェックすると怖くなり、しかし10代男子に100年(作中時間22世紀)のサブカルお約束展開の研鑽を実体験させると引っ掛かってもしょうがないと脱力します
以前のコメントといい、恐らく原作がお好きなんしょうね。
正直、次回放映を持って切るか、もう少し様子を見るか(多分すぐに「継続」にはならないと思われ)、判断しようと思っていますが…
うーん…うーん…

「幼女戦記」
♥遅れながら幼女戦記観てます。終末のイゼッタやんけ!と思ったのですがターニャさんのゲスっぷりがいいですね。でも好きな人には申し訳ないのですが悠木さんはあんま好きじゃないかな
おお、デグレチャフさんの戦いっぷりをご覧になってますか。
おっしゃる通り私も、「何?終末のイゼッタの幼女版?くだらんわぁ。ホント、最近こんなんばっかだな」とため息をつきながら見たこの作品、2話目のスーパー展開でひっくり返りました。えええええ!?いやぁ、ネタバレなしで見てよかった。

声優としての悠木さんについては、私も全く同感です。
これだけ売れっ子という事は好きな人が多いんだなと思いますし、最近は彼女も演技に円熟味が見えてきているので昔よりは役の幅が広がったと思うのですが、シンフォギアのCMなんかを聞くと「ああ、まさに悠木碧だなぁ…」とその声質に嫌悪感を抱きますね。

声優なのに声が細いんですよね…
声質に癖がありすぎて耳に障る。まぁ低めのトーンもいい味出してきましたから(それを使ってくれる監督がいれば)成長はあるかもですが。

小倉唯もそういう「悪声」と「声の細さ」を売りにするクセの強いタイプの声優ですが、こちらも最近成長してきてますから化けるかもしれません。
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第五中足骨手術後初受診(受傷13日目・術後5日目)
2018/01/23(Tue)
近所の整形外科は、院長とその父である「大先生」が二人でやっている、いわゆる町医者らしいクリニックである。
PTが常駐するリハビリ室がある整形外科ではあるが、他にも外科・内科を併設しているので、時節柄風邪をひいている人も多い。

私も時間帯を変えて行ってみているのだが、なかなかすいている時間帯がつかみにくい。
9時からなので8時30分くらいに行って、一番の時もあるし3番くらいの時もある。
レントゲンなどが終わって戻った時間帯がすいていたので、次にその時間を狙って行ったらめちゃくちゃ混んでいたこともあり、なかなかすいている時間が見つからない。

いや、私の場合、具合が悪いわけではないので待つことは構わないのだ。
何しろ松葉杖で狭い待合室の奥地まで入り込めないため、なるべく入り口手前の席に座りたい。
そのためにはすいている時間帯を見極めることが大切なのだが、なかなか難しい。

手術後5日目にして、退院後初受診である。
距離はわずか100メートルもないくらいだが、何しろ手術後に歩くのは病院内のトイレと車に乗るまでのわずかな距離だけだ。
歩くことそのものが緊張する。

ギプスシーネをしっかりはめて弾性包帯で巻き、踵をつけてゆっくり歩く。
痛みはないが、踵を上げ続けるため、足首が疲れて痛くなる。
思いっきり足底をつけてしっかりと歩きたい。

ぶっちゃけ、この「足首持ち上げ」歩行の際の「足首の痛み」が、私が手術後一番つらいと思った「痛み」である。
しかし手術をしなかった人や、手術をしたとしても場所によってはギプスでがっちり足を固められた人は、ギプスを取った時に筋肉が弱り、そもそもこの「足首上げ」、いわゆる「背屈」ができなくなるという。

背屈は健常な足で20度らしいが、私はこの頃から健足である左足と遜色なく足首を持ち上げることはできた。
痛みがなかったこともあり、足首や指を比較的ちょいちょい動かすことができたのはよかったかもしれない。
しかし心身ともに健常な人間であれば、普段そんな踵だけつけた歩き方はしないであろう。
「はっはっは、そんなの簡単だ」と思うなら、踵歩きでコンビニに行ってみればよい。
必ずや地獄を見る。

財布を入れた小さなショルダーバッグを斜めにかけ、両松葉杖で、右足の踵だけをつけてそろそろ歩く。
足首は痛いが、足底をつけることはできない。
しかしギプスシーネが受傷部分を守ると同時に足底にもかかっているので、踵上げに疲れたらギプスシーネに体重を預けてしまった。
多分、これはあまりよくないのだと思う。
なぜなら、これではいくらギプスシーネとはいえ、足底に体重がかかることになり、傷に響くような気がしたからだ。

足首の疲労をだましだまし、クリニックまでのわずかな距離をアリの歩みで進んだ。
直前に横断歩道があるので、車を待たせないよう(待ってもらうと焦るので)タイミングを見計らって渡り、歩道と車道の段差を乗り越えてクリニックのエレベーターに乗り込む。
すでにここまでで体力も注意力も相当消耗している。

窓口では診察券と保険証、診療情報提供書とCD、それに退院証明書も提出した。
先生は包帯とギプスシーネを取って傷口を見、糸がひょろひょろ出ている部位を見て「綺麗に縫われてるね」と言った。
その時、折れていた個所を指で触れて確かめたのだが、触れられて初めて「痛ぇ!」と神経に響く痛みがあった。

「レントゲン写真、見た?」
「あ、はい」
反射的に「はい」と答えてしまったが、実は実家のPCにCD-ROMがついていなかったので見そびれている。(今思えばブルーレイHDDで見ればよかったのだが)
だからこの時が術後の自分の骨を見るのは初めてなのだが、本当に小さくて細いスクリューが2本、プスプスと刺さっていた。
骨は、上下にずれていた部分は確かに元の位置に治っているが、ビックリするほど隙間が空いている。

というか、「隙間、空き過ぎじゃね?」と思うくらい空いている。

受傷した時に撮ったレントゲンとほとんど変わらないほど空いてる。
ちょっとショックであった。
手術するという事は、矯正してこの隙間を近づけることではなかったのか…

骨折ブログの皆さんの術後写真は、プレートでばっちり止められており、隙間などほとんど空いていなかった。
中には私よりずれているのに、医者が「手術の必要はない」と言ったらしく、ギプス固定のみで過ごした強者がいて、結局完全にずれたまま固まるという「おいおい、イマドキ野戦病院か!」とツッコみたくなる症例の人(しかもこの人、確か看護師さんだったと思う)もいたが、その人と同じくらい離れている。

入院や手術が決まっても、手術当日も、退院後も何一つ心配に思ったことのない私だったが、この時初めて「ん?」と疑念がわいた。
それほど隙間が空いていたのだ。
のちに「第五中足骨 手術後 写真」で検索しても、受傷直後ならともかく、術後で私ほど隙間が空いている写真を見たことがない。

手術までしたのに、これ、くっつくまで結構かかるんじゃね?

一瞬、そんな不信感がわいたのだが、「いやいや、だけど今日からリハビリが始まれば、治るまでの時間も短縮するかも」と思い直した。
筋肉を伸ばすマッサージが痛いとか、地道なタオルつかみが苦痛とか、背屈や底屈がきついとか、リハビリの泣き言をいう人が多いので、果たして自分はどうなのか、やるのが楽しみでさえあった。

「うん、きれいにはまってるね。じゃあまた、これで固定して安静にしてるようにねー」

…ん?

「傷を濡らさなければシャワー浴びてもいいよ。今週末には抜糸できそうだから抜糸しよう。」

…んん?

「歩く時は踵だけはつけていいけど、松葉杖必須でね。家の中はつかまりながら、うんと気を付けて。」

そのまま再びギプスシーネをつけてぐるぐる巻きにされる。

「とにかく、3週間は絶対に大事にすることだね」
「あのー、退院時にもう固定はいらないと言われたんですが」
「いや、ちゃんとしっかり固定しておく方がいいよ」
「では何か、指を動かしたり、こうした方がいいということは…」
「とにかく、動かさないこと。年末…年明けまでかな。動かさずに大事にするのが一番」

えええええ…

というわけで診察は終了した。
リハビリのリの字も、指を動かすとか足首を回すのも禁止で、「固定して安静にする」ことが大事だと言われたのである。

同じ手術をして、痛い痛いと激痛に眠れなかった人たちが、術後2日目からタオルつかみのリハビリが始まり、筋膜リリースのマッサージが始まったのとは大違いである。
痛みもないし、痛みを伴うリハであろうとやる気満々の私が、「ただ安静にしてなさい」と言われるだけとは…

ショックである。
なんのために手術をしたのかとちょっと腹が立つほどであった。
他の人と比べても仕方がないとは思いつつも、手術をしていない人が安静しかないと言われるならともかく、手術をした方が早く治るからと言われたのに、そして実際に術後すぐにリハビリに入る人がほとんどなのに、私はギプス組と同じく「安静優先」なのである。

もちろん骨折がすぐに治るなどとは思っていないが、リハビリを行うことで「治る方向に進む」ことが実感できると思っていたのに…
そのために「リハビリはどうする?」と聞かれた時、近場の整形外科にかかると言って来たのに。

もやもやした気持ちを抱きつつ、でもまぁまだ術後1週間も経っていないので、判断できないというのもあるだろうと思い直した。
水曜日で術後1週間が経ち、金曜日には抜糸するのだから、またそこで判断が変わるかもしれない。

なんとか気持ちを切り替えて、よちよち歩きで家に帰る。
ギプスシーネと包帯を先生がしっかりと巻き直してくれたので、松葉杖で歩いても行きほどは疲れない。(実は包帯を巻く時はきちんと背屈を保持した形で固めるのがコツである)

退院後は松葉杖で外出することもなかったし、家では膝立ちかいざりだったので、診察日だったこの日は家でも踵を突き、片松葉で歩いた。
片松葉だとお湯を沸かしたり料理をしたりできるので便利である。
なるべくギプスシーネに体重をかけないよう注意しつつ、健足と松葉杖と踵歩きを駆使し、この日はわりと活発に動き回った。
なんとなく、「リハビリは始まらなかったけれど、やれることは多い」と自分自身が証明しているような感覚である。

翌日、足が今までになくぱんぱんにむくんでとんでもないことになるとも知らず調子こいていた。
踵のみとはいえ、まだこの時点では長時間歩いたり、ましてや片松葉などとんでもないことは、日数が経った今ならわかるが、まだよくわかっていなかったのである。

何事も、無知とは恐ろしいものである。
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膝サポーター・改(受傷12日目・術後4日目)
2018/01/20(Sat)
金曜日に退院後、日曜日までは実家でのんびり過ごした。
入院中は見られなかった録画を見、できなかったネット検索をし、家族に頼んでログインだけしてもらっていたソシャゲを再開し、犬や猫に囲まれて幸せに過ごす。

ロキソニンも追加分以外は全部飲み終え、痛みが全くないのでおしまいにした。
包帯ぐるぐるによるボカボカも、病院より家の方が寒いせいかほとんど気にならず、快適である。

なお、退院間際に副担当医から「外していいよ」と言われたので、弾性包帯やギプスシーネはちょくちょく外していた。
とはいえさすがにまだ傷口が生々しすぎるし、犬猫に踏まれたりする可能性もゼロではなかったので外しっぱなしにはしていない。
なのでストレスにならない程度にギプスシーネをつけたり外したりしていた。

月曜日に術後初の診察を受けるため、日曜日の夜に自分の家に戻った。
家族はもう少し療養するよう勧めてくれたが、もしリハビリが始まったら通えるだけ通う方がいいと思い、そのためには病院に近い自分の家の方がよいと考えたためだ。
それに、1人だと何でも自分でやらなければならないため、筋力の衰えを少しでも防げるのではないかとも考えた。

とはいえ、さすがにまだ出歩くことはできないので、送ってもらったついでに牛乳や卵、納豆などの必要品を購入してきてもらった。
また、診断書をコピーして、原本を職場に送付してもらった。
ビジネスマナーとして、まさかいきなり診断書だけ送り付けるわけにもいかない。
しかし実家のプリンタの使い方がわからなかったので、仕方なく自筆で手紙を書いた。
休暇願なので、あて先は管理職である。
怪我をした個所や状況、入院や手術に至るまでの説明と、術式、現在の状況などを記し、職場に迷惑をかけることのお詫びを添えた。
また、それとは別に実務的な引継ぎメモを同封し、こちらは直属の上司宛とした。

家に着いてからやったことは二つ。
まずは傷口をカバーしてシャワーを浴びること。
実家では「防水する必要がある」「家が寒い」「自分の家ほど慣れていない」ため、シャワーは浴びなかった。
せめて防水の必要がなければ入ってもよかったが、その準備が自分の家よりやりにくそうだったので、家に帰るまで我慢したのだ。

まずギプスシーネと包帯は邪魔なので外す。
ふくらはぎの中間くらいまでをビニール袋で覆ってゴムで止める。
その上にスーパーの袋をかけてゴムで止める。
さらにもう一枚スーパーの袋をかけ、太めのゴムで止めて3重防水構造の完成である。

あとはいつも通りだが、足を下にしておくと血流が滞る感覚があるため、浴槽の端に足をかけたりしてそれを防ぐのがめんどくさい。
しかしギプスシーネも包帯も外しているため、ビニールの上からでも患部にお湯の温かさが伝わり、それはとても気持ちがよい。
入院前と同じく、温かいお湯を浴びて汚れた髪などを洗うのは本当にさっぱりした。
ちなみに水はビニールの中まで入ることはなく、がっちりガードされていて濡れることはなかった。

次にやったのが膝サポーターの作成である。
移動は、病院では松葉杖メインだが、家では当然膝立ちかいざりである。
しかし生膝で歩くのはそろそろやめたい。
膝は足の裏ではないので、そもそも体重を支えるような仕組みにはなっていない。
もし無理して膝を傷めでもしたら、今後移動どころではなくなるからだ。

ちょうど2017年9月頃に、タレントの山瀬まみが左第五中足骨を骨折したというニュースは知っていた。
手術をすることはなかったらしいが、今回自分が怪我をしてネット検索をしていた際、家で療養するはずだった山瀬まみは、生活が成り立たなかったのでその後入院したと書いてあった。
なぜなら、彼女は第五中足骨だけでなく、なんと右の膝も折ったのだという。

両足!!!!!

足の骨折をした人ならその超絶不便極まりない状態に背筋が凍ると思う。
片足でも制限が多いのに、さらに片膝をやられていてはいわゆる「健足」がなく、移動すらできないではないか。

私も階段上部で転倒したので、タイミングや状況が悪ければさらに骨折部が増えたり、転落の可能性があったのでとても他人事ではないが、両足を傷めるなどということは考えたくない。
そんなわけで、骨折ではなくとも膝を傷めて膝立ちができないとか、後々の人生で機能的に問題が出るような原因を作りたくない。
そこで入院前に購入したバレーボールのサポーターの登場である。

以前も試したように、健足である左足はそのままで問題ない。
しかし右足はギプスシーネでカバーしているし、たとえそれを取ったとしても生々しい傷跡をこすりながらサポーターを膝まで上げたり下げたりすることはできない。
ということで、右足サポーターは何らかの工夫をしなければならない。

ベルクロテープやボタンなどの裁縫小物が十分あったなら、もっと機能的にいいものを作れたかもしれない。
だが何しろそういった物を買いに行くこともできない状態であるから、今あるものでできることをしなければならない。
あるのは太ゴム少々だったから、必然的に方法は一つしかなかった。

まず膝サポーターの裏を豪快に切り開いた。
そして太ゴムを2本渡して縫い付ける。
左膝ほどのフィット感はないが、ゴムが伸びるのでギプスシーネを乗り越えて右の膝まで到達できる。
動き過ぎてしまう場合はゴムを縫い縮めるか、手っ取り早く安全ピンでとめるとよい。

数多の骨折ブログでは、屋内での移動はいわゆる「キャスター付きの椅子(低めの丸椅子の評判が良かったようだが、背もたれがある方がいいという意見もあった)」が重宝したという意見が多かった。
スケボーがある人はそれでもよい。私の父は通風の時、スケボーで室内を移動していたからだ。
しかし我が家のキャスター付き椅子はゴムが劣化していてもう使えず、かといって骨折時期のためだけに購入したくなかったので(物を増やしたくない)、この「膝サポーター・改」は実用性と私のポリシーにぴったり合ったマッチングアイテムとなった。

これがあれば膝を傷めることもなく、膝立ちもすいすいである。
動かないようしっかりしたゴム式のサポータゆえ、左はつけっぱなしにしていると膝裏が結構圧迫されるので、椅子に座ったり寝転んでいる時は足首の方におろしておけば楽である。
すぐに使いたい時も足首から持ち上げるだけでいいので、どこに置いたっけと探し回る必要もない。

シャワーを浴びてさっぱりし、サポーターを使った膝立ち移動からずりずりとベッドに登り、横になってしみじみと「帰ってきたなぁ」とほっとした。
他の骨折した人同様、明日の受診でリハビリが始まれば、自分もいよいよ完治までの道のりが見えてくるだろう。
そう期待しつつ、この日は眠りについた。
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そろそろ視聴を決めて落ち着きたい
2018/01/20(Sat)
全てが出そろい、2話~3話目、早い作品は4話目を放映終了したこの時期。
木曜から金曜にかけてが大量放映なので昨日の分をまだ見ていないのだけど、なかなか意表をついてくれて面白い「グランクレスト物語」や、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のように、京アニの将来を心配しつつもめちゃめちゃのめりこんで見ている作品もあれば、「刀使の巫女」や「メルヘン・メドヘン」のように2話切り確定かと思いきや意外とまだ続いていたりして自分でもびっくり。

反面、イマイチ乗り切れない作品もあるので、来週あたりまでには固まってくるかなという印象でござる。
しかし今期はもう何が飛び出すか放映されるまで全くわからない「ポプテピピック」の一人勝ちのような気がする。
原作者以上にアニメスタッフ頭おかしい(褒め言葉)

△「ダーリン・イン・ザ・フランキス」
世界観がまだ説明されつくしていないのでわからないけど、1話目を見た感じではビミョーかな。
トリガー独特のエロスというか、「キルラキル」のようにコミカルっぽく描くならまだガマンできるけど、わりと生々しいこういうタイプはちょっと嫌なんだよなぁ…
メカが女の子タイプという作り手の変態度も、好きな人は好きだろうけど、私は視聴挫折したスタドラを思い出させてちょっとな。
まだキャラクターもよくわからないので、念のため様子見。

〇「斉木楠雄のΨ難(2期)」
声優がベテランばかりの安定の2期。ジャンプでも必ず読む作品なので、特に心配はしていない。
事前特番では昨年の1期終了後、枠を引き継いでついに深夜枠となった銀魂が斉木楠雄をいじってくれたお返しをということで、銀魂組が特別出演。
しかも銀魂も現在放映中ということなので、めっちゃ番宣していきおった。これは普通に気楽に見る。

一言投票所

「beatless」
▼デザインとフィギュアというカタチ先行でこの話書きますか長谷センセンスオブワンダーと感動したシンギュラリティ以降の人形譚、アラトくん原作よりチョロいのが気になりはしますけど、レイシアさんのちょろちょろマスコット遠藤兄妹
2話目はまだ見ていないのでなんとも言えないのですが、都合の良い物質女ミーツボーイ物語のj魅力が見つけられなければ切る候補の一つです。
水島精二監督作品なので簡単に切りたくはないんですけどね。

「オーバーロード」
▼続編なのを考慮に入れても2話でいきなり主人公が出ないアニメって珍しいですよね。このまま、主人公が蜥蜴に代わっても普通に面白そうな話なのがまた凄いです。正直EDかかるまで、アインズ様出てないことに気づきませんでしたw
このトカゲの話は、トカゲたちが非常に魅力的で、勝利のために一生懸命努力を重ねていくので、そんな健気な彼らに気持ちが傾けば傾くほどなかなか切ないんですよね…

立派な武人ではあるけれど虫頭でしかなかったコキュートスの成長も見られるので、そういった意味でも見どころ満載なんですが、何しろモモンさんたちが圧倒的すぎるので、トカゲたちが頑張れば頑張るほど「う、うーん…」と眉をひそめてしまうのです。
とはいえ、アニメではどんな風になるか楽しみです。

特撮&仮面ライダーシリーズ「仮面ライダービルド」
▼ビルド、公式HP行くと各フォームに変身した際、腕や足など身体の部位ごとにどのような能力が身に付くか図解してくれてたりします。実に男の子心くすぐる図解で、読んでて見応えあるんですが、読み終わった後に「この設定絶対本編で使われないよなぁ……」と虚無感に襲われるんですよね。我ながら嫌な大人になりました(笑。
わはははは。
わかりますわかります。私はそこまで読み込んでませんけど、結構毎回「パンチ〇〇トン」とかあるのを見ては「フフッ…またまた」とほくそ笑んでいるので、同じく嫌な大人です。
ガンダムとかでもあるじゃないですか、設定はあるのにアニメには最後まで出てこなかった武装。
きっと制作スタッフが多ければ多いほど、とりまとめが大変なんですよ、と大人らしく擁護してみる。

コードギアス 反逆のルルーシュ(再始動?)
▼何気に楽しみな劇場版ギアス。総集編だーと思いきやヴィレッタがディートハルトに撃たれて記憶喪失になったり、シャーリーの父親が死ぬエピソードがカットされ生存!ディートハルトのシャワーシーンがあったりで見所満載でした。次回も改編してくるのかなーと楽しみ
ちょいちょいいじってるみたいですね。
つかディートハルトのシャワーシーンを加えるあたりに笑ってしまいました。
野郎のシャワーシーンなんざあってもなくてもいいような…(笑)

まぁ「スクライド」もちょこちょこ変わってたので、TVシリーズをそのまんまやってもしょうがないじゃんという制作側の意図なのかも。
「こうだったらどうだったろう」という新ルートの作成は、作品がスタッフに愛されてる証拠なのかもしれないですね。

機動戦士ガンダム00
▼見放題のサイトに幾つか登録してるので、ピンポイントで見返す事もたまにありますが、やっぱり2ndシーズンが惜しい。留美、ネーナ、サーシェス、セルゲイ、意味深に出てきた割にあっさりの何人かのイノベイドも、仰る通りポテンシャル高そうだったんですけどね
メカでは奇怪な形をしたアルケーガンダムが特に好きでした。しかし機体が強制的に止められてしまってお終いというのは肩透かし……

ですよねー、1期も微妙ながらもギリギリ体裁を保った感がありましたが、2期はさらに混沌としてしまい、キャラが全然立たなかった。
アルケーガンダム、懐かしい。
サーシェスもただただ混乱を呼ぶばかりで腹の立つキャラでしたが、結果的にはまぁマイスターに殺されたし…スカッとはしなかったですけどね。

でも00は特に入れ込むキャラがいなかった分、フラットに見られたのでとても楽だったんですよ。
実は主人公のせっちゃん、嫌いじゃなかったんですよね。監督の宣言通り、変な恋愛風味がなかったのもよかった。
徹頭徹尾、一切ブレることなく「俺がガンダムだ」を貫き通したので、終わってみればそれも良しという感じです。
ユニコーンもXも同じで、ガンダムは物語を理解するためにもキャラに入れ込み過ぎず、フラットに見るに限ります。
(どっちの作品も、出てくるキャラクターは皆公平に好きですよ。ターンAはこの2作には劣るけど許容範囲内です。)
SEEDみたいな入れ込みはさすがにもうしたくないですね。
かといってAGEやオルフェンズ(古い作品だとW)みたいに、入れ込みどころか思い入れさえもできないのも勘弁ですけど。

00はホント、惜しいなーと思わせる作品です。

ポプテピピック
▼主演声優として前から発表され、試写会の舞台挨拶に全て出演していたお二方が本編に全く出ていない…(上坂さんはOP しかも試写会の内容と一緒だったの外国人スタッフの所だけだとか…
適当さを出す為に敢えてキツいスケジュールにしてるという悲鳴もちらほら ……千葉さんの「駄目だこりゃ」はずるい…

いやー、予測がつかないですよねー、この作品。Bパートが声優を変えて同一内容を再放送ってあなた!
次の声優は誰なのか、度肝を抜くような演出があるのか、果たして最終回までに小松未可子は出演できるのか…
視聴者をくぎ付けにせずにはいられないクソアニメですよね!(褒め言葉)

映画「マジンガーZ INFINITY」
▼マジンガーは真しか知らないのですが何の問題もなく燃えました。マジンガーがとにかく格好良く、ストーリーもちょっと切なく、期待以上です。もしお時間あればオススメしたいです。
CMで見ただけですけど、カッコよかったですよね!
マジンガーZは、私がリアルタイムで見た初めてのロボアニメであり、毎話夢中で見た(時間帯がちょうど「アルプスの少女ハイジ」とセットだったのもよかった)年代であり、続編のグレートマジンガーでマジンガーZの扱いの悪さに本気で憤慨したので、そういう意味では「こんなにカッコよくなっちゃって…」と感慨深いです。

「Devilman Cry Baby」
▼NETFLIXに入って全話見て来ました。湯浅監督らしく、ピンポンのように本筋は原作をなぞりながらも現代の社会、テクノロジーを物語に絡めていて凄く楽しめました
原作をしっかり読んだ人は全員「え、アレを?」と一瞬思ってしまう、全編アニメ化に挑戦したというアレですね。
湯浅監督も映画を2本にデビルマンなど、ここ数年すげー仕事してますね。
今のアニメ界の中では明らかに斬新で才能のある人なので、色々と挑戦したいんでしょうね。
お笑い同様、アニメも窮屈な地上波ではなく、限定で表現の自由が広い=規制の緩いネット放映が主流になっていくんですかねー

「グランクレスト戦記」
▼テオが戦場に駆けつけるまでの心理描写が、原作だとあったんだろうなぁ………と安易に想像できる第二話でした。これテンポ良すぎて原作読んでたら、逆に切ってた気がします(笑。もしかしたら原作もこれだけ駆け足な可能性がありますがww
続き)まあそもそもラノベの心理描写って、大体カットされてるんですけどね(汗。以前、好きな作品がアニメ化した時、主人公の葛藤や決意の描写が一番盛り上がるのに、その内容全部カットしたの見て、第一話で切った作品もあったりしますw
続き)地の文だから仕方ないと思いつつも、キャラの独自という形に変えることもできるのに………と当時は不満だったんですよね。今から考えると、時間の制約や間の持たせ方なんかの関係でアニメでは表現できなかったのかもしれませんが

マジっすか?
私はあのテオ様の「いや、おまえんとこが一番手薄だったじゃん」の一言で、あ、この人やっぱ無能ってわけじゃないんだなとわかってよかったと思いましたが。

逆にぐちぐちモノローグみたいなのがあるより、後方に置き去りにされたのに、ちゃんと戦場の状況を的確に読んでいたことが語られずとも想像させるうまいやり方だなと思いました。
なんでもかんでも書けばいい、原作をそのままコンテ化すればいいってもんでもないので、こういう「演出」がアニメには大事だと思います。(監督とは違う「演出家」の大切さがこういうところですね)

まぁ、原作がまさにアニメと同じく駆け足ってんならこの意見も確かに的外れですけど(笑)
でも実は今期、意外にも上位の方で楽しんでます。キャラも皆なかなか魅力的。
次回(今夜かな)もとても楽しみです。

りゅうおうのおしごと!
▼僕も16歳で取ったり小学生の弟子とかリアリティ無いと思ってたら現実に他の人みたいに高校行かずにプロ入りしてれば取れたと言われる人や女子小学生で住み込みの弟子になったりしてるそうですリアリティないのが9歳で初めるのが遅すぎるせめて6歳ならと聞いて将棋界恐ろしい
まぁね、「なってたんじゃないか」はともかく、小学生の弟子は師匠のような年齢の人の内弟子になるならあり得ますけどねぇ…(「三月のライオン」もそうだし、そもそも「色々あった」林葉直子なんかも小学生で米長の内弟子になったでしょ、確か)
竜王自身がまだ未熟者の身ゆえ、って断ってもいいとも思う状態でしたからね。まぁ所詮は夢物語ですけどね。

とはいえ、2話目も結構真面目に将棋やってて面白かったです。
まさかのアニソン女王と水木アニキの夫婦コンビにも笑いました。ゼーット!!
ロリコメは全然おもろくないけど、ロリどもも将棋とちゃんとからめるなら視聴してもよしとできそうです。

あとこの番組見ている人に聞きたいんですけど…OP歌ってる女の人(Machiko)、キモくないですか?
CMで見るけど、つけまやアイメイク独特で、顔の上半分がまるでとろけ落ちたみたいな「異形の顔」に見えて、一瞬めちゃくちゃドキッとしてしまいました。
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退院万歳(受傷10日目・術後2日目)
2018/01/15(Mon)
退院日の朝も看護師の声掛けではっと目覚める。
退院が待ち遠しくて2時間前後しか眠っていないと思うが、今日で帰れると思うとそんなことはもはや問題ではない。
病院だろうが何だろうが便秘になることもなく、相変わらず痛みもなく、体調は万全である。

最後の朝食はごはん、みそ汁、肉じゃが、青菜のお浸し、牛乳。
昨日手術して絶食していたAさんも、今朝は水を飲むことができ、食事も介助を受けながら食べたようだ。
内容はおかゆのようなものだったらしく、ここでもすでに手術当日に普通食だった私とは違う。(絶食時間が長いからであろう)
なお朝食時間中に、昨日の私のように担当医(院長)が様子を見に来ていた。

食事が終わると最後の点滴が行われ、終了後にルートが抜去された。
「今日は退院ですよね」
そう言われたので、退院の手続きについて聞いてみた。
「回診が終わって、会計をしていただいたら退院ですよ。会計ができるのが大体10時くらいかな。請求書はもらいました?」
「もらいました。」
「それを持って1階の会計で支払ったら、書類をもらえるのでナースステーションに持ってきてください。」
1階に会計か…自分で行くか、家族が来てから行ってもらうかだが、とりあえず家族には11時に来て欲しいとメールを送った。

午前中の回診では、昨日と違って包帯やギプスシーネが外された。
私も初めて手術後の自分の足を見たが、結構傷跡が大きく、長い糸が出ていてテープで止められている。
内出血は骨折直後ほどではないが、健足と比べるとむくみまくっていた。足の甲が左の3~4割増に太い。
あと、手術痕とは別に、甲の部分に明らかに新しい傷が一つ増えていた。
なお、手術する側の足の第2指の下に、ぐるぐると渦巻きが書いてあった。確かに書き過ぎである。

回診は術後のAさん、胃が痛いCさん、腕を吊っているBさんの順で、最後が私だった。
回診の先生は私の副担当医で、傷跡を見てうなずき、リハビリはやってるの?と看護師に聞いた。
「えーと、歩行指導だけですね。今日退院です。」
「じゃリハは通院でってこと?」
「〇〇先生のところです」
「あー、〇〇か。僕ね、〇〇と同期なんですよ」
そう言われたがピンと来ず、「そうなんですねー」と適当に合わせておいた。
私が最初にかかった整形外科の先生と同期ということだが、その時は下の名前で言われたのでわからなかったのだ。

「これ、取ってもいいんじゃないの?(院長に)怒られるかな」
さらに先生は、骨折部にかぶせられているギプスシーネを見て言う。
試しにとって歩いてごらんと言われたので、松葉杖で踵だけ突き、歩いてみる。
足の痛みはないが、傷口がギプスシューズにこすれるのでちょっと不安である。
「大丈夫そうだね。取っていいよ。じゃ、あとは〇〇先生のところでね」
そう言い残して、私の回診は終了した。

しかしまだ傷口がふさがりきっていないので、間違いなくこのまま靴を履くことはできない。
看護師が「そうはいっても不安だろうから、持って帰っていいですよ。」と言い、はめる向きがわかりやすいように「指」と書き込んで、包帯を巻き直してくれた。
これなら安心である。

Aさんは手術した部分は痛くないようだが、腰や踵が痛い痛いと訴えている。
そして相変わらず同じ姿勢を続けたらダメ、体位を変えるようにと注意されている。
Cさんも胃が痛くて内科で診察を受けたと話し、体感装具を作成するので型を取ったと言っている。

しかし、驚いたのが右隣のBさんである。
腕は吊っているものの利き腕ではなく、元気にすたすた歩きまわり、引きも切らない見舞客とおしゃべりをし続ける彼女は、「一体なぜ入院し続けているのだろう」と思わせるほど元気だったが、「リハビリ病棟に移るのは嫌」とは言うものの、「退院したい」とは、これまで一言も言っていなかった。
なのにここにきて突然、「先生、私、もう退院したいんですが」と聞いたのだ。

いきなりは無理では?と思ったが、こちらも驚くことに、回診の先生はあっさりと、「ああ、いいんじゃない?あとで日にち確認しておいて」と言った。
恐らく、自分より後に入院・手術をし、まだ歩けないのにすぐに退院する私を見て、長期入院でリハビリ病棟に行くくらいなら思い切って家に戻ることにしたのだろう。

私が会計を済ませる頃には、なんと明日の土曜日に退院することが決まっていた。
病院側はいつでも退院できると踏んでいたのに、本人が不安で帰れなかったのだろう。

そうやって「家での生活が不安だから」と入院が長期化するケーズも多いのだ。
恐らく、入院費を気にしなくていい(相手の保険で支払われるため)Cさんも、歩けているのに何十日も入院するつもりだろう。
もし若い人だったら、あれだけ動ければ無理をしてでも退院し、職場復帰するに違いない。

少し遅れて麻酔医がAさんの様子を見に来たが、「今日退院?」と私にも声をかけてくれた。
「はい。ありがとうございました」
「痛くない?感覚はある?指先動かせる?」
「痛くないです。感覚もあるし動かせます。大丈夫です。」
「そう。足が攣ることもちゃんと先生に相談しなよ」
気にかけてくれていたのはありがたいことである。

10時になったので洋服に着替え、荷物をまとめた。
ティッシュは全く使わなかった。飲み物も全部片付き、書類などもリュックに入れて万全である。
今回は3泊4日分レンタル代金を支払うことになるのだが、パジャマを着たのは1日目と3日目だけ、タオルなども手術日に1回取り換えてくれただけだった。(言えば毎日取り換えてくれたのかもしれないが…)
値段に合わない気もするが、歯ブラシセットやシャンプー、ボディソープをもらったので、旅行などで活用しようと思う。

それから意を決し、請求書と財布を持って松葉杖で1階へ向かう。
病棟ならともかく、一般人がわさわさしている1階に行くのは勇気がいるし、細心の注意も払わねばならないため、緊張する。
廊下では手術帽をかぶり、手術着を着たおじさんが、自分でガートルを持って看護師と一緒にエレベーターに向かっていた。
そうか、私は歩けないのでストレッチャーだったが、歩ける人は自力で歩かされるんだ…と思う。
たとえ院内とはいえ、あんなペラペラの心もとない手術着で歩くのは嫌だ。

入院当日に支払った保証金を差し引き、クレジットカードで支払う。
家族に迎えに来てもらうにあたって、現金を用意してもらわなくていいし、借金も保証金のみなので計算しやすい。
手続き中、私の足の傷のようなどす黒い縫い跡が顔中縦横無尽にある人が窓口に来ていて、この病院が場所柄、交通事故の人が多いことを実感する。
支払いを終え、エレベーターを待っている間に家族が到着したので、一緒に2階のナースステーションに向かった。

支払い済みを証明する書類を渡すと、看護師が退院用の書類や薬を渡してくれた。
封のしてある診療情報提供書とCD-ROMを、リハビリでかかる地元の整形外科に渡すよう言われた。
退院許可証は必要に応じて渡すよう言われ、1か月経ったら破棄していいとのことだった。
それから職場に出す診断書。希望通り、2か月の安静が必要で、全治3か月と書かれている。
診断書は後でコピーを取り、職場に郵送しなくてはならない。

ロキソニンと胃薬の追加分は、地元の整形外科にかかる日が遅くなった場合を見越して、多めにもらったものである。
結果的には痛みに悩まされることは一度もなかったので、手つかずのまままるまる残っている。

これで手続きはすべて終了したので、いつでも帰れる。
荷物はまとめてあるので、最後に看護師が忘れ物がないか確認に来て、腕にはめられたIDリングをハサミで切ってくれた。
IDリングは間違った薬を投与されたり、痛くもない足を手術されたりしないための、「自分である証明」ではあるが、逆に言えば囚人のようだったから、晴れて無罪放免という気分である。
一度も話したことのない同室の人に挨拶するのも変だったので(そもそも眠っているAさん以外はいなかった)、そのまま部屋を出る。
忙しそうにしているナースステーションに声だけかけて、さっさと退散した。

ちょうど救急車が到着していたので、その横をのたのたと通行し、車に乗り込んで一息。
これでようやく家に帰ることができるので、嬉しくてたまらない。

実家に帰ると昼食を食べ、職場に電話をした。
水曜日に手術が終わり、今日退院したことと、2か月間の休暇のため必要な診断書を書いてもらったので、近々郵送すると伝えた。

ほかに、入院前に注文していたバレーボール用のサポーターが届いていた。
健足はいい感じにはまったが、さすがに患足は傷があるためそのまま使うわけにはいかず、手を加える必要がありそうだった。

それと、洗面台で髪を洗った、
実家は蛇口がシャワーにできるので、椅子を運んで座って洗える。
退院したら一番に髪を洗いたかったので、本当に嬉しかった。

とにかく退院できてほっとした。
まだ立つことも歩くこともできないが、家で過ごせるのは本当にうれしい。
週末は犬と猫に囲まれつつのんびりと過ごし、来週は地元の病院にかかるため、日曜日に自分の家に帰る予定である。

骨折ブログを読むと、私と同じように手術をした中で、早い人は3週間を過ぎたところで、遅くても1か月でギプスも杖もなしになっている。
私も、当然自分もそうだと思っていた。
何しろ受傷してからは、手術が必要なほど悪い状態なので、足を床につくことはご法度。
とにかく何もできない状態だったが、手術を終えたことで、ずれていた骨は正しい位置に戻り、これからは治っていくのを待つだけである。
それだけでも展望が開けていいじゃないかと、明るい気持ちでいた。

この後、それが甘かったことを思い知ることになる。
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見る、見ない、見る、見ない…
2018/01/14(Sun)
怒涛のような新番組の攻勢にアップアップしております。
あー、しんどい。

〇「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
「涼宮ハルヒの憂鬱」「氷菓」「境界の彼方」「けいおん」「響け!ユーフォニアム」「中二病でも恋がしたい」「FREE!」「甘城ブリリアントパーク」「小林さんちのメイドラゴン」…「聲の形」では「君の名は」に挑んでぼろ負けしたのも記憶に新しい。
ハイクォリティな作画は買うが、ホモで媚びたりユリ臭さを売りにする京アニのアニメはもうマジで見たくない。
そう思っていた時期が私にもありました。

何コレ。
京アニが選ぶ題材とはとても思えない。
どこらへんで百合が出てくるのかしら。
それとも意表をついてホモ系かしら。

遺棄され、戦争の道具として使われ、体の一部を失い、後見人にも見放されたヴァイオレット・エヴァーガーデン。
彼女はとても可哀想な人。
戦争以外、人殺し以外、何も知ることができなかった人。
体だけでなく、心に傷を負っていることに気付きもしない可哀想な人。
彼女が人として失ったものを取り戻し、感情を取り戻し、人生を取り戻し、「愛してる」の意味を知るたの、痛みを伴う成長物語になりそうだ。

何コレ!?!?!?
百合やおにゃのこのまったりものが大好物な萌え豚どもが反吐を吐きそうなこんなシビアで地味な内容、京アニが扱うわけないじゃん!!
どどどどどしたん京アニ!?
私の視聴心をめちゃくちゃくすぐるような興味深い作品を持ってくるなんて…

マジでどうした京アニ!?
萌え豚に背を向けて大丈夫か京アニ!?

△「メルヘン・メドヘン」
現実世界では友達ゼロの本好き少女が、魔法学校に迷い込む話…?
父親の再婚相手はバリバリのキャリアウーマンで、その娘はリア充丸出しということは、あたかもシンデレラというところか。

キャラクターも世界観もストーリーの導入も、ビックリするほど魅力が見いだせなかったので多分ダメだと思うけど、一応様子見。

×「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」
ほっほっほー、出たな、SAO&ログホラ&異世界スマートフォン系。

すなわち「転生(転移)したら俺が世界で最強だった件」系統ということ。
これは無理。絶対無理。見るわけがない。切る。

ちなみに、「オーバーロード」も「異世界転生俺TUEEEEE」系じゃんと言われると思うのだが、オバロの面白いところは「だけどここはユグドラシルじゃないかもしれない。とすると、俺は最強じゃないかもしれない」という猜疑心から、様々な戦略を練り、臆病なくらい世界を探っていくところにある。

そして実際、あの世界はユグドラシルとは違う魔法体系や武術や剣術があり、主人公側をも支配するワールドアイテムすらあるという謎に満ちた状態で、モモンさんは表向きは死の超越者として君臨し、しかし内心は異邦人としてビクビクしながら事を運んでいる姿が楽しいのだ。

あと何より個性的でバカ強いナザリックの連中が楽しいよね。

〇「恋は雨上がりのように」
これは…まぎれもない虎徹さん平田広明アニメっ…!!

この監督わかってんなぁ。
もうね、冴えないけど心優しいバツイチの中年男を平田広明にやらせた時点で勝ちでしょう、これは。
石塚運昇や立木文彦では恋愛にはならないし、大塚明夫や内田夕夜じゃ格好つけ過ぎだし、井上和彦では若い人に受けないし、山寺宏一は緩急が上手過ぎて鼻につく…

平田広明は他の人にはない、「抜け感を出せる稀有なおじさんボイス」だ。
おじさんや男には「ええ?どういうこと?」と思われるかもしないが、この「抜け感」こそ、若い女の子が警戒心を解いてしまう鍵である。

JKとおっさんの恋愛ものだぁ?
何やってんだノイタミナ。
はっ、夢見てんじゃねーよボケがと一話で切る気満々で見た私が、店長=平田広明と知って「あっ、これは!」と降参した。

店長の鈍感ぶりは「おじさんとマシュマロ」を思い出させるが、キャラクターも舞台設定も丁寧に構築されているので、この年の差恋愛をじっくり楽しめそうだ。
「WORKING!」以来の、ファミレスのリアルなお仕事感も楽しい。
同級生の彼も頑張れ!

〇「ミイラの飼い方」
エジプトから届いた棺に、ちっちゃいミイラが入ってました。

どうやってご飯食べてるのかとか、どうやって水飲んでるのかとか、色々ツッコミどころ満載なのだけど、ヤバい、ダメだ、可愛い。
犬も可愛かったけど、犬の鳴き真似をして気を引こうとするミイラも可愛い。
最初、主人公がわりと慎重で現実的なのも意表をついて面白かった。

〇「だがしかし2」
おかえりなさいまし駄菓子クイーン蛍さん。
駄菓子の豆知識(無駄知識ともいう)が増えるこの作品、文句なく見る。

竹達さんも問題解決して何より。
キモいファンが地下アイドルの顔をぶっ刺すご時世だもの、可哀想に、相当怖かったろうね。
愛情と憎しみは本当に紙一重。くわばらくわばら。

△「たくのみ。」
「だがしかし」とセット放映のこちらは、女ばかりのシェアハウスで、酒好きが酒を飲む話。
尼~ズみたいなんがぐちぐち毒吐きながら飲むならともかく、ピチピチギャル(死語)じゃねぇ…
というか、私が単純に酒嫌いなので、酒の良さが全くわからないんだけどね。
これは予約で録れちゃうけど見ないかな。

〇「覇穹 封神演義」
リメイクということなのでどんなもんかと思ったけど、90年代の香りがぷんぷんするなぁ。
声優もわりと堅実どころを抑えているので、ダメ絶対音感持ちとしては、太公望から黒天虎までは全部声が当たったよ。
(最近は新人声優が増えてなかなか当てられない。特に女性はダメ)

ってか展開早くね?
完結してる作品だから進行の管理はしやすいと思うけど、サクサクっと進んだよね。
ジャンプ作品の最初って、最近だと「ブラック・クローバー」や「ワールド・トリガー」みたいなノンビリムードでちんたら進むことが多いから、ストレスなくてよかったけど、初見さんはついていけたのだろうか。

ジャンプで原作1話目を読んだ時は、全然ジャンプっぽくない作風に驚いたものよ。
妲己の最期は偶然読んだんだけど、意外性があって壮大で、ぐっときた覚えがある。
前作見てないし(OPめっちゃよかったよね。それだけ知ってるわ)、見るよ。

〇「ハクメイとミコチ」
おにゃのこ二人の日常まったりだから見ないと思った?
残念。こういうこまごまと「作者独自の文化」を書き(描き)込んでるタイプは見るんだなぁ。

ちっちゃいさんで料理や裁縫などに明るいミコチと、まだその経緯は語られてないけど、居候である元気なハクメイの物語。
虫の背中に乗ったり、皮の硬い野生トマトを夕焼けトンビのためにミネストローネにしたり、積み木のような街で買い物をしたり…
なんでもないひとコマが結構楽しい。

「ベルフィーとリルビット」とか「とんがり帽子のメモル」を思い出させるよね…って古いっ!!
せめて「借りパクのアリエッティ」くらいにしとけと。

△「博多豚骨ラーメンズ」
修羅の国がホンマもんの修羅にっっっ!!

あまりに修羅修羅言われるから開き直ったか博多。
幼児を放置して餓死させたり、夜間徘徊する男女中学生を殺したり、17年間監禁した娘を凍死させたりする安定の大阪や、子供を冬の川で泳がせてみたり生首をコレクションする神奈川が追い上げてるから焦ったか。

殺人上等の復讐屋さんが闊歩する世界で、やたらたくさん出て来た登場人物と暴力と殺人に、まさにとんこつラーメンを食べたようなお腹いっぱい感(胸焼けはしないよ。今までしたこともないし)

誰が主人公で(まぁオノダイ演じる探偵の馬場さんと女装が趣味の梶くんなんだろうけども)誰が敵対勢力で誰が味方で誰が同業者で誰がライバルで…あーとにかく全くわからんのだ。
エンドロールのアホみたいな数のキャストにはお茶吹いたわ。

とにかく、内容があまりにも荒唐無稽過ぎて判断ができなかったので、一応様子見。

△「BEATLESS」
うーーーーーん…
水島監督か…どうするかなぁ…

私こういう「可愛い女の子型ヒューマノイドに恋しちゃう男の子」の話は本当に嫌いなんだよね。
顔の人工皮膚を剥がしても、フレームがむき出しになっても、メモリだけがゴッツい男のボディに入って声も口調も言葉遣いも変わっちゃっても、最終的には無機質なハードに入ってしまっても、彼の態度は全く変わらないってんなら、それは本当にすげーと思う。

でも往々にしてそういう展開にならないじゃん。
アニメだから余計にどこからどうみても「可愛いおにゃの子」でしかないじゃん。

明らかにご都合なんだよなぁ…
しかもこの主人公、元々のロボットへのすり寄りが気持ち悪い。
友達の言う事が正しい。とはいえ、たとえヒト型じゃなくても、もロボットを残酷に壊して回るというのは許せないけど。

あの企業は危機管理ができていないのか、それとも技術力の宣伝のためにわざと逃がしたのかわからん。
とにかく色々わからん。視聴するかどうかもわからん。

△「キリングバイツ」
獣の力を持つ人間同士が代理戦争をするというありがちな設定のバトルもの。
初戦があっちゅー間過ぎてちょっと拍子抜け。もうちょっと互いの見せ場が欲しかった気もする。
ラーテルやクズリは確かに気は強いけど、最強かと言われると、所詮は小型肉食獣だからなぁ…腹も弱いし。

気の弱そうな巻き込まれ型主人公を羽多野渉が演じるというのが一番しっくりきてて笑った。
羽多野渉って声優レベルではイケメンでイケボ(ぷぷ)ってことになってるらしいけど、私の印象ではあのクセの強い喋り方と声質で、フッツーに「情けない系」なんだよなぁ。
とりあえず様子見。

〇「七つの大罪 戒めの復活」東
どこまで行ったか思い出すのも大変だが、原作を読んでるのでかろうじてわかるかな。
弟くんも梶くんじゃバトルシーンは大変だね。

まぁ先を知ってるので気楽に見られるかな。
つか、ファンタジー度が過ぎて早朝には似つかわしくない気も…

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」
未見。

いやぁ、多いわ。
今は仕事に行ってないから見られるような気になってるけど、仕事してたら半分に絞らないとやってらんない。
2話目以降も放映されたけど、今のところ2話切りは「サンリオ男子」だけかな。「ポプテピピック」はマジでやばいぜ。

「宇宙よりも遠い場所」
民間観測隊の資金不足といい、シラセさんのなかなかの浅はかさといい、逆にリアルだった。

「ラーメン大好き小泉さん」
2話目の激辛&パイナップルも見込み通り合格レベル。
私も眼鏡なのでラーメンや冬の満員電車がすっごいいやだった気持ち、めっちゃわかるー!

「働くお兄さん」
2話目はコンビニバイト。「コーヒーとジャコウネコ先輩とトイレ」の取り合わせにぞわわ~としつつ面白かった。
ちなみにロシアンブルーのお兄さんの中の人は電王の小太郎。おっきくなったねー

「刀使ノ巫女」
わりとフツーに逃亡劇が続いていて可もなく不可もない。しかしこのアニメ、男は執事と「ひぃぃ~」と逃げ惑う腰抜けしかいない。

「ゆるキャン△ 」
いや、フツーに面白かった。なでしこは野クルに入部したが、団子頭は相変わらず一人キャンプ。焚火は常に財布と相談なんだなー

「グランクレスト戦記」
相変わらず展開早ぇよ!!でも結構面白いよ!
相手の君主も意外にも魔法師を大事にするヤツだったし、ちびっ子も有能そうだったし…つか、主人公側って、テオ様以外は全部「普通なら敵方がやること(一人で戦線突破とか戦場でキスしたりとか)」やってるよね!?
シルーカはじめ変なヤツばっかなので、凡人っぽいテオ様が不幸っぽくてよい。

「サンリオ男子」
あー、これは切れる。作画も2話でいきなりイマイチだし、安心して切れる。よし、切り。

「ポプテピピック」
ちょっと最近仕事が雑よ?
実写やら落書きやらフェルト人形やら満載過ぎてビビるわ。
ナナチがかわいいに同意。
で、今回は悠木碧と竹達彩奈、次は古川登志夫と千葉繁…歌も違うし、キャスティング金かけ過ぎッてマジじゃん!
これは今季一番の問題作だわ。見てない人は2015年の「おそ松」や2017年の「ケモフレ」並に取り残されるかも…

一言投票所

•機動戦士ガンダム00
󯽴面白かったですよね。あの戦闘シーンは10年経った今でも十分通用すると思います。最近のガンダムはAGE、Gレコ、オルフェンズ…と不作ぽいので、次の新作ガンダムはどうなるのやら…。
あー、う、うーん、「面白かったですよね」と言われるとちょっとすぐに同意はしかねるのですが…
このブログでレビューもそこそこしてますが、かなり文句言ってますしね、当時。

がゆんの絵柄は昔から苦手なのですが、キャラもメカニックも作画は本当に素晴らしく、登場人物たちもいいものは持ってたと思うんですよ。
でも描ききれなかった。

ストーリーも、1期はソレスタが全世界の敵となることでまとめていくのはなかなか面白かったです。
でも2期はこれまた同じ時期のルルーシュのように、「…ん?あらら?」という感じ。
王瑠美もサーシェスも沙慈もルイスもブシドーもネーナも、わんさか出て来たパステルカラー軍団(イノヴェイド)も、いまいち生かされてなかったのが不満でしたよ。

ソレスタ系のガンダムも個性的でしたが、スマートなイナクトやフラッグ、ごっついティエレンなど、1期は結構それぞれの陣営別で面白かったです。
2期は連合に統一されたので仕方がないとはいえ、GNやアヘッドなど、フツーの量産型っぽくなっちゃいましたね(ブシドー機は除く)

刹那が乗った機体では00オーライザーが好きかな。
マントを羽織ったボロボロのエクシアリペアも魅力がありました。
クアンタもいいけど(盾好き)。

でも何度も言ってるんですが、一番好きなのは劇場版のサバーニャです。
あのパネルが開いて一斉射撃が始まったシーンは息を呑みました。うおお、攻防一体最高!
2代目ロックオンはあまり好きじゃないけど、劇場版ではライルが唯一最初から最後までまともだったので許す。

はっ!なんだかんだで語っている…
やっぱりリアルタイムで毎週見たガンダムは違いますね。
でも今のユニコーンも好きですよ。重厚でとても面白いと思います。

「君の名は」
♥直前まではこれまでの作品のような悲恋に終わりながらもそれぞれ前を向いて歩いていくようなEDを考えていたそうですね。三葉には他に彼氏が出来ていて、すれ違って終わる…と。説得されてああいった形になったとのことですが
そういえばあの先生、やっぱり言の葉の庭の先生と同一人物なんですね…見たときは確証持てませんでしたが。あと、先輩の婚約者がメガネくんというのもマジらしく吹きました

そうなんですね!
ほらね、新海監督って「一般受け」を全然意識してないでしょ。説得した人はさすがです。

ところでもしそれだったら、もろに「バタフライ・エフェクト」になっちゃいますね。
私は新海作品らしくてそれもいいなぁとは思いますが、「BE」のようなSFがメインの映画ならともかく、アニメを見に来たフツーの一般人には絶対にウケなかったと思います。
アニメでは特にハッピーエンドが見たいんですよ、一般の人は。

「一般受け」をちゃんと学ぶんだ新海監督!
ヒットを出したいなら反逆はするな新海監督!
「じゃあヒットしなくてもいい」とか言い出すな新海監督!
実績を重ねてから好きなことをやるんだ新海監督!

古文のゆきちゃん先生=雪野先生(中の人も同じ)
新海流スターシステムというか、まぁ前からのファンへのサービスかなと思いました。雪野先生、故郷は四国ですしね。

あの婚約指輪、先輩×メガネくんらしいですね。
司は、憧れの美女にアガりまくってた瀧やバイト仲間と違い、食ったり居眠りしたり、かなりリラックスして先輩と接してましたもんね。相性がよかったんでしょう。
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第五中足骨手術後(受傷9日目・術後1日目)
2018/01/12(Fri)
翌朝は入室してきた夜勤看護師の挨拶ではっと目覚め、時計を見たら6時20分だった。
手術着のままなので汗を通さないためか、背中に寝汗をかいていた。
検温と血圧を測り、尿と便の回数を聞かれた。

そしてここでようやく心電図とオキシが外されて自由になる。
点滴もそうだが、こういった機器に繋がれているのが何よりストレスである。
これでやっと自由に動ける。

この時、夜勤看護師はあの小柄で乱暴な看護師だったので、ダメ元は承知で声をかけてみた。
「パジャマに着替える時、Lサイズをお願いしたいのですが」
案の定看護師はちょっと迷惑そうに眉を顰め、「それは日勤に頼んで」とけんもほろろ。
申し送ってくれればいいのにと思いつつも、想定内なのでおとなしく引き下がる。

ところが他の患者の検温などが終わると、看護師がもう一度私のベッドを覗き、「自分で着替えられる?」と聞いてくれた。
(やたっ!)とばかりに「もちろんです」と答えると、「じゃあ今持ってくるね」と言ってLサイズのパジャマを持ってきてくれた。
クソ忙しい検温時に着替えの手伝いはできないからと邪険にしたものの、そういえばコイツは自分でできるんじゃね?と思い直してくれたとしたら願ったり叶ったりである。

手術着を脱ぎ、上下ともパジャマに着替えて、ようやく人心地ついた。
ギプスシーネと包帯が巻かれているのでズボンに足を通すのは大変だが、落ち着いてやれば問題なかった。
右足には感覚が戻っており、指先を触ると、ちゃんと「触っている」とわかる。
しかし痛みは特にない。
腫れているのか全体的にぼわーんとした感じはあるが、麻酔が切れても痛みは全く感じなかった。

病棟も移動ができる人はトイレに行ったりしてわさわさし始める。
私もナースコールを押し、トイレに行きたいと伝えた。
看護師がトイレまで付き添ってくれ、「帰る時も必ずコールしてください」と言われる。

松葉杖を突き、1,2歩は介護のためパジャマのパンツの腰を持たれたが、私がしっかり歩くのですぐに手を離された。
看護計画にあった移動の保安であるから、計画は実行されねばならない。
再びナースコールを押すと、別の看護師による見守りのみで自分のベッドに戻った。
「もう大丈夫ですね。トイレは自力で行っていいですよ」
着々と自由を手に入れる。

やがて朝食になった。
食事を運んできてくれたナースエイドが私の状態を見て、「ベッドで食べますか?」と聞いたが、「椅子に座ります」と左足で立ち、さくさく移動してみせた。
先にトイレに行ったのは、移動の許可をもらって、ベッドではなく椅子に座って食べたかったからである。

朝食はごはん、みそ汁、じゃがいもとひき肉の炒め物、青菜のお浸し、ジョアいちご味であった。
薄味で健康的な食事は美味しくてぱくぱくと食べてしまった。
ジョアなんか飲んだのは何十年ぶりだろう。

食事をしていると、担当医が訪ねてきた。
私がもう椅子に座ってご飯をバクバク食べているので、「あ、足を下にしても痛みはないみたいだね。うんうん」と言う。
痛みもなく、夜もぐっすり眠れたと伝えると、以下のように説明があった。

「プレートじゃなくて、細くて小さなスクリューを2本入れたよ。ものすごく細いスクリューだから、ちょっとした衝撃とか、足首をぐねったりして重みがかかると簡単に外れちゃうんだよ。だから今後3週間は気をつけて、くれぐれも安静にしてね」

私は了解した旨を答えるとともに、こういった忙しい病院では担当医、ましてや院長に会えるのはこれが最後だと思ってこちらから声をかけた。

「先生、お願いしている職場への診断書なのですが、2か月の休業が必要と書いていただければと思います。」
「あ、わかった。書いとくね。」

これは確かに賢明な判断であった。
以降、担当医は退院するまで私に会いに来ることはなかったからだ。

薬もしっかり飲んで、お腹も一杯、家族が買ってきてくれた飲み物も飲めて大満足である。
食後は2度目の抗生剤(セファゾリンNa)の点滴があり、20~30分ほど管に繋がれた。
終了してから歯を磨くために洗面台に移動する。
食後は同室者が使うので、点滴が終わったくらいだとちょうどよい。

さて、点滴が外されて自由になると、またしてもやることがない。
横になってクッションに足を乗せ、ひたすら安静にしているか、テレビを見たり音楽を聴いて過ごす。
麻酔はもう完全に切れているのだが、全然痛くなかった。
むしろ包帯がぐるぐるに巻かれているので、温か過ぎてのぼせる感じが不快といえば不快だが、多分冷やすのはよくないと思ったので、これくらいがちょうどいいと思って気にしないようにする。

今日は208号室はわりと忙しい。
なぜなら足元のAさんが手術を受けるためだ。
昨日は自分が当事者だったので、手術がどうやって行われるのか客観的に見ることができなかったが、今日はAさんを観察することで昨日、自分がどうやって手術に向かい、どうやって戻ってきたのかを知ることができる。

Aさんは70代くらいの女性で、寝ている時間が長く、褥瘡ができているせいもあって腰が痛い時は車椅子に座って過ごしている。
よく喋る人で、看護師が子供に話しかけるような口調で声をかけると、そこからひとしきり様々な話が始まるのだ。
夫はいないらしく、息子であるDさんが身の回りの世話をしにくる。

私が入院した夜、その息子のDさんが、医師から手術の説明を聞くため見舞いに来た。
このDさんはものすごく声がでかいので、Aさんや看護師との会話が筒抜けである。
この日は「ゴマちゃんを持ってきた」と言っており、Aさんが喜ぶ声が聞こえてきた。
ゴマちゃん?と動けない私は訝しんでいたが、後で歯を磨きに行くときにさりげなく覗き見ると、確かに結構大きめのゴマちゃんのぬいぐるみがあった。

Dさんは手術が私と同じ水曜日と聞いていたから、水曜日に休みを取ったのに、なぜか延期になって木曜日になったため、手術日に休みが取れないということで看護師ともめ始めた。
それは確かに社会人としては困るなぁ…と思って聞いていると、看護師が去ったあと、しょうがないじゃないとAさんが言うと、Dさんがパニック状態になって声を荒げ、Aさんまで泣き出してしまった。

そんな中で唐突に、AさんがPTからリハビリ用に靴下と靴を持ってくるよう言われたと伝えたため、情報処理が追い付かないDさんは「僕はいくつものことはできないんだから、あれもこれも言わないで!」「どこにあるか探せません!買ってくるからいいでしょう!(Aさんは靴を買うのはもったいないから自分のものを探して来て欲しいと押し問答)」とさらにパニくってしまう。
それを聞いて「怒らないで」「なんでそんな言い方するの」とAさんはまた泣き出し、私もBさんもCさんも、Bさんの見舞客も皆、息を殺して推移を見守っていた。

やがて看護師が「先生が手術の説明するので」とDさんを呼びに来たので、病室はほっと息をついた。
職業柄こういった人には慣れているが、職場以外で会うとなかなかの緊張感である。
医師の説明が終わって戻ってきたDさんは落ち着いていた。
手術当日は休みが取れないので付き添えないが、夕方仕事が終わったら来るという事で落ち着いたようだ。
「靴と靴下、探してみるからね。なかったら明日買ってくるよ」とAさんに言い残して帰っていった。

私が手術を受けた昨日、Dさんはまた見舞いに来た。
しかし前日に持ってくると言った靴を買ってくるのを忘れたと、またしても騒ぎになり、二人で言い合ったのち、靴を買いに出ていった。
Dさんは1時間くらいで帰ってきたが、靴は買ってきたものの、今度は靴下を買ってきていないと気付く。
Dさんはここでギブアップとなり、「もういいよね、帰ります」帰ってしまった。
後でリハビリに来たPTが、「靴は手術後すぐに履けないから、むしろ靴下が欲しかったね」と言っていた。
彼には情報処理の許容量があるから、色々な人が色々なことを言うと混乱してしまうのだ。
誰かがメモでも書いてあげればちゃんとできるだろうに。

さてそのAさんも一日前の私と同じく昨日から絶食、今朝からは水も禁止になっている。
我々が朝食を摂っている頃に看護師による手術着への着替えがあり、点滴も始まった。
今日の手術は4件あるそうで、Aさんは1番目だという。(早くていいなぁと思った)
反面、4件もあるのにビリにでもなかったら悲劇だとぞっとする。昨日でよかった。
1番手の手術は10時からということで、看護師数人がストレッチャーに移動させ、9時50分頃に部屋を出ていった。

右隣の、いつも見舞客が賑やかなBさんは、看護師が「入浴しよう」と言って連れて行った。
Bさんは腕こそ吊っているがすたすたと歩いている割に入院期間が長いらしく、近々我々がいる所謂急性期病棟からリハビリ病棟に移ることになっているようだ。
しかし何やらそれが嫌なようで、入院初日に訪ねてきたPTに「移らなくてもいいんじゃないか」と訴えていた。
PTも無責任に、「私たちもBさんは移る必要ないんじゃない?と話してたんですよ」なんて言うもんだから、あ、こりゃ看護師に怒られるなと思ったら案の定。

また運悪くあのおっかない小だるまみたいな夜勤看護師に、「Bさん明後日部屋移動ですよねぇ」と言われたからさぁ大変。
Bさんはここぞとばかり、「リハビリの先生と話して、自分は移動する必要はないんじゃないかって言われたんですよ」「私もね、本当に移動は必要なのかなぁって思いますし…」とまくしたてる。

Bさん、抵抗はそこまでだ。
小だるまはあからさまに不機嫌そうな声で、「それはリハビリの先生の意見でしょ。ちゃんと決めるのは先生だからね」と冷たく一蹴した。
Bさんはもごもごと口ごもり、そこで話は打ち切られてしまう。
常にトップにいる医者はそこまでではないが、特に看護師に意見を述べる時は、院内の職制や力関係を理解した上で発言しないと、邪険にされたり、言った事を鼻で笑われるような扱いを受けるので、注意しなければならない。

Bさんの足元、私の足の斜め先にいる、自転車で交通事故に遭ったCさんは、相変わらず胃痛と吐き気で食事が食べられないらしく、今日は内科の診察を受けると看護師と話している。
リハビリや検査があるので、歩行器で何度も部屋を出入りしていた。
こちらとしては、皆自力で動けるんだからいいよなぁと思う。

Bさんが久々の入浴でさっぱりしたと戻ってきた頃、機器や看護師を数人引き連れた医師による回診が始まった。
担当医ではなく、昨日手術したとのことで足を見たが、明日退院という事で包帯を外すことはなかった。
私は痛みもないのであっさり終わったが、同室の皆さんはあそこが痛いのここが痛いの、胃が痛くて食べられない駄の、リハビリ病棟には行きたくないだのと盛んに訴えていた。

少し遅れて麻酔医も来て、痛みはないか、感覚はあるか、痺れなどはないかと聞かれた。
私は痛みも痺れもなく、感覚もあるし指先も動かせると答えた。
ただし、昨日は麻酔が利いていて痛みも感覚もなかったが、親指側が攣っていたようだと言った。
「ちゃんと先生に相談した方がいいよ。薬くれるから。」

やがて昼食になった。
昼食は温うどん、卵焼き、ブロッコリーのカニかま和え、フルーツヨーグルト。
目先の変わる温かいうどんは嬉しい。

つるつるとうどんを食べていると、手術を受けていたAさんが戻ってきた。
看護師数人で「せーの」と移動され、酸素マスクをはめられているようだ。
「お水は明日までダメよ」
そう言われているのを聞いて仰天してしまった。

ヤバい、自分だったらとても耐えられない。
実際は私は術後2時間でお茶を飲むことができたが、もし手術が最後だったら、水分摂取の許可は夕食時間を過ぎただろう。
当然夕食は抜きで、翌日の朝食まで何も食べられなかったのだろう。
「まさか3食抜きはないだろう」というのは甘い考えであった。

Aさんの声はほとんど聞こえない。
覚醒はしているのだろうが、痛みがあるのかどうかも言葉が聞こえないのでわからない。

服薬し、午後になるとまた見舞客やリハビリへの移動が始まり、病棟がにぎやかになってくる。
骨折ブログでは手術をした人には手術後はひとしきり「痛い」「激痛」という文字が並び、その後おおよそ二通りに分かれる。
すなわちギプスでがっちり固められる人と、PTによるマッサージやタオルつかみなどリハビリが始まる人だ。

この差がわからない。
すぐにリハビリ開始の人は、プレードやボルトでがっちり止められ、後に必ず抜釘手術が必要になる人が多い。
「手術をした方が早く治る」の典型はこれであろう。実際、私の家族もこのタイプだった。
反面、わざわざ手術をしたのに、その後1か月以上もギプスで固定され、しかもそれがきつ過ぎて、神経障害の後遺症を残してしまったなんてパターンもあるようだ。

さて、では私はというと、リハビリは一切行われなかった。
担当医が言ったように、「安静」が最優先されたのだ。
ただしギプスでがっちり固定するのではなく、ギプスシーネで患部のみを覆い、包帯で固定するというものだ。
傷は守るが、受傷当初のように踵やふくらはぎまで固定しないので、ストレスはほとんどない。

今日は、医師も看護師も皆「明日退院ですよね」と念を押すので、当日バタバタしないように荷物を整理し始める。
そのうち家族が見舞いに来たので、手術のことを話していたら、16時頃に若い男性PTがやってきた。
「松葉杖の使い方を観させてほしい」とのことだったので、杖を突いて廊下に出る。

最初に受診した病院で合わせてもらった松葉杖の長さが合っておらず、まずそれを調整してもらった。
また、杖のスタンスを開きすぎているので腰幅くらいにするよう言われたのだが、そう意識した途端、松葉杖が腰骨や太ももにひっかかって逆におかしな歩様になってしまった。
フォームを直されたピッチャーのように、ちゃんとできていたことがなんだかうまくできない。

その後、階段の昇降のため非常階段へ向かう。
上る時は健足の足を上げて段を上がってから、松葉杖と患足を上げる。
降りる時は患足を前に出し(後ろだと引っ掛かる場合があるため)、両側の杖と患足から降ろす。
なお、手すりがある時は杖ではなく、必ず手すりを使う。

…って、こんな怖いことできるか!

少なくとも杖を突かなければ歩けない状況で、仕事に出たり階段を昇り降りしないと心に決める。
とはいえ、階段は登らなくとも町に段差というものは存在し、それを越える時は役に立つ。

「うーん、まぁいいでしょう。転倒しないように気を付けてくださいね」
ありきたりなことを言われて、歩行訓練は終了した。
入院中に杖移動はずいぶん上手になったと思っていたのに、実は間違った歩き方をしていて、あれもダメこれもダメで自信喪失である。

病室に戻ると、家族から私が留守の間に事務員が来たと請求書を渡された。
この時私が事務員から直接説明を聞けなかったため、後々退院の手続きについてよくわからず困った。
入院時はアホみたいに書類があるのだから、退院時にも支払いなどの説明書類を用意しておいてもらえるとありがたいのだが。
家族は17時過ぎに帰っていった。

Aさんは検温のたびに看護師に小さい声で何か言っているようだが、おとなしくしている。
後の看護師との会話からすると、術後はしばらくうつらうつらと眠っていたようだ。
昨日の私と違い、夕食時間が近づいても水分すら飲ませてもらえていない。
私より早い時間から手術したはずなのに大変だなぁと思う。

そこへ、息子のDさんが訪ねてきた。
「お疲れさまでした」とDさんが言うと、Aさんが「踵が痛い」と言っている。
手術したのは膝らしいのだが、ずっと同じ姿勢で寝ていたので、布団に当たって踵が痛くなったようだ。
褥瘡ができやすいところなので、看護師からも「定期的に体の向きを変えるように」と言われている。
Dさんはまた明日来ると言って帰っていった。私はついに、彼の姿を見ることはできなかった。

夕食は、ごはん、チキンのクリーム煮とニンジンの付け合わせ、ジャガイモとピーマンのきんぴら、きゅうりの和え物、みかんである。
来週水曜日の夕食が選択食なので、AかBに〇をしてお盆に乗せるよう紙が入っている。
来週の水曜日どころか明日の昼食は家で食べているはずなので、用紙には「明日退院です。30年ぶりの入院でしたが、とても美味しかったです。」と一言書いて戻した。

夕食後はAさん同様、私も抗生剤の点滴。
これも明日の朝もう一回で終了だという。
一日絶食のAさん、酸素マスクも外れていないし、看護師が来るたびに「お水飲んでいい?」と訊ねていたが、「明日までダメ」と言われていた。

歯を磨いて寝る準備は万端だったのだが、これからが大変だった。
「明日は退院」と思うと嬉しくて全然眠れない。
遠足前の子供じゃあるまいし…と思うが、実は私は海外旅行から帰ってくる飛行機の中でも、日本に帰れることが嬉しくてさっぱり眠れない。
逆にそのおかげで、これまで時差ボケというものに悩まされたことが一度もない。

足は相変わらず痛みはないのだが、包帯で巻かれ、温か過ぎてのぼせた感じがうざったい。
クッションに乗せて高く上げ、目をつぶってなんとか寝ようとするのだが全然眠れない。
起きたと思ったら退院日だった!という喜びを味わいたいのに、そのせいで逆に興奮して眠れないのだ。

11時、12時、1時と時間が過ぎていく。
30数年前に入院していた時は、真夜中に懐中電灯を持った夜勤看護師が見回りにきたものだが、今回の入院では私が起きている間、看護師が様子を見に来ることはなかった。

音楽を聴きながら、4時を回ってもまだ眠れないので、こりゃ完全に徹夜かなと思い始めた頃、Aさんがナースコールを押して看護師がやってきた。
Aさんは術後うつらうつらしただけで、体の痛みやだるさからか一睡もしていないようだった。
この時もどこかが痛いと言って、しばらく体位の変換などを行ったあと、看護師が小さい声で「ちょっとだけよ。むせないでね」と水を飲まぜてあげていた。

「ありがと」というAさんの声を聴いて、ほんとはダメなのかもしれないけど、やっと飲めてよかったなーと思い、どうやら私もそのまま眠ったようだ。
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