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個別記事の管理2018-03-24 (Sat)
私は基本的に散歩が嫌いである。
「趣味 散歩」という人はすげぇなと思う。
だって目的もなく歩き回るなど、あんなつまらないことはないではないか。

逆に言えば、目的がなければ外出しないし、出歩かないという事だ。
そう、ぶっちゃけ単なる出不精なのである。
旅行や買い物など、きちんと目的があればいくらでも歩くのだが(旅行中など毎日朝8時から夜中10時11時まで歩き詰めでも平気である)、普段の生活では目的もなく15分歩くことも苦痛である。

しかも日曜日や連休ではない祝日は絶対に出かけない。
疲れで翌日の仕事に響くからである。
もちろん仕事の効率などを考えてのことではなく、「仕事をする私」が疲れたらダルいからである。

しかし本格的に片松葉での歩行訓練を始めるにあたっては、外に出なければならない。
となると、出不精の私としては、何か目的や楽しみを作る必要があった。
幸運なことに病気休暇が伸びて毎日が日曜日なので、翌日の心配をする必要はない。

さて、どんなことを目的にすればよいのか…

散歩嫌いの私に、「歩くから」という理由で「公園に行く」という選択肢はない。
街っ子の私にとっては、賑やかな街中にこそ楽しみがある。
手っ取り早いのはデパートなどの商業施設に行くことだ。
物を買う、買わないは別として、様々な商品を見て歩くだけでも歩行距離が稼げる。
さらに、いつもならケチるところだが、疲れたら遠慮せず店に入り、お茶にする。

よし、これでいこう。
そうやって歩くうちに右足も徐々に歩き方を思い出してくるであろう。
ちなみに、歩き過ぎて逆に傷に悪いということは考えにくい。
なぜならそこまで頑張って歩く体力も気力もやる気もないからである。

診察翌日から早速歩行訓練を開始した。
まず初日は自分の街の駅周辺を歩いた。
スーパーやユニクロなど、面積が広めの店を見て歩くのだが、なるべく普通に歩行しようとしても、この頃はまだ足を棒のように突っ張っているのがわかった。

骨折でなくとも、靭帯を傷めたり捻挫や打ち身で痛い思いをした人ならわかると思うが、いわゆる「外旋」する歩き方になってしまうのだ。
足の悪い人が、歩く時に悪い方の足を前ではなく、外側にぴゅっと投げ出して歩くあの姿である。

いやー、これには参った。
何しろ思った以上に「普通に」歩けない。

自分ではちゃんと歩いてるつもりでも、ひょこたんひょこたん体が揺れている。
真っ直ぐに右足を運ぼうとしても、気づけば外に投げ出されてしまう。

痛みやしびれ、力が抜けるといったことは全くないし、歩き続けても疲れることはないが、歩様はまだまだである。
階段はまだ練習していないが、恐る恐るエレベーターには挑戦してみた。
前後の人と十分間を取り、乗降時につまずいたりしないよう細心の注意を払う。

初日なので2時間くらい歩いたところで終了し、ドトールで休憩することにした。
松葉杖を突く私を見て、バイトのお姉さんは親切にも「席までお持ちします」と言ってくれた。
ドトールはこれまでにも、車椅子の人や杖歩行の人に親切で気が利く店員さんが多いと思っていたが、いざ自分が対象になってみると、こうした申し出は本当にありがたいことである。

ゆっくりと体を休めて、店を出る時、食器を片付けようと店内を歩いていると、ちょうど私とクロスする形で杖を突いたおじいさんとバッティングしてしまった。
いつもなら私が道を譲るのが当然だが、松葉杖でヨタヨタ歩く私を見て、杖を突いているおじいさんの方が避けようとしてくれた。

今後は杖を突いている人が食器を運ぼうとしていたら、積極的に「お持ちしましょうか」と声をかけようと思う。
自分が弱者になって初めて、人に助けてもらうことがどれほどありがたいかわかるとつくづく思い知る。

「店員にまかせればいいじゃん」ではなく、若い皆さんもぜひ自分から動いてほしい。
健常な人は子供連れや体が不自由な人、高齢者を煙たがることなく、また、そういう人たちも街中で図々しく胡坐をかくことなく、お互いに思いやりをもって共存できたらいいと思う。

こうして1日目は終了した。
家に帰ってすぐに風呂に入り、久々に歩いた右足、サポートで頑張ってくれた左足を労わる。
歩いたためかいつもよりむくみが出たが、風呂に入ることで血流がよくなり、すぐに改善した。
足よりも不自然な姿勢を正そうとしたせいか、左の腰が痛い。
それ以上に、安全を確かめ、あちこちに気を配りながら歩くため、緊張感でぐったりした。

今は頼りの松葉杖があるが、果たして何もなくてスタスタと歩けるようになるのはいつなのか。
この調子ではまだまだ先になりそうだ。
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個別記事の管理2018-03-23 (Fri)
さて、診察日である。
既に受傷してからまる2か月、手術を終えてからも50日以上経過している。

この日はスニーカーを履き、片松葉で家を出た。
雪は8割方融けており、よほど北向きの細い道でない限り、私の歩行を妨げることはない。
歩行訓練はあまりできなかったが、家の中は片松葉で移動し、もう膝で立つことはほとんどなくなっていた。

しかし、まず向かったのは病院ではない。
病院が始まる時間まで、少し歩いて障害者団体が運営している喫茶店に向かったのだ。
何しろ受傷後、お店に行くのは初めてである。
なぜこの店にしたのかというと、何よりもバリアフリーであることが第一だ。
そして、車椅子の人も多いお店の人たちが、今の私のような身体が不自由な人に慣れているからである。

私はそこでエビピラフとカフェオレを注文した。
エビピラフは思ったよりボリュームがあるし、いつもながら煮えたぎるように熱いカフェオレは身に沁み、ほぼ2か月ぶりにようやく自力で店に来ることができるようになったと感無量であった。

やがて診察開始時間になったので、病院に向かう。
そしていつものように傷の状態を見たが、この日はなぜかレントゲンを撮らなかった。
私が、先週から荷重を始めても痛みはなく、特に問題ないと答えると、先生はおもむろに患足を手に取って言った。

「じゃあ、思いっきり押し返してみて」

そしてそのまま踵をぐっと押し込むではないか。
固い足首が押し込まれてアキレス腱がぐっと伸び、なかなか気持ちがいい。
私は足先を伸ばそうと足に力を入れた。
先生は男性だが、両腕の力よりは私の足の力の方が強い。
「今度は足の先を伸ばそうとしてみて」
私が勝利すると、今度は逆に足先を伸ばし、私は足先を上に向けようと力を込めた。

「うん、いいね」
十分な力があるとわかり、先生がそう言ったので終わりかと思ったが、次の瞬間、私の呼吸が「うっ」と詰まった。

なぜなら先生はそのまま、私の右足の指5本を、力強く上に折り曲げたからだ。
曲がったのはいわゆる足の指と中足骨の繋ぎ目の部分である。
絶賛骨折中の第五指も、もともと曲がりにくい指なのに容赦ない。

足の指は、風呂に入った時、一本ずつ持って、グルグル回したりそっと上を向けたりはしてきた。
とにかく慎重に、優しく、急激に首を起こすようなことはしてこなかったのに、今回いきなりぐっと曲げられたのだ。

痛みまではいかないが、使わなかったために筋肉はどこもかしこも固くなっているので、想定外の動きにびりっと神経がしびれるような感覚があった。
何よりいきなりのことに心臓が飛び上がりそうだったが、素人にやられたわけではないので大丈夫…だろう…とすぐに落ち着きを取り戻した。

「うん、いい感じだねー」

私のビックリドッキリも知らずに、先生はのんきに言った。
まこと、歯医者同様デリケートな痛みが伴う診療科であるのに、整形外科は結構乱暴である。
また、雪で外を歩けなかったのでタオルギャザーをやっていると伝えると、それはとてもいいとのことだった。

「何よりいいのはね、女性は骨折が治ってきても、むくみが取れない人がすごく多いんだよ。けどになになさんはむくみがほとんど解消してるから、すごいよね。珍しいよ」

なんと、骨折の治りが悪くてさんざん悩んでいたというのに、突然褒められてこれまたビックリである。
どうやら日々風呂に入って足をほぐしたのは無駄ではなかったようだ。

確かに、数多くの骨折ブログの中でも、男性はそもそもむくみになど言及することすらないが、女性は載せる写真のほとんどが、骨折がよくなってからも、むくみが解消していなかった。
健常な人でも女性の多くはむくみを気にするのだから、体質的な男女差なのだろう。
まさか遠回しに「むくみが取れてる=女じゃない」と言われたわけではないと思うので、素直に喜んでいいのだろう。

そんなわけで、骨はまだまだくっついていないものの、順調に1/2荷重が許可された。
先生からは「まだ松葉杖使う?」と聞かれたが、慌てて「使います!」と答えた。
いくらなんでも今取り上げられたら困る。
「まぁそうだよね。気を付けて歩いて。歩けばよくなるからね」

それから先生は「あとねー、どうする?ボルト抜く?」と聞いてきた。
まだ骨の隙間がスカスカの状態なので先の話かと思っていたから、やや面食らった。
「小さいから抜かなくても平気だと思うけどね」
「はぁ。ただ私はよく海外旅行に行くので、変なところに行くとひっかかって厄介かなと」
「ああ、英文の診断書とか持ってかないとね」
「ヨーロッパとかなら英語で説明できると思うんですけど、大体変なところに行くんで、ツアーなんかでピンコン引っ掛かって迷惑かけたらと思うと…」
「なるほどね」
「抜く方向で行きたいですね」
「抜くとしたら…そうねー、夏が終わってから、9月以降かな」

そんな会話ののち、抜去時期についてはまた次回以降に相談することにした。
どちらにせよ、抜くとしたら手術をした病院に1日入院しなければなるまい。
療養も含めて仕事の調整が必要なので、まだ骨がくっついてもいない今、すぐに決められることではない。

次は今までより間隔があき、2週間後にレントゲンを撮るということで診察は終了した。
もちろんそれまでの間に痛みや異常を感じたらすぐに来るようにとのことである。
少しずつ治癒に向かっていることを実感しつつ、雪も融けたことだし、いよいよ本格的に片松葉での歩行訓練を始めることになった。

ちなみに診察後、スーパーへ行った。
12月と違い、許可が出ての片松葉なので、当時より安心して歩ける。
カートを押しながら必要なものを買い、リュックに入れて自分で持ち帰れる幸せ。
もうネットスーパーを利用する必要はない。
自分で自由になんでもできるということがいかに素晴らしいか、しみじみと感じたものである。

自由バンザーイ!
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個別記事の管理2018-03-22 (Thu)
2018年1月22日(月)、東京を大雪が襲った。

雪国の人が見たら呆れるレベルの雪でも、何しろ脆弱な都会は雪に弱い。
交通機関は大混乱、テレビでは雪だというのに自転車に乗ったりハイヒールや革靴で出かけるバカな連中がすってんころりんとこけまくっており、車はスリップして途方に暮れている。

私は「こんなバカな奴らは全員骨折しろ!そして私のように骨がくっつかないと悩むがいい!」と呪いの言葉を吐きながら、せっかく歩けるようになったのに歩行訓練ができない憂さを晴らしていた。

家に帰ってからは、改めて体重計を出して1/3荷重というのがどれくらいの力になるのかを計測した。
骨折ブログで、ちゃんとPTについてリハビリをした人は、こうやって荷重の状態を知ったと書いてあったので、誰もついてくれない私も真似をしてみたのだ。
ただ、今はまだ両足で乗ることができないので、自分の全荷重体重がよくわからない。
なので大体これくらいだろうと思われる体重の1/3を目安にすることにする。

ところが面白いことに、片松葉で計るとどうしても1/2荷重になってしまう。
1/2荷重は許可されていない上に、実際に体重をかけてみると右足が「いやいやいや、まだ無理無理!」と訴えかけてくる。
もちろんオカルトではあるが、自分の足の悲鳴に耳を傾けることは大切であろう。

そこで両松葉で荷重してみると、無事1/3にできた。
先生は片松葉でもいいと言ったが、1/2荷重が許可されるであろう次の診察までの1週間は、歩く時は両松葉がいいと判断した。

しかし大雪のおかげでいきなり外出ができない。
スーパーにも行けないし、お茶を飲みに行くこともできない。
せっかく歩けるようになったのに、廊下すらも雪が吹き込んでいるので歩けないではないか。
結局今まで通り、風呂に入ったり、ソシャゲのイベントをこなしたり、ブログを書いたり、アニメやバラエティなどを見る以外やることがない。

それでも実家と違い、にぎやかな地域にある我が家はいつも雪かきがなされているので、雪が降った翌日の夜には松葉杖で外に出てみた。
なぜ夜なのかというと、昼は人通りが多すぎるので、人を避けたり、慌てて松葉杖の突き損ねがあったりするとおっかないからである。

予想通り、人の通る道は大まかな雪かきがなされており、さほど濡れてもいなかった。
とはいえ慎重にぐるっと周辺を歩いてみたのだが、まだまだ雪は残っている。
松葉杖が滑らないようしっかりと突き、荷重に気を配りながら歩く。
家路を急ぐ人の多くはもたもたと歩く私を見ると避けてくれるが、避けた先にはまだ雪が積もっているので、やはりもう少し道路が整ってからでないと、自分にも周囲にもよろしくないようだ。

東京ではたとえ雪が降っても、翌日から天気が良くなってすぐに融けるのが常なのだが、この時は寒波が居座り、珍しくなかなか雪が融けなかった。
結局私が安心して外を歩けるようになったのは診察日の前日頃であり、それまで廊下を何往復か歩くくらいでは大した歩行訓練にもならなかった。

仕方がないので、頻繁に行ったのがタオルギャザーである。
タオルを床に敷き、足の指で手繰り寄せるあれだ。
足底の力を鍛えてアーチを保ち、外反母趾の防止のためによく行われる。

これまでは安静第一で指を動かしてはダメだったが、歩いていいならこれもいいはずである。
やってみると、健足の左に比べ、患足は明らかにヘタクソだった。
指は思ったよりはスムースに動くものの、左よりぎこちなく、何より動きが固い。
つくづく、体を動かさずにいると筋肉や筋はこうやって拘縮していくのだろうと思わせる。

他者のブログでは、リハビリで行う時は15分ほどやるようだが、これがまた退屈極まりない。
仕方がないので、テレビを見ながらせかせかとタオルを寄せる訓練を続けた。
本当に、せっかく歩けるようになったのに、雪とは全くもってついてない。

しかし一方、診断書を送った職場から連絡があり、私がやらなければならない面倒な仕事が今年からなくなったという朗報がもたらされた。
つーか本当は私の仕事ではないのに、なぜかやることになっていて憂鬱だったのだ。
なくなったことは喜ばしいが、当たり前に戻っただけである。

ようやく光が指したと思ったのに、なかなかうまくいかない受傷後8週目、術後7週目なのだった。
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個別記事の管理2018-03-22 (Thu)
手術後6週間が経ち、6回目の診察の日がきた。
正月気分はとうに抜け、1月も終わりが見えてきた頃である。
天気予報は週末が終わると東京にも雪が降る、しかもかなり降りそうだと警告を始めていた。

いつものように松葉杖を突いてよちよちと病院に向かったが、オカルト現象の通り、右足は「もう地面に足をついてもいいよ!」と言っているように軽かった。
そのため、いつもは小さなショルダーを持っていくのだが、この日はリュックを背負った。
右足用のスニーカーを入れるためである。
もしかしたらギプスシーネが外れ、帰りは靴を履いて帰ってこられるかもしれないと思ったからだ。

整形の客より風邪の客が多い待合室では、いい席に歩行には不自由のなさそうなおっさんが座っていたので、譲ってはもらえなかった。
奥が空いていると声をかけてくれるおばさんはいたが、松葉杖で狭い奥に行くのはやはり怖くてできなかったので断り、立ったまま順番を待った。

診察室に入ると、まずは職場からもう一か月休暇をもらえることを伝えた。
それを聞くと先生は喜んでくれ、「よかったね、だったら安心してリハビリできると思うよ。今日のレントゲン次第で歩けるからね」と言われた。

その後ギプスシーネを外して傷の様子を診てもらい、レントゲンを撮った。
まだ隙間は空いているものの、素人目にも隙間に白いもやもやができているのがわかった。

「うん、いいね。大丈夫。じゃあ、ギプスシーネは取ろうか」

やった!
右足が言うように思った通り、ようやくギプスシーネを取る許可が出た。
足を地面についてみるよう言われ、痛みがないことも確認した。
そしてついに、私が常々思っていた通りの言葉が告げられた。

「うん、じゃあ、1/3荷重から始めようか。いけそうなら片松葉でもいいよ。転ばないようにだけ気を付けて、もうどんどん歩いていいからね」

そう、案の定「リハビリをすっ飛ばして歩いてよい」と言われたのである。

そしてこう言われると、私ももう今更リハビリをやりたいなどとは思わない。
何よりかにより歩きたい。
今はとにかく「人間らしく」立って歩きたかった。

「また1週間後に診察しようか。そこでよければ1/2荷重、2月には松葉杖なしで全荷重でいこう。今日は靴持ってきた?」
「持ってきました」

いい年こいたババァであるからシンデレラとはいかないが、スニーカーのひもを解いてぐいと広げ、傷に当たらないように履いてみる。
思った以上に固まった足首が、人間の足があるべき形を取り戻し、2か月半も足をつくことができなかった足底が、久々に正しい状態で地面にしっかりとつかれた。

ついた!足がついた!!

この時の感激は言いようがない。
傷ついた右足がようやく、本当にようやく還ってきた。
足首が固くなった違和感はあるが、痛みなど微塵もない。
不安なことも、力が入らないことも全くない。

喜びに打ち震えるとはこのことである。
骨折をした人ならこの喜び、わかってもらえるだろう。
痛みはあっても目に見えて治っていく怪我でも、鼻水や咳が止まる風邪でもなく、「歩ける」とか「動かせる」ことが喜びとなるのは、長く可動制限のかかる骨折ならではであろう。

その後、私はギプスシューズをリュックにしまった。
そして手術をしてからずっと相棒だったギプスシーネは、「これは処分しておくね」と先生が引き取ってくれた。
今思えば持って帰ってくればよかったが、その時はスニーカーを履いて軽くなった右足が嬉しくてほいほいと渡してしまったのが悔やまれる。

まだ両手で松葉杖はついていたが、待合室に戻った私は両足を地面についている。
1/3荷重というのがどれくらい力をかけていいのかわからないので、歩いているのはほとんど左足なのだが、それでも踵歩きなどとは比べ物にならない安定感である。

診察代を払い、診断書を受け取る間も有頂天である。
いつ来てもこの待合室で一番の重症者だった私が、松葉杖はついているとはいえスニーカーを履き、普通に立っている。そして歩いている。

この日、踵を上げてよちよちと歩いてきた道を、スニーカーを履き、一歩一歩踏みしめながら帰った。
家に着くとさっそく家族に歩行許可が出たことを伝え、皆、一様に喜んでくれた。
さらに車を出してくれるというので、久々に実家に帰ってゆっくり過ごした。

ちなみに家族はずっと、動けないのだから帰って来いと言ってくれていたのだが、私の「一人でよい」という意思を尊重してくれていた。
本当にありがたいことである。

家の中では片松葉で歩き、トイレにもプッシュアップではなく立って行けるのは嬉しい。
お茶も立ったまま入れられるし、自分で運ぶことができる(立つことはできても運ぶことができなかったのでこれは嬉しい!)

何より、サポーターをしてもカサカサになっていた膝を、これ以上酷使する必要はない。
陸に上がった哀れなアザラシから、急に原始的なサルに進化した感じ。
まだ完全な二足歩行はできないが、もうじき進化して立つぞ!歩くぞ!というところまできたということだ。

足首は固いが、力は入るのでふらついたりすることはない。
さすがに階段はチャレンジできないが、風呂に入るのも片松葉が可能になれば非常に楽になった。
家族にはコンビニにも行こうと言われたが、さすがにまだ家を出るのは勇気がいるので、もうちょっと自信がついたらと断った。
そして診断書とワードで打った手紙を職場に郵送してもらった。

正月以来、長く会えなかった犬や猫にも囲まれ、もふもふした幸せな時間を過ごせたが、今回は長くはいられない。
なぜなら雲行きが怪しいからである。
雪の予報はますます深刻になり、どうやらかなりの大雪に見舞われそうだということになってきた。

雪が降れば、まだ松葉杖がなくては歩けない自分は、外を歩くことはかなり困難になる。
たとえ車で移動しても、わずかであれ雪の残る地面を歩くことになるため危険だ。
しかも実家は玄関に段差があり、今でも松葉杖で昇降するのは慎重さが求められる。
加えて北向きであるため、我が家の玄関やその前の道路は、例年雪が降ると雪融けまで1か月以上かかることもざらである。

従って雪が降るとなれば、「雪が融けにくい実家にいて、1週間以上閉じ込められる」か、「雪が融けやすい地区の我が家に帰り、早めに歩行訓練をする」かを選ぶことになり、私は当然後者を選んだ。
休みが一か月伸びたとはいえ、万全な状態で仕事に復帰しなければならない身としては、一刻も早く歩行訓練をしたかったのだ。

雪が降る前夜、再び車を出してもらって家に帰った。
そしてそれからさほど経たない夜半から、雪がしんしんと降り始めた。
予報通り容赦のない大雪が襲い、ご存知の通り雪に弱過ぎる東京はいつもながらの大騒ぎとなったのである。
* Category : 第五中足骨骨折
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個別記事の管理2018-03-21 (Wed)
5週目を過ぎてもギプスシーネが外れず、アザラシ生活が続くことになり、受傷当時は「手術するんだからすぐくっつくだろう」と楽観的だった私も、さすがに不安感に包まれるようになった。

何か問題があるなら自分でも「まだ無理だな」とわかるのだが、手術してからはほとんど痛みがなく、むくみも日々解消していくのだから、逆に「これでなぜ治らないのか」という疑惑が不安に変化してしまうのだ。

ましてや2月から仕事に戻るなど、床を這いずっているこの状態では怖くて無理である。
体力的にも自信がないし、かかとしかつけないのでは松葉杖で歩くレベルですらない。

真冬の寒さがしんしんと身に染みる頃、私も悶々と日々を過ごしていた。

物資については2回目のネットスーパー利用や、立ち寄ってくれた家族に頼んで潤沢だったが、この時期、それよりも怖いものがあった。
東京にいる人なら覚えていることと思うが、年始、2回ほどやや大きめの地震があったのだ。

確か1月5日と6日だったと思う。
特に5日は久しぶりにあの恐怖の警報が鳴ったのでぞっとした。
結果的には全く大したことはなかったのだが、いつもと違うのは何しろ「何かあってもすぐには逃げられない」ということである。

これには参った。

もちろん車椅子や寝たきりの人に比べればいざという時は動けるだろうが、パニくる人たちが駆け降りる非常階段で、座ったまま一段ずつ降りる、または手すりを使ってそろそろと降りるなど、到底不可能に思えた。

ああ、今地震や火事で外に避難しなければならなくなっても、今の私は諦めるしかないと覚悟を決めるしかなかった。
少なくとも救助が来るまで籠城するなら、食べ物はともかく水は確保しなければならないなぁとぼんやり考えたりもした。

しかも、周囲に私が怪我をして動けないと知っている人はいない。

いや、まぁ実際にはマンションの管理会社の清掃の人たちは顔見知りなので、私がギプスシーネと松葉杖で歩いている姿を見、びっくりして事情を聞いてくれたりはした。
あと同じフロアにも、入居当時からなぜか私を気にかけてくださる方が何人かおり、骨折した姿に驚かれたりはしたのだが、無論、図々しく甘えられるような関係ではない。
(私は割と近寄りがたい容姿や雰囲気をしているらしく、基本的に人からは敬遠されがちなのだが、なぜか逆に妙に親しみを持ってくれる人もいるのが、昔から非常に不思議である)

家族に連絡が取れるならよいが、その手段すら断絶した最悪の事態を思うと、つくづく、人間は一人では何もできないと思い知る。
逆に、そういう非常時に自分が五体満足なら、困っている人を助けなければならないとも思い知る。

もとより私はそうした弱い立場の人々を日々相手にしているのだが、自らが弱者になって初めて、本当に助け合いの大切さを理解できるとは愚かしい。
今後はこの経験を活かし、教訓として努々忘れないようにしたいと思う。

とにかく、この1週間は今思い出しても地獄であった。
怪我をしたこと、手術したのにがっちりとは留められなかったこと、12月の過ごし方、骨の隙間が埋まらないこと…ぐるぐると後悔や疑念や苛立ちや怒りや不安が渦巻き、怪我をしてから最も精神的に悪い状態だったと思う。

とはいえ、物が食べられなくなるとか眠れなくなるとか、そんなヤワな精神は持ち合わせていないので、悩んだ後に「ポプテピピック」を見て「やべぇ、すげークソアニメだ!」と爆笑したり、5年間完全無課金で続けているソシャゲをさくっとクリアしたりしていた。

だが反面、次の診察が近づく頃、足の状態が少し変わったような気もした。
それまでは傷めた右足自身が「絶対絶対足をついちゃダメ!」と警告しているような気がしていたのだが、この1週間が終わる頃には「そろそろちょっとだけならイケそう」と合図してきた気がしたのだ。

自分の足と話す人…なんというオカルト!!

けれどこの私のオカルトな予感は正しかった。
そして今度こそ本当の本当に、待ちに待った回復へと向かっていくのである。
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個別記事の管理2018-03-18 (Sun)
仕事復帰を果たしたため、忙しくてブログの更新が滞っておりまする。

とはいえ、金曜日の夜から右第五中足骨骨折の温泉湯治に来てます。
いやー、やっぱり温泉はいいですな。
仕事で酷使したせいか、今まで全くなかった「痛み」がちょっぴり出たんですが、それもあっという間に解消しました。

すげー!温泉すげー!!

ユニコーンが終わり、意外なことにちょっとだけ寂しくてロスったっぽいです。
録り貯めてた初期の話を見返して「なるほど、そういうことか!」なんて納得したり。
まぁ、今はもうそれも全部消去しましたけどね。

今回のエヴァーガーデンも、お涙頂戴ストーリーではなく、あのヴァイオレットが、残される娘の寂しさや、遺していかなければならない母親の想いに心を寄せられるようになったことに驚き、丁寧な積み上げの見事さに感動してしまいました。

しかしさらに私の心を抉ったのは、「グランクレスト戦記」の好色伯ヴィラールの散り方でした。

うーん、ヴィラール様完全に主役や。

姫様とミルザーの胸糞の悪い約定など、平成ラノベの温くて呑気な雰囲気を吹き飛ばす昭和ラノベの容赦のなさよ。
ここまで盛り上がれば、次回が総集編なのは致し方ありますまい。

今週あたりからは最終回シーズンに入るとは早いもんです。
「銀魂」も熱い展開でおもしろいし、意外にも「クラシカロイド」や「博多豚骨」も楽しんでるし、相変わらずの「オバロ」はセバスさんかっけーっす。「ゆるキャン」は良質だし「小泉さん」は徹頭徹尾クレイジーサイコレズがキモすぎる。で、「よりもい」は…

シラセちゃん、それ、あのクソ眼鏡にも言ったげてー!!!!!

佳境に入っている話は先が楽しみですな。
そして2クール目に突入する話は、4月始まりの作品ともどもまた楽しみです。
ガンビルやウィクロスやら鬼灯やらシュタゲゼロやら、継続してるシリーズものも多いので、また大変そうですね!

あと「ちはやふる」3期製作決定、めちゃくちゃ嬉しい!
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個別記事の管理2018-02-20 (Tue)
第五中足骨の手術後、5回目の診察日である。
この日もよちよちと歩いて診察に向かい、レントゲンを撮り、診察が開始された。

絶望的なまでの隙間は、相も変わらずがっつり開いたままである。
私も一生懸命目を凝らして間に白いもやもやが確認できないか探したが、素人目には先週と変わったようには見えなかった。

先生もさすがにちょっと考え込むような様子だった。

「仕事、いつからだっけ」
「2月の予定です」
「そっかぁ…うーん…」

それでもこの状態がいいのか悪いのか説明はない。
私も相変わらず聞くことができない。

「まぁ2月なら…来週から荷重かなぁ…」

なんとも歯切れの悪い、思わしくなさそうな口調である。

「ホントはもう少し休めるといいんだけど、無理だよね」




ガーン。




説明がないままではあるが、ここまでくればバカな私でもわかる。
そう、つまり「休めるなら休んだ方がいい」状態だということだ。

思ったように治っていない。
それがはっきりとした瞬間である。

確かに、手術をした担当医だって「1か月で荷重開始」と言っていたのだから、1か月どころか5週間を過ぎた今は、もうとっくに荷重が始まっていていいはずなのだ。
なのに明らかに「まだ荷重が始められない状態」だということだ。

休みを延ばせないかと言われたことより、状況が非常に悪いという事が何より衝撃であった。
ぶっちゃけ、私などいてもいなくても同じ職場なので、休みを延ばすことはできるだろうと思う。
しかしそんなことよりショックなのは、「治ってない」または「治りが非常に悪い」という事実が突き付けられたことである。

「職場に連絡してみます。大丈夫だと思いますが、次回返事を聞いてきます。」
「あ、そう?なら診断書書くよ。その方がいいと思うよ」

いやいや、もうここまで読んでくれた人はなら、「つーか、いい加減自分の状態を医者に聞けよ!」と思っているのは重々わかる。
私だってこれが他人の書いたものだったら、「あー、イライラすんなーコイツ。うじうじ思い悩むならスパッと聞けよ!」と思うだろう。

しかしここまで来ても聞けないのだ。
というか、先に行ってしまうと最後まで症状については一言も聞けなかった。
聞くべきことはわかっているのに、ひとつも問い質せなかった。
小心者、根性なし、口先野郎と笑ってくれてかまわないが、性格的に無理である。
よくわかってはいるが無理である。

なお、この日は手術痕にできていた大きなかさぶたをメリメリと剥がされて仰天した。
何しろいきなりピンセットでバリっと剥がされたのである。
ギャッと騒ぐほどの痛みはなかったが、それなりにピリッとする痛みはあり、じわっと血が滲んだので久々にガーゼを当てられた。

「傷はもっと綺麗になっていくからね。お風呂はいつも通り入っていいよ」

かさぶたが剥がれると、再生されたピンク色の生々しい皮膚が醜く盛り上がっているので、このまま痕になるのではと心配になるが、先生の言う通り、この後どんどん綺麗になっていった。
そしてまたしてもがっちりとギプスシーネを装着され、安静第一が続くことになった。

あのがっつり開いた隙間だもんねー、リハビリとか荷重訓練なんか到底無理だよねー、ははは…と自嘲気味に家に帰り、嘆息するしかない。
このアザラシのような生活は一体いつまで続くのか。
もはや先の見えないトンネル状態であった。

職場に電話を入れ、そろそろ埋まり始めるはずの骨と骨の隙間が、全く埋まっていない状況を説明する。
もう1か月休みを延ばすことについては、予想通り問題なかった。
いや、まぁ、上司的には問題ないだけで、口が悪く民度の低い同僚たちは恐らく怒髪天を衝いているだろう。

が、もはやそんなことは知ったことではない。

私にとっては仕事やオーバーワークになってしまう同僚より、私自身の身の方が百倍も千倍も万倍も大切だからである。
怪我をしたばかりの頃の、同僚への申し訳なさや謙虚さなど、お空の彼方に吹っ飛んでいた。

もはや怪我をして世間から隔絶されている自分をいかに社会復帰させるか、それしか考えていない。
自分中心でないと療養などやっていられないし、そもそも療養にならない。

既に先週の診察以来、「本当に治るのだろうか」という不安と焦りで暗黒に染まり始めていたが、今週はいよいよ闇が濃くなり、ついに真っ暗になってしまった。
骨折ブログを書き始めた12月には、1月の今頃はもうさすがに歩行訓練を始めているだろうと思っていたのだが、予想に反して歩くどころかギプスシーネすら外れていない。

自分は先が全く見えない状態の中にいるのに、書き始めてしまった手前、ちょうどこの頃は入院や手術や退院した直後あたりのブログを書いていた。
しかし意気揚々としていたその頃とは違い、その先に待つ「現在」という「未来」がわかるだけに、ブログを書くのもなかなかのストレスであった。

この「暗黒の2週間」は、怪我をしてから最も暗く陰鬱な期間として、治癒までの道に立ちはだかることになった。
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個別記事の管理2018-02-20 (Tue)
先日、ネットスーパーの利用について「イトーヨーカドーにすればよかった」と書いてしまったので、なんだか西友がダメだったような感じになってしまったが、そんなことはない。
ホウレンソウやピーマンなど、生鮮食料品のみずみずしさと品の良さは予想以上で、イマイチ目利きのできない自分が選ぶよりずっとよい野菜を食べることができた。
肉類も質がよく、量に比して価格もお手頃でとてもお買い得だったと思う。

結果的には合計2回の利用だったが、もし次回利用することがあったら、なんだかんだでまた西友を選んでしまう気がする。
徒歩で大きなカートを運んできてくれる配達人さんが、テキパキしていてとても感じがよかったのもある。

しかし正直なところ、ネットスーパーを使わなければならない状況にはもう二度となりたくない。
自分の足でスーパーに行き、自分の眼で品物を選び、自分の手でお会計することこそが真の幸せである。

成人式の振袖事件に沸いた(?)三連休を挟み、正月気分はすっかり抜けたものの、私の骨折は相変わらず進展はなかった。
2月から仕事に戻ることになっているのに、1月も1/3が過ぎようとしている現在、歩くどころか立つこともできず、片松葉にすらならず、陸に上がったアザラシのようにのたのたと床を這いずりまわるばかり。

いつものようにアニメの新番組シーズンが始まったが、時間があるので視聴に追われることはなく、おかげで気は紛れたものの、かといってブログを更新することもままならない。
なぜならブログを書こうとすれば椅子に座らなければならず、足を下にしたままにしておくと血流が滞ってむくみが悪化するのである。

結局、床に転がって録画を見るか、ベッドでまさに「安静」にするかのどちらかしかない。
もうすでに1か月以上前だというのに、入院していた時と何が変わったというのか。
リハビリがないので、とにかく自分の状態が回復期のどのあたりなのか全くわからないし、治っているという実感がない。
ただ、一日中好きなだけ風呂に入ることができたので、それによってむくみが改善していくことだけが「きっと治っている…はずだ」と思える光であった。

一体なぜこんなに治りが悪いのか…
ここで浮上してきたのが、12月の「術後の過ごし方」である。

(1)ギプスシーネを24時間完全にははめていなかった。
(2)患部は持ち上げていたとはいえ、勝手な判断で外出した。
(3)ましてや踵歩きとはいえ、片松葉で重い荷物を持って歩いた。
(4)同じく踵歩きとはいえ、洗濯や炊事などを立って行った。
(5)仕事が休みだからとついつい夜ふかしをして、生活リズムが狂った。

自分の行動を思い出せば出すほどに、すべてが悪行のように思え、それが傷の治癒を遅らせているのではないかと不安になる。
あの思い出したくもない骨と骨の間に開いた隙間…あれがちっとも埋まらないのは、バカな12月の自分のせいではないのか…

(1)のギプスシーネについては、完全に外してしまっていたのは4日間程度で、それ以降はほぼほぼ装着していたのだが、折れて離れている骨が動かないよう、もっときっちりと留めておけばよかったかもしれない。

(2)~(4)については、既にブログにも記した通り、当時は「3週間で歩けるようになるんだからもうやれてないと」と思い、無理をしたことは否めない。
立位の時はギプスシーネで固定し、もちろん踵歩き、さらに家の中でも松葉杖を使っていたので、そこまで無理をしたとは思えないが、「自分には何でもできる」と思い込みたくて、シーツや布団カバーまで洗い、よたよたと抱えながらベランダに干しに出たりもした。

これらの過去の所業がよくなかったのではと思った1月以降は、洗濯をしても干すのは風呂場の低いところだし、料理は膝立ちのみでできることしかしなかったし、掃除は全てロボット任せだった。
むしろ12月より1月の方がADLもQOLも低下したといっていいかもしれない。

本当に陸に上がったアザラシのようであった。
いや、風呂に入る時だけは元気になっていたから、名実ともにアザラシである。

しかし、傷の回復を一番遅らせたのは、(5)ではないかと考えている。
こうして骨折のような傷を負ってみると、傷を治すには食事や安静ももちろん大切だが、細胞や血管の再生を促すために、一番重要なものは、「睡眠」であると思い知る。

昔から、子供の頃に身長が伸びなかった人や、若いのに記憶力が保持できない人も、良質な睡眠を摂っていないからだろうと思っていたが、やはり動物の体には睡眠は不可欠なものなのだろう。
しかも、恐らくただダラダラ眠るとか、昼夜逆転して昼間寝ているとかではダメなのだろう。
あくまでも夜、適度な長さの「良質な」睡眠が大事なのではないか。
何より、傷を治すには規則正しい生活をし、バランスの良い栄養を摂り、適度に動き、よく眠ることが大切だとつくづく思う。

そう、退屈だと言われる病院での生活こそが、傷を癒やす最善のリズムなのだ。
傷を治すために入院するのだから、ちょっと考えれば当たり前である。

自分の怠惰な性格が傷の治りを遅らせたのだったら自業自得であるが、そう言えるのは今これを書いている自分が既に回復終期にあるからで、この頃の自分は先が見えず、あれが悪かったんじゃないか、これが悪かったんじゃないかと悶々としていた。

また、他の人の手術同様、抜去を前提としてガッチリとプレートとボルトで留めてくれれば骨と骨の隙間がこんなに開いたままになることはなかったんじゃないかと思ったりした。
とはいえ、手術の説明を受けた時に、「抜去でかまわないので、がっちり止めてください」などと言えたであろうか。
今ならもちろんはっきりとそう言えるが、その時は「入院して手術が必要」というだけでも情報過多なのに、先のことまで考えることはできなかった。

そして「じゃあ次ははっきり言おう!」などとは、死んでも思わないのである。
なぜなら骨折など二度としたくないし、絶対にしてはならない怪我だと今更ながら思い知ったからである。
年を取ってからも変形性膝関節症や股関節症にはなりたくないし、ましてや大腿骨頚部など絶対に骨折してはならない。
本当にこりごりである。無論、骨折だけでなくなんにせよ怪我はしてはならない。

しかし時は無情で、色々と思い悩む間に、既に手術後5週目に突入していた。
12月の過ごし方が1月現在に響いているのではないか…そんな考えに取りつかれ、一向に治らない骨折に不安を感じながら、何もできなかった。

早い人はもうとっくに松葉杖なしですいすい歩いている時期である。
遅い人でも間違いなくリハビリに励んでいる時期である。

なのに私はアザラシのようにのたくっているだけだ。
痛みはないのに動かすこともできず、忌々しいギプスシーネで固めていなければならない。

不安感と焦燥が強くなりつつも、次の診察ではさすがに固定は取れるだろう…そう考えて過ごすしかない。
しかし、その期待は裏切られ、状況はさらに悪くなるのだった。
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個別記事の管理2018-02-12 (Mon)
盛り上げようとしてるけど、冬のオリンピックは毎回期待を裏切るばかりだからなぁ。

スノボ?
スピードスケート?
ジャンプ?

ふふん…
こんなもんでしょ。
いつものことでしょ。

女子に華がないので、ますます期待が集まる羽生選手は、二連覇を期待されても困るばかりだと思う。
私も足を怪我して、人間にとって足がいかに大事か今更ながらによくわかったのに、そんじょそこらの競技者ですらない一流選手の大怪我だ。
骨折じゃないとはいえ、万全の状態に程遠いであろうことは想像に難くない。

しかし今回のオリンピックの舞台である韓国。
私はこれまでこの国については、右にも左にも偏り過ぎないよう、フラットな感情で接してきたつもりなのだが…
普段は統一への努力なんかこれっぽっちもしてないくせに、2年ごとのオリンピックの時だけ北にすり寄るって、なんだこの国。
もう意味がわからんちん。

ところで、今季見てるアニメの総数が凄まじい数になっていてビビった件。

●日曜日
仮面ライダービルド
伊藤潤二『コレクション』
刻刻
銀魂. 銀ノ魂編

●月曜日
フューチャー・アベンジャーズ TOKYO MX
バジリスク ~桜花忍法帖~
まめねこ
俺たちゃ妖怪人間
おそ松さん
弱虫ペダルGLORY LINE

●火曜日
ブラッククローバー テレビ東京
怪獣娘
ガンダムUC
宇宙よりも遠い場所
オーバーロードII
斉木楠雄のΨ難
ちはやふる秀歌撰

●水曜日
BORUTO

●木曜日
ラーメン大好き小泉さん
ゆるキャン△
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
恋は雨上がりのように
ミイラの飼い方
だがしかし2(たくのみ)

●金曜日
働く!お兄さん
覇穹 封神演義
ハクメイとミコチ
グランクレスト戦記
博多豚骨ラーメンズ
牙狼

●土曜日
七つの大罪
クラシカロイド
ポプテピピック
魔法使いの嫁

ダメプリはやっぱ落ちました。
5分アニメが4本あるとはいえ、全34本は多すぎてしんどい。
マジでしんどいのに、切れない。継続&2期が多いのも難点。
つか、水曜日の層の薄さよ…
なんというアンバランス。

一言投票所

映画「バーフバリ」
★最近口コミでどうやら凄いと聞いたインドの大作映画 バーフバリを見ました。作中の強いとされる人達がキャプテンアメリカ以上の人間離れした強さだったり、女性が怖いぐらい強くて血の気が多かったり、ボリウッドらしくミュージカルが急に始まる等、滅茶苦茶クセが強かった…
そういったぶっ飛び要素はあるものの、国王候補である主人公の器が大きく、魅力的でした。彼を中心とした愛や憎しみ渦巻くストーリー、トンデモ兵器、トンデモアクション満載の戦闘など、最初は戸惑ったものの、いずれも非常に楽しむことが出来ました。
1と2は殆ど前編後編という繋がりなのですが、2年経ってようやく2が公開されたようです。クセが強いので誰も誘わず一人で行って良かったなと思ったのですが、意外に日本での評価も上々のようです。もし機会があればどうぞ。

公式見てみましたが、マハーバーラタを基調にとか書いてあって、スケールがでかくてすごそうな映画ですねー
でも俳優陣は確かにマサラムービーっぽい濃ゆい人ばかりだった!
インド映画は中国映画以上に、なかなか気軽に見られる機会がありませんが、チャンスがあれば見てみたいと思います。

「Fate/EXTRA」
★急に始まった新シリーズ。ゲームをやってないのでいきなり電脳空間での聖杯戦争が舞台とか専門用語満載で訳分からんのですが、原作知っている人も知らない展開なのだそうで。取り敢えず毎回必ず1対1のようで、初めて普通のサーヴァント戦を見ている気がする… 本編と別人らしい慎司がちょっと根性ある奴で意外
ああ、始まってますよね。あれってゲームが原作のFateなんですね。
はからずも3作も付き合ったので、もうFateはお腹いっぱい、見なくていいやーと全くのノーチェックでした。
人気コンテンツですし、今後も新作が作られていくんでしょうが、多分私はもう見ないと思います。

映画「マジンガーZ」
★東映版最終回のグレートがやたら強い話は何年か前のテレビでもネタにされてました。自分はそれで知って、あまりにもあんまりだけど当時は受け入れられてたのかなと思ってしまってました…笑
映画を見た後、評判の良かったVS暗黒大将軍も見ました。そちらはグレートの顔見せ映画で、やはりボロボロのZをグレートが助けるお話でしたが、そちらは主役がZということで、グレートが参戦した後もボスを倒す等の見せ場があったほか、勝ち目の薄い戦いに恐怖を押し殺して挑む甲児が格好良くて中々楽しめました。
INITYでのグレートは冒頭で奮戦したものの敗れ、利用されてしまう立場だったので、予習の為に先に見てたら更に良かったかなぁと思わされました。とにかくマジンガーの格好良さ満載で楽しめました。アクションはマジェプリやファフナーと同じ会社が担当していたそうで、マジンガーってこんなに早いんだなぁと(今更

いやいや、許せなかったですよ、子供心にも!
それまで長きに渡って応援してきたマジンガーのあまりにもひどい扱いに、ホントに呆然とした覚えがあります。

もちろん色々な「大人の事情」があったため、グレートマジンガー(グレートも強いんで見たけど主人公は偉そうで不遜だし、最後まで好きになれなかった!)もグレンダイザー(見たけど子供には甲児くんの立ち位置がよくわからず、主人公はおっさんくさくすかしてるので嫌いだった!)も、今よりずっと視聴率に翻弄されてましたから、そういう時代だったとしか言いようがないですけどね。

そういえば近所に貼ってあった自衛官募集のポスターに使われてましたよ。
やだー、カッコええやんマジンガー!

映画「劇場版Thunderbolt Fantasy」
★見て来ました。殺無生が凛を憎むようになった理由を描く話と、本編の後日談で殤不患が自分の偽物と飲み屋で出くわしてホラ話(?)に付き合う話の二本立てで、前者は凛の恐ろしさに戦慄し、後者は笑える話メインながらじんとくる人情ドラマもありでとてもとても楽しめました
余りに胸糞悪いが為に笑える話を追加したという殺無生の過去ですが、本当に凛がえげつなさ過ぎてドン引きです。殤の一番の功績は、この男の関心を一身で受け続けていることかも…多分その間は新たな被害者は出ない……と思いたい
公式サイト以上のことは分かりませんが、2期の新キャラも少し顔見せし、熱が再燃してきました。まさかのミゲル、ハイネ登場のようです。西側の人間の様ですが果たして……そして殤って何者なのか?

いつの間にか上映され、いつの間にか終わってた…
そういや夏頃には劇場版がくる(=だから2期が遅れている!)と意識してたんですけど、上映してた頃は何しろ骨を折って陸に上がったアザラシかオットセイみたいなズリズリ生活をしてたので、情報もキャッチできてませんでした…とほほ。

なるほど、凜雪鴉は皆が殺したがるだけのことはある悪党なんですね。
殺無生はあそこで死なせたのが惜しいほどの魅力的なキャラクターでしたから、外伝的とはいえ描かれたのは嬉しいですね。
鬼歿之地をものともせずに越えてきて、実は恐るべき力を秘めている(と思われる)殤不患( トテモ イイヒト デース)。
そんな彼がやってきた西幽のことですから、さぞバケモノばっかりじゃないかと今からドキドキワクワク、続編が楽しみです。
もちろん劇場版もぜひ見たいと思っております。ご覧になったのはうらやましいでございます。

「ガンダムビルドファイターズ ビルドダイバーズ」
★プロローグが無料配信されています。10分間と短いですが、中々凝った戦術で面白かったです。ああそういう作戦か!って驚きましたもの。AGEだけでなく、Gレコの機体も改造されて出ていました(大張さん曰くスコープドック意識
トライの綿田監督が続投なので一抹の不安はありますが…
始まったら始まったで見ると思います。今度は無印のように普通に面白いといいなぁ。

Parallel Universe(管理人になにな)
★この言い方が適切かどうか……骨折ブログ楽しみにしております!毎回引きがうまいです(笑)今はだいぶ回復されてる?ようですが、お大事に。
おー、ありがとうございます。
骨折についてはこれだけブログに経緯を書いているのに、なぜかどなたも触れようとしないので完全スルーなのかと思っておりました。
いやはや、ようやく反応いただけて大変嬉しいです。
現在は回復期に入ったとはいえ、何しろすべてが初めて尽くしなので、励ましのお言葉も本当にありがたいです。
自分自身の備忘録ではありますが、骨折したばかりの頃、私も自分と同じような症状の人がいないかとブログを懸命に探したように、いつか誰かの検索に引っ掛かるといいなぁと思います。それくらい「これはいつ治るのか」って心配なんですよねー、当初って。

その他
★ベテランのになになさんにちょっと相談したいのですが・・言われるうちが華、と言いますが最近キツく注意されることがあって凹みます。一々凹んだりはぁ?!てなる子供な自分もよくないと思います。何より打たれ弱いのがほんとに・・
どうしたら柔軟な考えができて打たれ強くなれるかなって思います。あと隠れ短気なのも直したい・・アドバイス下さったら幸いです。

いやいや、人から注意されるのは私もめちゃめちゃヘコみますよ。
なまじ記憶力がいいので、いいことだけでなく悪いことも事細かに覚えてますしね。打たれ弱いと思いますよ、私も。

注意されるのがどんなシチュエーションなのかわからないので、あまり的を射た答えではないかもですが…
たとえば、「はぁ?!」となるのは注意した相手に対して腹が立つという事ですかね?

よほど理不尽なことでない限りは、注意されたということは自分が何か失敗したか、間違えたんだと思うんですよ。
私の場合は、注意されたら何よりもまず、自分に対してものすごい怒りを覚えます。

私も長く生きてきましたけど、よく「人間一度くらいは死にたいと思ったことがある」と言われますが、死にたいと思ったことは一度もないです。(自分が死ぬ年月日時を正確に知りたいというのは今もせつに思っていますが)
あと、幸いにも殺したいほど憎い人間にも出会ったことはないです。

ですが、「ミスを犯した自分」については、時間を戻して、ぶん殴って殺したいと思います。
それくらい自分に怒りを覚えます。
ミスをすると本当に死ぬほど恥ずかしい。
いわゆる「プライドが高い」のでしょうね。
でも私はそれが悪いことだとは思いません。
次はそのプライドに見合うだけの、ミスのない仕事をしようと思いますしね。

注意されたことには真摯に反省しますが、注意した人に反発することはないですね。
何しろその時点では死ぬほど恥ずかしく、ミスをした自分を殺したいくらい自分に腹を立てているので、他人には感情が向かないです。

なお、打たれ強い人は結構なことですし、次からミスなくやってくれればいいのですが、ダメな人だと注意しても手応えがないし、反省しないのか同じミスを繰り返したりするので、それはそれで困ります。

打たれ弱くても、ヘコんでもいいと思いますよ。
むしろ、注意されたらきちんと反省して、次回からのミスを極力減らす努力をする方がよほど経験値を貯められると思います。

あとあなた様の年齢がわかりませんが、多分お若いと仮定しますと、「短気」はもう少し年を取ると自然と収まりますよ。
年を取って衰えるので、そこまで無駄に使えるエネルギーがなくなってくるというのが一番です。
私もかつては割と短気だと思っていましたが、今はそこまでじゃないですね。

周りのジジババが仕事をしない、誰も自分を認めてくれない、上司の仕事の采配が悪い、平成生まれの若い子が不思議ちゃんとバカしかいない…

こんな風に不満だらけで、まさに今「短気期」真っ最中の人を見ると、「カリカリしてるなー。さぞ疲れるだろうなー」と可笑しくてたまりません。年を取って涸れれば収まりますよ。
まぁ年とってもクレーマーみたいな人はいますが、あれは短気というより「かまってちゃん」ですからね。
警察や役所やサービス業のように、どんな厄介者でもお客様扱いしてくれるところには怒鳴り込むけど、コンビニ前でたむろする若造なんかには絶対に文句言わない人たちですからね。あれは短気とは違います。

何より、場数を踏んでくると、自然と視野が広がり、こういう場合もあるし、そういう場合もあるよねと選択肢が増えるため、対処法がいくつも手に入るんですよ。
若い時期に面倒くさがらずに色々経験しておくと、年を取ってから対処法の数が増え、貴重な財産になりますよ。
緊急時に、動じず、慌てず、いくつか方法を示せるとカッコいいですよ!

でももしその「注意」があまりにも理不尽ないちゃもんだったら、上司に相談するなど早めに対応しましょうね!
メンタル&健康大事!会社は私を一生面倒見てくれない!(ラノベのタイトルみてぇ)

「仮面ライダービルド」
★かしら、良いキャラですよね…。結局最後まで敵のまま戦って戦争の厳しさを刻み付けるキャラになるのかも…なんて少しだけ思ってましたが、流石にそうはならなそうですね。今回は見所多かったですが、自分を止めるように言う戦兎と美空の会話が凄く好きでした。
いやー、今週のビルドはよかった。
結構何回も盛り上がりがある物語ですが、今回は前半の一つのターニングポイントですからね。
東都VS北都の決着がついた中、西都の仮面ライダー登場というヒキ。
もちろん三都合戦なら来るのはわかってたけど、この見事な形式美が特撮物の醍醐味ですよね!

おっしゃる通り美空と戦兎の会話、本当によかったです。
戦兎は兵器ではなく、ただのお人よしな人間であり、万丈の気持ちも痛いほどわかっているからこそ、自我を失ったら消して欲しいと願いました。
父と決別した形になり、いまや戦兎を兄のように慕っている美空に、なんと残酷なものを背負わせるのかと思いました。
でも、戦兎は美空だからこそ頼むと言いました。二人で作り上げたビルドだからと。

しかし美空ちゃんの演技がうなぎ上りにうまくなってるのがすごい。
最初は棒読みで「疲れたし。眠いし。寝るし。」だけの子だったのに…
誰か皆の演技力を引っ張る人がいるんですかね。
Wで寺田農さんが若手たちの演技を力任せにグイっと引っ張り上げたみたいに。

「ありがとう…万丈…」

やっぱり記憶を失ってはいなかっグリスも、ハザードトリガーを使う覚悟で挑んだ戦兎もみんなよかったけど、美空ちゃんのほっとしたような二度の「万丈」にはちょっとだけ泣きそうになりました。

(お約束とはいえ)やる時はやるじゃねぇか万丈!
これでやっとスクラッシュドライバーを使いこなせたじゃねぇか万丈!(遅ぇよ!)

さぁ今度は西都が宣戦布告で、次回も視聴を投げ出せない!

★自分も最近までモチーフが意味不明だったんですが、ラビットタンクがカメバズーカの対義語(?)になってると耳にして以来ビルドのモチーフというかイメージは「昭和の怪人ってこんな感じ」じゃないかと思うように。まあ、それがギャグだと言われればそんな気がしないでもないですが(笑。
ストーリーがシリアスなのに、戦ってる姿が掃除機だったりスマホだったりすると萎える~って感じで…
バトルにはさほど入れ込まないで見るようにはしてますけどね。急にギャグ調を見ると興醒めしちゃうので。
でも今週はバトルもよかったです。ホッとしました。
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個別記事の管理2018-02-12 (Mon)
1か月経っても荷重の許可が出ないため、困ったことに買い物に行かれない。

本来固定が取れるはずの時期に、状態が悪く安静が延長された身には、無理をしてはならないことは想像に難くない。
配偶者や子供の世話をしなければならないとか、介護をしなければない、どうしても仕事に行かなければならないなど、のっぴきならない理由のある人は無理をしがちであるが、私には運よくその縛りはない。

米や冷凍品はあるのだが、牛乳など日々消化する日販品はどうしても不足してくる。
日用品も、トイレットペーパーの予備がなく、石鹸も残りひとつになってしまっている。

そこで、私もついに使う時が来たかと思い、ネットスーパーを調べ始めた。
以前は「数千円もまとめて買うだろうか」と懐疑的だったのだが、実際に自分で片松葉で買い物に行った12月、購入金額は2500円を超えていた。
まぁ商品を見たら見たであれこれ欲しくなってしまったというのもあるのだが…
だが結局それくらい払うことになるなら、自分で買い物に行くリスクと引き換えにしても、十分元が取れると判断したのだ。

範囲的に、私の家に配達してくれるのは「西友」と「イトーヨーカドー」であったが、徒歩数分圏内に西友があるので、あまり考えずに西友にしてしまった。
しかし正直、イトーヨカドーにすればよかったとあとで後悔した。
西友は5000円以上、イトーヨーカドーは3000円以上購入で送料は無料になるのだ。
さらに、イトーヨーカドーはセブンプレミアムが豊富であるから、セブン好きにはこちらの方がよい。

例えば私はセブンのポテトサラダが大変好きなのだが、その味を期待して食べた西友のポテトサラダは、なかなかの残念さであった。
西友も「みなさまのお墨付き」シリーズはよく頑張っているとは思うのだが、セブンプレミアムに比べると格段に落ちる。

しかし、たとえば厚切りポテトチップスはセブンもお墨付きも同じカルビー提携なのだが、「お墨付き」の方が味が豊富で価格が安いのでお得である。
また、トイレットペーパーや洗剤など、日用品は西友の方が豊富なようだ。

食料品のほかにおむつやミルクなど子供の物が必要な場合などは、西友でまとめるか、別にロハコなどを利用する方がよいのかもしれない。
要は使い分けなのだと思う。

さて、まずは登録をして買い物開始である。
配達日と時間帯は選ぶことができるが、カレンダーに×のついているところは頼むことができない。
やはり夕飯に必要なものを届けてもらう夕方は人気らしく、ほとんどバッテンであった。

また、配達品には生鮮食品や冷凍食品などがあることから、在宅していることが絶対条件である。
これは事情があって自分で買い物に行けない人が使うのだから、当然のことだと思う。

西友の場合、普通の通販と同じく必要なものをカゴの中に入れていくと、送料無料まであと〇〇円と表示してくれる。
もし5000円に達しなかった場合は送料は300円であるから、無理をして不要なものまで買うくらいなら送料を払えばよい。
だが私は日販品や日用品、総菜なども頼んでいったので、やがてあっさりと5000円を超えた。
そこでレジに進み、カードでの支払いを選択すれば、あとは届くのを待つだけである。

私は急がなかったので翌日配送になったが、早い時間に頼めば当日配送も可能である。
しかし配達されるとはいえ、何しろ今の状態では荷物を受け取るのも大変だ。
ピンポンが鳴って、マンションのオートロックを解除するために、膝立ちでインターホンまで行くのも一苦労である。

入り口から部屋に運んでもらうまでに、今度は玄関まで行き、ドアを開けてストッパーをかけた。
玄関のピンポンが鳴ってから「待たせてはならん!」と慌ててドアを開けようとして、よろけたり怪我をしてはいけないからだ。
また、あらかじめ玄関が開け放ってあれば、届けに来た人と会話もしやすい。

手押しのカートに入れられた配達品は、さらにビニール袋に小分けに入れられていた。
ドアの向こうからギプスシーネと包帯姿でこちらが怪我人と察した配達人は、手早く品物の入ったビニール袋を玄関に置いて行ってくれた。
この袋分け方式は、後で台所に運ぶ時に大変助かった。
子育て中など、健常な人なら普通に品物だけ受け取っても問題ないだろうが、非力な高齢者やケガ人にはこの方がよい。

認め印を押すと、配達人は扉を閉める前に、「外して入れておきますね」とドアのストッパーを外して中に入れてくれた。
多分ネットスーパーを利用する人には私のような身体状況の人も多いのだろう。
慣れたものである。

なくて困っていた牛乳や納豆、その日の昼食用の総菜から予備のトイレットペーパーまで、潤沢な物資が玄関に並ぶ姿は圧巻である。
私は玄関と台所や洗面所などを、膝パッドに頼りながら何度も往復し、品物をあるべきところにしまっていった。

ああ、補給って素晴らしい。

食料などの補給は、配偶者や家族と同居している人にはさほど困ることではないかもしれないが、今はネットでなんでも届けてもらえるので、事情のある人間にとって本当にありがたいことである。
私など、怪我をしたからといって様子を見に来てくれたり、「〇〇を買ってきて」とか、「この郵便物出してきて」とか、「ゴミ捨ててきて」など、些事を気軽に頼める友人は皆無なので(つくづく、友人というより「知り合い」なんだろうなと思い知るなぁ)、ネットは大切な命綱ともいえる。

逆に言えば、昔は難しかった「ぼっちの療養」も、今はある程度の金さえあればなんとかなるということだろう。
私も、今回の怪我で家族に頼った「移動」や「買い物」部分を、「タクシー」と「ネットスーパー」で賄えば、ほぼほぼ自力で行けたと思う。
あと、ATMまで現金をおろしに行けない状態では、クレジットカードも非常にありがたい。
今回は病院の支払いに使えたので、家族に負担をかけなくてよかったのは何よりだし、もし何もかも1人でやらねばならなかったとしても、大丈夫だったということだ。

ただ保証金は現金だったので、いつでも使えるようキャッシュを置いておくべきだとは思った。
まぁ最近は大きい病院だとATMが置いてあったりするので便利だが、中小病院にはないことが多い。
特に高齢になったら「入院セット」の準備と現金は誰にでもわかるように準備しておいた方がいい。
若い人は、自分には関係ないと言わず、いざという時のために親に準備させておくべきである。
入院に必要なものを探したり、買ったり、現金を立て替えたりと、必ず手間取るからだ。

必要なのは、即物的ではあるがやはり「金」だ。
いざという時に頼れる人がいない人は、少なくとも最低限安心して暮らせるだけの金は用意しておくべきである。
無論、蓄えは多ければ多いに越したことはない。ましてやガンなどはいくらあっても足りないだろう。

ケガであれ病気であれ、安心して療養するために金は必要不可欠なものである。
モノが残るならまだしも(とはいえアニメグッズなどほとんど無駄だと思うが…)、ソシャゲのガチャのように、長い人生の役にも立たないものに金をかけるなら、死にもの狂いで貯金した方がよい。

世の中、金。

平和な世でこその真理である。
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西友の品はよかったですよ * by になにな
コメントありがとうございました。

私は結局西友しか使ったことがないので比較はできませんでしたが、品質はどれもよかったです。
なんか文句っぽく書いてしまったので、西友の名誉のために書き足しておきました。

でも確かに品質の差はあるでしょうね。
やっぱり要は使い分けということでしょう。

子育て中や共働きなどの方が、普段から便利に使いこなす分にはいいと思いますが、私のような「嬉しくない緊急事態」での利用は嫌なものですね。
今後はネットスーパーのお世話にならないよう、怪我には気を付けたいと思います。
病気や高齢化もありますが、なんにせよ、できる限り使いたくないなぁ…

* by sumi
ネットスーパーは私も利用します。どこのブランド(?)が良いかってより担当する店がどこの土地にあるかって方を気にします。地価が高い所だと商品の品質が悪かったりするので。例えば私の住んでる所だとヨーカドーは駅前、イオンは郊外、西友は都市部なのでイオンが一番、生鮮食料品の質が良くなるのでそこがメインになります。肉はどこでも解凍品なので似たようなものですが、野菜の品質とかは明らかに変わってきます。あー、商品には店自体の維持費もきっちり乗ってるんだなあ、と、ひしひしと感じますね。

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