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判決、有罪(受傷2日目)

ぐっすり眠って目覚めると、足の腫れはひいておらず、相変わらず痛みが続いている。

しかしやや外反気味に親指とかかとで体を支え、足先を浮かせるようにすると歩くことができた。
とはいえ家の中では無理に立つ必要もないので、いざりやお尻で滑るように移動し、トイレや高いところのものを取る時だけ、外反歩行をするという感じ。

この時点では、骨折したかなと思う反面、痛いけれど歩けるので、打ち身や捻挫や突き指じゃないかという一抹の希望も抱いていた。
以前、やはり右足の第4指を椅子に引っ掛け、今回以上にどす黒く腫れ上がったのだが、レントゲンを撮っても折れていなかった。
それがあるのでちょっとだけ期待していたのだが、その時とは比べようもない足の内出血を見るに、「折れてるな」と諦めもあった。

始業時間に合わせて職場に電話を入れ、上司に事情を説明した。
ここのところメンタル関係で体調を崩す人が多く、さらには熱発などの風邪も流行っていたため、「最悪、骨折かもしれない」という私の言葉に驚いていた。
今から整形外科に行き、結果が分かったらまたあとで電話すると伝えて病院へ。

腫れあがって靴が履けない上に、サンダルではちょうど打った部位に当たって痛むので、右足は柔らかいスリッパにした。
玄関を出てエレベーターに乗り、エントランスを出るまでに5分。
それから30メートルほど歩いて信号のない横断歩道を渡り、整形外科の入り口まで20メートル。
ここまで10分ほどかけてゆっくり歩く。

整形外科は3階にあるので、エレベーターで上る。
運よく一番だったので、診察室に一番近い特等席(当時はわからなかったが、一番重症の人が座るという暗黙のルールがある)に座り、問診票に記載した。

ここは整形外科と内科が併設されているので、私に続いて続々と歩様の悪い高齢者が現れ、ファイルをもらい、お金を払って2階へ降りていく。
彼らは毎回診察を受けるのではなく、継続してリハビリを受けている人たちだ。
2階がリハビリルームになっているようで、杖やシルバーカーの高齢者は受付を済ませたら、次々そちらへ移動する。

実際に診察を待っているのは、見るからにやばそうな足をしている私や、1週間前に脛を打って痛みが消えないという20代後半くらいの男性、背中に帯状疱疹ができたと高齢の母親に連れられてきた30代くらいの男性、熱が出たという高齢女性くらいである。

順番が来ると、看護師さんに見守られながら先生の前へ。
院長先生なのだが、まだ若い男性だ。
私の足を見た瞬間、「ああ、これは…すぐレントゲンだね」と指示され、レントゲン室に移動する。
右足を上と横から1枚ずつ撮影し、その時点ですでに「あー、やっぱりね」と先生が呟いていた。

「折れてるね。しかもこれは繋いだ方がいいと思うよ」

レントゲンを見せてもらうと、小指の下、まさに昨日打ってしまった箇所がポッキリいっている。
しかも骨が完全に二分され、上下にちょっとずれている。
固定ではなく繋ぐということは、間違いない、手術するということあろう。

「●●病院に紹介状書くから、すぐ行った方がいいよ。」

先生は理学療法士(PT)を呼ぶよう指示し、かつそろそろと立ち上がった私を見て言った。

「松葉杖使ったことある?」

もちろん使ったことはない。

「使った方がいいね。2本だな。5000円かかるけど、返してくれる時、お金も返すからね」

処置室に移動すると、大柄な男性PTがやってきた。
彼は「ギプスシーネ」という水で固まるギプス(多分ニールスプリントってヤツ)で患部と膝下までをくるみ、足の底をつけてしばし待つ。
実はこの時、足首をきちんと曲げると痛かったので、足底を床につける形をちょっとテキトーにしてしまったため、後で地獄を見ることに…

ガーゼストッキング、ギプスシーネ、伸縮包帯2本でぐるぐるにまかれ、最後にネット包帯をかけられる。
来る時は靴下を履いていたので見た目はわからなかったが(スリッパと足をひきずる姿はともかく)、膝下まで真っ白なソフトギプス装着スタイルになっては、誰がどう見ても「足が悪い人」である。
また、ギプスのせいでスリッパが履けなくなったので、ベルクロで調整のできる医療用の靴を買うことに。

PTが松葉杖の調整をし、簡単に歩き方を教えてくれて終了。
生まれて初めてのヘタクソな松葉杖で、近いとはいえ家まで帰らねばならない。
しかも手提げかばんを持ってきたので、杖と一緒には持ちにくい。

慣れるまでの松葉杖は、本当に使いにくい。
無駄な力も入るし、足と感覚が違うので、杖の先が地面に引っ掛かったりもする。
脇に体重をかけるものではないので、手の平だけで体重を支えるから、手の平が痛くてたまらない。

待合室ではまた窓口に一番近い席を譲ってもらい、会計を待つ。
松葉杖のレンタル代、包帯代、靴代も合わせて軽く1万円以上かかった。

転びそうになる恐怖と戦いつつ、来た時より慎重かつ時間をかけて家に戻る。
マンションのオートロックは松葉杖で歩く私の姿を見たエントランスの人が開けてくれた。

家に着いた時は緊張したまま歩いたこともあり、へとへとであった。
しかし紹介状をもらっているからには、今度はそちらの病院に行かねばならない。
もしかしたらそのまま即入院になるのかもしれない。だとしたらある程度準備をしていかなければ…

というわけで家族に連絡を取り、骨折だったこと、手術が必要な状態であること、紹介状をもらったので別の病院に行かねばならないことを伝えた。
すぐに車を出してくれて、2時間もしないうちに紹介された病院で診察を受けることができた。

紹介状とレントゲンなどのデータCDがあったためか、手術の瞬間まで誰一人、一度もギプスを外して外から傷を見ることがなかったのは驚きだった。
もちろんCTは撮った。
それでさくっと手術と判断されたのだが、めったにこうしたケガをせず、大きな病院にかからないためか、今時の診断の速さに驚くことばかりである。

ちょうど院長の診察日だったのもラッキーだったかもしれない。
CTを見ながら、「右足の第五中足骨」という骨が折れていること、しかもそれがずれており、ずれた骨は自力で元に戻ることはないこと、そのため全身麻酔を施して皮膚を開き、足の筋肉を避けて骨を見て、ずれを治し、プレートやボルトで固定する「観血的整復固定術」という手術を行うと、丁寧な説明を受けた。

「観血」ってなんだろうと思ったら、医師が血を観る、すなわち皮膚を切開して流血するという意味のようだ。
骨のずれさえなければ、いわゆる昔ながらの硬いギプスでの整復固定でいいのだろう。

入院はすぐかと思ったら手術の空き状況を鑑み、翌週の火曜日に入院し、水曜日に手術、金曜日に退院の予定だという。
これもびっくりである。
全身麻酔が必要な手術後、たった2日で退院?!
今はそんなに早いのか?

「金曜日には今しているより小さなカバーで退院できるよ」

そう言ってにっこり笑った院長は、さらに完治までどれくらいかかるかを教えてくれた。

「2/3加重までは3週間から1か月、全加重までは2か月、完全に良くなって爪先立ちができるようになるのは3か月かかるからね」

松葉杖が取れるまでは1か月以上!完治まで3か月!
第5中足骨となると何しろ細~い骨なので、大事にしなければならないようだ。

電車に乗って職場に通う困難に加え、松葉杖を突いて狭い事務室を動き回るのは危険すぎる。
当然、重いものを持つこともできない。
しかし仕事に出れば無理をせざるをえないことなど容易に想像できる。
少なくとも松葉杖が取れて安全に歩けるようになるまでは、出勤はしたくなかった。

というわけで、職場に提出する診断書が欲しいので、退院時に書いてくださいとお願いした。
自分としても、手術後にどれだけ動けるのかがわからなかったため、まずはそれが終わってからと思っていた。

また、リハビリは「最初にかかった整形外科がいいよね」と言ってくれたので、「はい」と答えた。
最初に診てもらった整形外科は何しろ近いので、車や電車を使う必要がない。
リハが始まるくらい回復すれば、近いところで回数を重ねる方がいいに決まっている。

その後は血液検査、胸部レントゲン、肺活量の検査が続く。
入院については看護師から説明があり、個室、2人部屋、4人の大部屋があるという。
30数年前に入院した時は、緊急だったため個室だったが、何しろ差額がかかる。
最近入院していた母など、4人部屋でも差額料金が発生していたご時世である。
ますます金がかかるのは困るなぁと思っていると、看護師が言いにくそうに言った。

「個室、2人部屋、大部屋があるんですが、今病棟がとても混んでいて…」

そらきた!
これは個室しか空きがないという事態か!
しかしまぁ、4日間だから払えなくはないか…と観念する。

「大部屋しか空いてないんですけど、いいですか?」

え?
「混んでて」大部屋しか空いてない?
マジで?

「はい、(もちろん)それでいいです」

こちらとしては願ったりかなったりである。
手術は必要だが重篤な怪我ではないし、入院も4日なのだから、個室である必要などない。
しかし混んでいるから大部屋が空いているというのは目からうろこであった。
家族とも「いや~、驚いたね」と、今更ながら時代の趨勢を知る。

当日の入院はなくなったので、再び1万円ほど支払って家路につく。
この診察代ついては、たとえば検査料などは入院費として再カウントされる場合があるので、退院時に精算するとのこと。
なので退院日の支払いには領収書を必ず持参するようにと言われた。

ティッシュやコップや下着など、既に入院の準備は済んでいるので、入院日までは実家でのんびり過ごす。
職場には「手術が必要なため入院することになった」ことと、病院名、入院・手術・退院の日程を伝えて、病欠のための診断書は後日提出すると報告した。

とりあえず、長い長い初診は終了した。
入院までは4日間。
不本意ながら、ダラダラ過ごす闘病(?)の始まりであった。
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