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01/31(Wed)

郵便局まで歩いてみよう(受傷22日目・術後14日)

2回目の受診が終わり、ギプスシーネをしっかり巻いて生活をすることにしたものの、骨折をした人あるあるとして「今、自分の治癒率はどのくらいなのか」は気になって気になって仕方がない。

抜糸した翌日には防水せずにシャワーを浴びた。
いきなり傷口に水分を当てるのは少し躊躇があったが、シャワーのような流れ落ちる清潔な水は問題なく、さらにその後きちんと水分をふき取って清潔を保てば大丈夫だろうと判断した。
むくみやら内出血やらで万全ではない足の甲は相変わらずシャワー程度の水滴でも軽い痛みがある。
青タンを友達に指で押されて「いてぇって!」と言うくらいの痛みである。

抜糸後の傷口はまだ血液がこびりつき、先生が切開場所の印としてつけたマジックの後も残っていてなかなか生々しい。
手術した右第五中足骨の先っちょはただでさえ頼りない小指であるから、そこについた血を洗い流し、垢をこすり落とすのも恐る恐るである。
足の裏もいつもならガシガシ乱暴に洗うのに、右足は傷を避け、折れたところに触れないようにちょいちょい触る程度になってしまう。

なお、足の甲をシャワーでいくら温めても、なかなか芯から温まらない。
根本から温めるにはもう少し傷が落ち着いてから、足浴や入浴へ進まないと無理だろう。
それでもお湯で皮膚や筋肉も少しはやわらぎ、足の指や足首を動かすのがスムースになった。

マジックや血が洗い流されると、傷口は2.5cmから3㎝くらいだということが判明した。
2段階に分けて切ったらしく、まっすぐの傷ではない。
第五中足骨は腱の下にあるため、骨の整復前にまずその腱をちょっとどかす必要があるという。
そのため位置的にうまく整復できない場合、腱を切ってから再び繋げることもするらしい。

傷の状態もぐじゅぐじゅしているとか液体が出ているとかの不具合はない。
この後、傷には大きなかさぶたができていき、1か月ほど傷をカバーする役目を持つようになった。
傷そのものは痛みも痒みもなく、術後2か月に至るまで問題なかった。
痕に残ることを気にする人もいるが、抜釘すれば再び切開するのだから、それから気にした方がいいのではないだろうか。

このようにシャワーを浴びる際はだいぶ楽になったが、家の中は相変わらず膝立ちや四つん這いであり、外出するのは診察のみ、マンション内のゴミ捨てや郵便物の確認は、人の少ない時間に(エレベーターの乗り降りなどで迷惑をかけるので)ギプスシーネをしっかり装着し、注意深く行った。

しかし買い物には行っていない。
家に戻った日曜日に買ってきてもらった品物と、その1週間後に様子を見に来た家族が少し補充してくれたくらいで十分足りていたこともあるが、やはり「外に出る」というのはかなり覚悟と勇気と体力が必要だからである。
両松葉杖で、基本的に足を地につけないで移動するということは、100だった機動力が1/10程度に落ちるということだ。
踵だけつけることができてようやく1/20というところだろうか。
車いすは介助者がいれば機動力80程度だし、使い慣れていないと体力的に厳しい自力走行でも40くらいはあると思う。

やはり「怪我真っ盛り」の松葉杖の機動力の低さ、転倒やひっかけ等のリスクの高さ、普通の歩行では使わない腕、肩、背中などの筋肉疲労、危険を見極めるため四方八方に注意を怠らないようにする精神の疲れなどはハンパない。
しかし、そこは「自身の治癒力」をどうしても測りたい時期でもあるから、「無理無理、とても無理!」と思う反面、「いや、でももうそろそろ外出できてあたりまえでは?」と考えてしまう。

「術後4週間+αでリハビリ終了、松葉杖とお別れ」
「ギプスでガッチリ固定され、きつ過ぎて地獄」
「術後1週間で家事や子供の送迎など、片松葉で『やらざるをえない』」
「これ以上仕事を休めないため、手術後1か月強で仕事復帰」
「入院先に通院する人でも、少なくとも1週間後通院でリハビリ」
「退院後は動けないので、故郷に戻って1か月療養」
「外出好きな人は退院後1週間で、車とはいえ買い物に出かける(そして店の床で滑ってこける)」

数多ある骨折ブログには千差万別な予後が記載されている。
その中で性別や年代、骨折箇所や手術内容、術後日数など、なるべく自分に近そうなものをピックアップしては、どうしても比べようとしてしまうのだ。
まぁ、だからこそ私もこの自分の骨折の記録を残しておこうと考えたわけだが。

とりあえず、私が一番気に入ったのは「3週間と少しで松葉杖とおさらばし、通院も終了」となった最速治癒ケースである。
自分もそのルートをたどるなら、年末で松葉杖は終了になるはずだが、先生が言ったように年末は病院が休みになるため、年明けに晴れて卒業となるだろうと期待した。
それならギプスシーネ固定が1週間伸びても「正月だから」ということで納得がいく。

となると今日で術後2週間だから、理論的にはあと1週間でギプスが取れるはずだ。
抜糸をして、膝立ち四つん這いによって日々安静にしているとはいえ、筋肉を動かさないままの状態で「ギプスなし」生活に移れるのだろうかと、またしても疑念がわく。
そもそも何かしらのリハビリをしていれば、「まだ立つのは無理」とか、「足の指がうまく動かない」「足首がここまでいけば合格」など、客観的に自分の治癒段階がわかるのだろうが、それがないためにどうしても「今、自分はどこ?」に立ち戻ってしまうのだ。

そこで私は決意した。
「よし、目的を作って外出してみよう。」

自分の治癒段階を知るためにも、病院以外の外出目的を作り、外出を試みることにした。
ちょうど年賀状を書き上げたところで、書き損じたハガキが何枚かある。
郵便局で年賀状を出しがてら、書き損じはがきを交換してもらおう。
また、入院費の預り金を家族に借りている。
郵便局の隣に取引銀行のATMがあるので、生活費ともども借りている分を引き出そう。

天気は快晴なので外出には問題ない。
ギプスシーネをしっかりと巻き、財布などすぐに出せるものをショルダーに入れ、荷物が増えた場合用にリュックサックを背負って、両松葉で歩行を開始した。
距離的には整形外科の5倍くらいある。
途中エレベーターで昇り、大通りを橋で渡り、エレベーターで降りるという障害コースでもある。
リュックを背負ったのは、もし行けそうならその後スーパーマーケットにも行ってみたいと思っていたからである。

意を決して歩き出したものの、整形外科に行く距離を超えると、案の定踵歩きのために持ち上げた右足首が痛くなってきた。
しかし外に出てしまった以上、簡単に引き返すこともできない。
座る場所もないので、休むこともできない。
ただただ前進あるのみ。
慎重に杖をつき、ゆっくりと患足を運び、健足で歩いていく。

30分ほどかけて郵便局にたどり着き、いつもなら使わないスロープを上り、自動ドアに挟まれないように歩いて窓口に向かう。
3つある窓口はすいていて、書き損じはがきを出し、一枚5円を払って取り換えて貰った。
用事が済んで振り返ると列ができていたので、すいてるタイミングでよかったとほっとする。
さらに書き上げた年賀状を特設ポストに入れ、これで郵便局での用はすべて終了した。

すでにここまでで疲労度マックスである。
再びスロープをゆっくり降り、今度は隣の建物のATMに向かう。
ATMに近づこうとしたところ、私の後に並ぼうとする人がいたので、「時間がかかるのでお先にどうぞ」と先にやってもらった。
すぐに出せるようにはしていたが、通帳を出したりしまったり、操作する際に松葉杖を置く動作があるため、人に待たれるのがいやだったからだ。
その人が終わったのでさて、と動き出したらまた別の人が順番を待とうとするので、それも先にやってもらった。
マイナーなATMで、これまでほとんど人とバッティングしたことなどないのに、なんなのだろうか。

ようやく一人でゆっくり操作できるようになり、生活費と借金分を引き出し、すべての用事が終了した。
持ち上げっぱなしの足首の疲労はもちろん、緊張による気疲れもピークで、この後スーパーに行くなどとんでもなかった。
ところがこれまた何たる偶然か、疲れ切って大通りを渡り、エレベーターを待っている間に、以前仕事で一緒だった人とニアミスしてしまった。
彼女は皆が働いているはずの時間に、ズタボロの松葉杖姿の私を見つけて驚いていたが、骨折して休職中というとさらに驚いていた。
私自身もケガで休業なんてびっくりだ。そしてこんなヘロヘロの状態で元の職場の人に会うのもびっくりだ。

外出時間はたっぷり1時間を超え、へとへとになって帰ったが、ラッキーなことにその後も痛みや不具合などは一切生じなかった。
そして自分の状態もある程度理解することができた。
とてもではないがまだ十分な歩行力があるとは思えない。
3週間でギプスシーネは勿論、松葉杖ともお別れなどできるのだろうか…
それを可能にするのが通院リハビリや、プロに教えてもらう自主トレなのだろうか…

色々わからないことだらけだが、とりあえず私にはリハビリがないのだから、やはりできることはどんどんやっていった方がいいのではないか。
踵には体重をかけていいのだから、無理をしない程度で、松葉杖で歩くこともした方がいいのではないだろうか。
とにかく安静と言われてはいるものの、足のマッサージもしてもらえず、足指や足首の運動も教えてもらえないのがどうにも腑に落ちず、自己判断でこんなことを考えてしまうのも、初めての骨折ゆえであろう。

これを書いている今は、既に術後2か月になろうという時なので、「医師の言う通り、安心して安静にしている方が後々いいよ」と言ってあげられるのだが、この時期は「手術したのに治っている実感がない」「他の人は〇〇なのに」「なぜリハビリがないのか」と、どうしても堂々巡りになってしまっていた。

そこで2日後の診察日、今回は疲れ切ってしまって行けなかったスーパーに行ってみようと決意した。
疲れたとはいえ、整形外科の5倍の距離を歩ききることができたのだ。
何しろ、ちょっと調べたネットスーパーは、西友で5000円以上、イトーヨーカドーで3000円以上購入しないと送料が無料にならない。

自分ひとりなのに、3000円とか5000円もの量を買うものがあるだろうか…
やはり自分で行って自分の好きなものを購入する方がいい(でも今は行かれない!)とジレンマに思っていたところで、郵便局まで行って帰って来られたのだから、それだけを目的にすれば遂行できそうな気がする!と変に自信がついていた。

次回は年内最後の診察日になるだろう。
ギプスシーネの固定が取れるとは思えないし、年内診察日が残り数日なのにリハビリが始まるとも思えない。
大した進展がない(にちがいない)分、スーパーに行くという一大決心で締めくくろうと意気込んでいた。

この意気込みはまた、物資がやや心もとなくなっていたこともあったが、診察日である金曜日からクリスマスを含む4日間がソシャゲのイベントなので、簡単な食べ物を準備しておきたいということも原因だった。
骨折の治癒状況やリハビリが云々かんぬんと言いながら、その実、「おっしゃ、クリスマスだろうがイベント頑張るぜ!」というアホなエンジンが必要に応じてやる気を出しただけでもあった。

固定が取れないとかリハビリが始まらないとか深刻に悩んでいるように見えて、いつもと違い仕事を気にせず全力で参加できるソシャゲイベントへの意気込みがすごい。
まぁ基本ダメ人間の私の行動原理などそんなものである。
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