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右第五中足骨骨折・松葉杖卒業、全荷重へ(受傷73日目・術後65日目)

2週間が経ち、いよいよ診察日が来た。

この日は松葉杖をつかずに診察に行った最初の日でもある。
とはいえ、松葉杖は持参した。もしかして返却するかもしれないと思っていたからだ。

前日くらいから早く診察を受けたくてうずうずしていた。
今度こそレントゲンで「ぴったりとついた骨」が見られればいいとも期待していた。
また、医療保険の診断書を書いてもらうため、近々手術を受けた病院に行く予定だったから、それを伝えたいと思っていた。

病院の前まで行くと、タクシーが停まっており、中からコートを着てはいるが下はパジャマのままの高齢女性が出て来た。
何やら乗降が難しいようで、ちょうど診察を終えて出て来た同じく年配の女性が手伝っていた。
いつもなら手を貸せるが、私も今はまだ怪我人の身である。
しかも筋肉痛がハンパない。
申し訳ないが共倒れを防ぐため、見て見ぬふりをして横を通り過ぎる。

待合室で顔なじみになった人が、私が松葉杖なしになっていることに気付き、「よくなってきたのね」と喜んでくれた。
そう言ってくれた人はひどい外反母趾に苦しんでいる。
他にも杖をついたりシルバーカーを押している人ばかりではあるが、これまで、誰がどう見ても一番の重症は私だった。

だが治り始めればこっちのものである。
若くはないとはいえ、私の年齢ならまだ彼らと違い、いずれは何の問題もなく歩けるようになるはずだ。
今後はさらに自主リハビリに励み、一刻も早く元のように歩けるようにならねばならない。

私はこれまで行かれなかった待合室の奥まで進み、座って順番を待った。
しかしそこで待っている人が何やら不穏なことを言っている。

「今日は先生が違うわよ」
「あたしも長く通ってるけどお休みなんて初めてね」

先生が違う…?
なんということだ。いつも診てくれる先生は今日に限って午前中休みだという。
わざわざ朝早く起きて来たのに、午後にならないと出てこないのだそうだ。

突発的なケガや風邪の人は代診の先生でもいいだろう。
しかし私のように経過を診てもらっている患者にとって、「全荷重」が可能かという重大な判断がなされる日に、この日だけの先生では困るのだ。
診察券を出す前に気付けば、午後に出直すこともできたのに…

もやっとしたまま名前が呼ばれ、見たことのない先生が「変わったことはありますか」と聞く。
その後、2週間ぶりにレントゲンを撮った。
折れた部分の真ん中あたりは随分白くなってきていたが、上下の隙間はまだしっかりとある。
傷の大きさに比して、止めているピンがどう見ても小さ過ぎるんだよなぁと思う。

「うーん、そうかぁ」

先生はパソコンで、3週間前の荷重開始になった時の写真を出した。

「術後7週でこれか…あー、ずいぶん隙間が空いてるね。うん、この頃に比べたらだいぶ良くなったね」

やはりほかの先生が見ても隙間がかなり空いていたようだ。
もう歩けている今となっては驚くまい。
まだ折れていることに変わりはないが、そもそも肋骨のように固定すらできない骨折もあるのだ。
荷重ができるようになったのだから、今後は無理をせず、自分の治癒力に任せるしかない。

「荷重はどれくらい?松葉杖はまだ使ってるの?」
「前回1/2荷重でした。もう杖は使ってないです」
「杖なしで歩けてるんだね。痛みはない?」
「ないです」
「うん、ならこのまま歩く練習を続けようか」

以上、経過は順調、問題なしということで、次回の診察は一気に1か月後になった。
これまたずいぶん先である。もう仕事に復帰している頃ではないか…
近々手術してもらった病院に行くことも話したが、抜釘の相談はできなかった。

なぜ待ちに待った2週間ぶりの診察なのに、先生が休みなのか…

ツイてない。
何も悪いことは言われなかったのに、ガッカリである。

持ってきた松葉杖についても、返す話にもならなかった。
待合室に戻ると、入れ替わりにあのコートにパジャマの高齢の女性が呼ばれた。
しかしどうやら自力では立てないらしく、看護師の名を呼ぶ。
よく見ると腕にも添え木と包帯が見え、もともとは腕でかかっているようだ。
「歩けない?」
呼ばれた看護師が介助しながら診察室に入っていく。

先生が「どこが痛いの?歩けない?」と聞くと、高齢の女性が「痛くてさ、今日はもう歩いて来られなかった」と答えている。
どうでもいいが、二人とも声がでかいので診察内容が筒抜けである。
「どうしたの?」
「転んだんだよ、こないだの雪の日のあと。1月24日だよ。腕が折れたよ」
「ああ、そう。で、今日は痛くて歩けないんだね?レントゲン撮ってみようか」

やがてレントゲンを見た先生が言う。
「あー、これは折れてるね。すぐ入院して手術した方がいいよ。紹介状書くから、午後行ける?」
どうやら重症のようで、私と同じく病院に紹介されるようだ。
しかし、女性は不機嫌そうに言った。

「折れてないよ!」
「折れてる折れてる」
「折れてないよ!!」
「いや、折れてるよ!レントゲンに写ってるもの。歩けないでしょ?折れてるからだよ」

絶対に折れてないと言い張る女性と、折れていると説明する先生。
とんちんかんな会話に吹き出しそうになったが、やがて女性はしぶしぶ紹介された病院に行くことを了承した。
しかし今日はダメなので、明日行くという。

「じゃあ痛み止め出す?」
「痛み止めなんか効きやしないよ!」
「骨折に痛み止めは効かないの。骨は整復しないとダメだよ」

女性が戻る前に会計の順番が来たので、私が知るのはここまでである。
歩けていたから、多分折れたのは高齢者御用達の大腿骨頚部だろう。
あの年で入院・手術となると、筋力が落ちてしまい、歩行できるようになるまでだいぶかかるに違いない。

ついに私より重症の患者が現れたなぁと思いつつ、再び松葉杖を手に持ち、帰宅の途についた。
家に着いて松葉杖を置き、改めて階段を降りる練習をした。
筋肉痛はすさまじいが、痛くても我慢して階段を降りていくと、足首はてきめんに柔らかくなる。

その後は電車に乗って、比較的大きな商業施設で半日ほど店をまわって過ごした。
商業施設は洋服や本や雑貨など、多岐に渡って店舗があるので飽きないのがいい。
買いに行かねばと思っていた寝ぐせ直しを買ったり、疲れを感じたら無理をせずランチを食べたりして、マイペースで訓練に励めるのが何より楽しい。
松葉杖なしで長く遠出をしたのはこの日が初めてであるから、十分歩けたことは本当に嬉しかった。

ようやく全荷重になったのは、なんと受傷から2か月半も経っていた。
手術していない人ならこれくらいかかっても仕方がないが、私は手術をしているのである。
術後から2か月と1週間である。しかもまだ完治には程遠い。

いくらなんでも治癒までが長過ぎる。
そのおかげで、気付けば職場復帰まで早くも20日を切ってしまった。

急いでさらなる歩様の矯正と、長く歩いても疲れない筋力をつけていかねばならない。
しかし心の中では、仕事はいいのだがクソみたいな連中のいる職場に戻るのがイヤで、「もうこのままずーっと休みてぇ」と不埒なことを考えていた。

はぁ…ため息ばかりである。
19:17 | 第五中足骨骨折 | comments (1) | trackbacks (0) | edit | page top↑
右第五中足骨の手術をした病院へ(受傷77日目・術後69日目) | top | 第五中足骨骨折後、初の筋肉痛(受傷71日目・術後63日目)

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去年の3月迄育児休暇で1年休業していた私の姉も、仕事再開する事より鬱陶しい同僚達や嫌な上司と顔合わせる事になるのを忌避してたよ。戻っても元のポストが他の人で埋まってたから移動する事になって対人関係新しい所で再構築になってある意味良かったて言ってたけど。要するに学校だろうが職場だろうが人間関係で無駄に面倒になるのが一番鬱陶しいて事なんだろうね。
by: sumi | 2018/03/29 12:54 | URL [編集] | page top↑

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