2014_09
28
(Sun)15:55

アオイホノオ

この作品はもともとあまり気乗りもせず見ていた作品だったのだけど…
何しろ時代背景がどんぴしゃで(とはいえもう少し年齢は下だったけど)、一本木蛮が準備したという膨大な小物も懐かしくてニタニタしてしまうものばかり。毎回80年代の香りに翻弄された。

私は70年代の暗い雰囲気が嫌いだったので、80年代に入り、上昇気流に乗って底抜けに明るく華やか、かつ「軽チャー」チックになっていくことが結構嬉しかったのだ。面白マジメでオタクっぽく、都会志向のマル金マルビ、円高不況に水玉のお嬢さま。そんな80年代の魁が描かれた(だからまだ服装や髪型などに70年代の香りがぷんぷんする)のがこの「アオイホノオ」である。

暑苦しくうざったい主人公と周囲の登場人物、原作者初め実在の人物たちが登場するお祭り騒ぎ。
懐かしさと面白さが上手にブレンドされ、毎回楽しかった。

そのくせ、私はラストの庵野の一言に思いもよらずぐっときてしまい、鼻の奥がツーンとしてしまった。

「サインしてくれよ」(庵野秀明)
「…ああ」(焔モユル)


戦国生徒会(るーみっくワールド2に収録の「はずしギャグ」系作品)が表紙のサンデーにでかでかと書かれるサイン。
認められれば、今度はプロとしての責任が生じてくる…
これまで大きく水をあけられるシーンが続いたゆえ、伝説のDAICON3の本物を見たがゆえ、余計にこの言葉が身に沁みる。
モユルもこれまでの大騒ぎとは打って変わり、落ち着いた様子でその言葉を噛み締める…

そして時代は移り、プロとなったモユルは締め切り3時間前に1時間寝て2時間本気を出すと言い放つ。
時代を超えてもバカはバカ。
そんな漫画バカの青春がぎっちぎちに詰め込まれ、ついにははじけ飛んで今に至る、そんなエネルギーを感じるアホドラマであった。

最後に編集長の(怒怒怒)メッセージに笑い、明るくバイバイできる作品だった。

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