シビアな声優界

最終クールを迎えたガンダムX。
OPは私が聞き慣れた「RESOLUTION 」に変わり、90年代らしい民族紛争なども取り入れながら、相変わらず王道のボーイ・ミーツ・ガールを貫きつつ、主人公の精神的成長、戦後生きる場所を見つけられないロスト・ジェネレーションの群像劇、それでも戦うことをやめられない世界などを正面から描き、本当に骨太で見ごたえのある作品だと思う。

しかしこの作品が、物語がクソつまらなかったWにさえ劣ると見なされている理由の一つはわかる。
それは肝心のガンダムはじめモビルスーツ戦だ。
出てくるモビルスーツがとにかくカッコ悪い。
モビルスーツ戦が全く燃えない。

特に敵がひどい。鉄の棺桶リーオーや、空飛ぶやられメカエアリーズ、ただのカニのキャンサーを擁していたWもひどかったが、こちらは何しろガンダムは豊富だったから、自分の好きなガンダムを選べる利点があった。

しかしXはあかん。
制限は多いものの必殺技を持つGXやダブルエックスはまだしも、もっさりレオパルド、飛ぶやられメカX版エアマスターのカッコ悪さ、ヴァサーゴやアシュタロンは問題外、ザコキャラや量産型に至っては名前すら知らんという体たらく。

話はホントに面白いのに、ガンダムとして、ロボットものとしての魅力がないというのはもったいないのぅ。

「アクエリオンロゴス」はまだ評価できないが、おまけで放映されたEVOLのOVAにはすっかりやられてしまったよ。
まさかのオリジナルアクエリオンの出現や、子犬アポロとその転生体カグラのケンカや、面倒臭いミコノさんとアホの子アマタのバカップルぶりも懐かしかったけど(穴堀りアンディと穴埋めMIXのコンビもわりと好き)、何よりEVOLでは最も幸せになってほしかったのに、最も救われなかったジンとユノハの救済が描かれたのは嬉しい。

まぁはっきり言うと本物の二人は何も救われていないのだけど、別の世界ではこんな未来もあったよ、というのが転生だの別次元だのが飛び交う「ご無沙汰合体」アクエリオンならアリじゃないか。
犬だの蛙だの赤い糸だの無理くりなハートだの、相変わらずのハチャメチャぶりなのに、豪勢に差し込まれるOPや挿入歌がアクエリオン。

イマイチだと思ってたEVOLも、実はキャラデザは三作の中で一番好きなので「うん、悪くなかったな」と喉元過ぎれば熱さ忘れる的な都合のよさ。すいません。面白かったっス。
で、ロゴスはまだ様子見。切る可能性もあり。

「乱歩」はもともと継続するつもりだったけど、なかなかの引きだと思う。クネクネしたコバヤシ少年がめちゃくちゃキモいのが困りものだけど、内容は惹き付けられる。

しかし、声優の世代交代が容赦ないのは世の常で、既に棒読み囁き声の女王だった能登はいまや早見沙織にその座を奪われ、下手くそな歌と能面演技(地声は聞き苦しい超音波)で無敵戦艦長門の名声を欲しいままにしていた茅原は、すっかり雨宮天にその地位を譲っている。
男も梶キングは早々に逢坂に王位を譲り、石川、信長、花江と続いたかと思えば、もう既に小林裕介だの斉藤壮馬だのが控えてるし、美男高校とかパクリイラストとうらぶとかで注目を集めれば順番を待ってる若手は腐るほどいるわけで。

ところが、乱歩で主役を張ってるのがまたもや櫻井だったので、この人の座は、「仕事を切らさないことで座を譲らない」戦術を取っている(と思われる)石田彰同様、なかなか後進が奪えないんだなぁ思う。
はっきり言うと、櫻井と似た声質の内山昴輝なら充分奪える場所だと思うのだけど、彼に欲がないのか、それとも櫻井に奪わせる隙がないのか、なかなか世代交代が進まない。

賞味期限の短い女の方が交代しやすいのか、一生食っていくなら結婚に逃げられない男の方が死活問題として譲れないからなのかはわからないけど、変わったら変わったで感慨深いものがあるんだろう。
とにかく声優の世界もシビアだなぁとつくづく思う。
何にせよ、うまい人が増えて欲しいというのが私の一番の願いなのだけど。

あ、ジョジョや寄生獣に続く往年の作品のアニメ化となった「うしおととら」もおもろかった。
今期は正直、もう1話目から全くダメな作品が多いので、視聴に耐える作品はかなり限定されるかもしれないなー

2015/07/05 00:24 |日記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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