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07/21(Mon)

アルドノア・ゼロ

火星人は皆殺しだ!と、限定版妖怪ウォッチをはめたどこぞのジジィが白い機体で暴れまわる…話ではない。

人類が月に到達したその時、オーパーツを手に入れたという設定により、宇宙に進出した人類はやがて二分された。
地球と火星。両惑星に拠点を構えた両者は争いを始め、ことに15年前にかなり苛烈な戦闘があったようだ。

貴族主義的な権威社会となっている火星では、可憐な第一王女が地球人との和平を夢見て出発しようとし、その姫様にかつて命を救われた地球人の少年スレインは、火星人たちから疎まれながらも、姫様への恩義だけを胸に屈辱の運命を受け入れている。

一方で主人公となる地球人の少年伊奈帆は、軍人の姉と共に暮らしている。
度重なる火星人の攻撃で街は破壊されてはいるものの、軍事訓練と学業を両立させ、夢を追う彼らはあくまでも普通の高校生だ。
伊奈帆は頭がよく、非常に冷静で豪胆。物静かでわーわー喚く事がなく、この後戦いに巻き込まれても非常に合理的かつ論理的に戦法をとっていく。その軍師っぷりが非常に心地よく、見ていてストレスを感じさせないのだ。

1話目でテロにより姫様が殺されるというヒキ。
姫様派の速水奨と武闘派らしい大川透に温度差があるので「こりゃテロを装って殺るなこいつら」と思ってたら案の定。
それだけならよくある話だが、私が衝撃を受けたのは火星から次々と先陣争いをして降り立っていった猛者揃いの部隊が、地球の各都市を恐るべき威力で吹き飛ばしていったこと。ニューオーリンズ完全に壊滅やで…
3話まで見た時点でこの大量虐殺ぶりを思い出すと、やはり一言言いたい。

姫様!アンタ何を目的にしてはるの!?

あんたすぐ帰れよ!そんでさっさと戦闘止めろよ!
何か思惑や目的があるにしても、結果的に何万人殺す気なんだよ!!

2話目は脱出を試みる伊奈帆たちと、スレインを伴った櫻井演じるきちがい火星人が、全ての物質を分解してしまうというとんでもコーティングを施した機体で「うぉおおおお!コネクティブ・ヒナァァァァ!!!」と叫びながらネズミ退治をすべく追っかけてくるまさに「ネズミ捕り」

変装した姫様を拾って(無論「姫様が生きてた!」とは視聴者は誰も驚かない)ボーイ・ミーツ・ガールあり、姫様を殺って意気揚々と火星に帰る気だったテロリストたちは無残に殺され、生き残った火星人少女も合流して、途中で拾った避難民たちを守りながら共に逃げるというガンダム的ワクワク展開へ。

装甲車を運転してた軍曹がなんであそこで飛び出しちゃったのかはわからんけど、インコたち学生もピーギャーピーギャー泣き言をいう事なく、自分たちに何ができるかを考えながら恐怖を押し殺して頑張る姿が好印象。
この時点までは伊奈帆はスレインほどの印象もなく、あまり感情を示さないので非常に薄味キャラだったんだけど、その薄味が出汁味のごとくパンチを利かせたのは、伊奈帆の姉で教官のユキを友人が助けようとし、あっけなく死んでしまったシーン。
あんなにあっさりと眼の前の「友人の死」を見つめる主人公はそうそういまい。
このあまりにも淡白な表情が、逆に強く印象づくという不思議な状態。

この淡白さが不快というわけではない。伊奈帆は友人の死を皆に淡々と聞かせ、戦う意思を固める。
ギャーギャー泣く、わめく、取り乱すのではなく、事実を受け入れて突破する道を選ぼうとする主人公。
ここに非常に魅力を感じたところで、2話目は終了。とにかく30分、夢中で見てしまう話は久しぶりだ。

3話目は櫻井演じるトリルラン男爵の駆るニロケラスから逃亡すべく、伊奈帆の作戦が開始される。
怪我をしたユキ姉は止めるけど、伊奈帆の意思は硬い。そして視聴者にとって何よりよかったのは、彼が眼の前で助けられなかったオコジョの死を、心から哀しんでいることがわかったこと。こういう些細な描写があるかないかで主人公への好感って変わるからね。

2話目でニロケラスがトンネルに入るのを嫌がり、トリルランが空を見上げたので何か指令が来ているという事はわかったけど、伊奈帆の作戦は鉄壁のバリアを誇るニロケラスは、鉄壁ゆえに、完全にそれが機能しているなら中からも情報を得る事ができなくなってしまうだろうという推測に始まる。あれだ、強力な胃酸にさらされているのに、なぜ胃そのものは溶けないのかってヤツ。

そもそもこの機体、触れたものを分解・破壊してしまうのだから、足の裏にバリアがあったら「床」や「道路」も分解してしまうはず。そして空からの指令を受け取るには、受信機が必要。となると、機体のどこかにノーバリアポイントがある…その推測どおり、伊奈帆たちは学校にあった訓練用機体に乗り込んで囮となり、ヤツを誘き出す作戦が決行される。

奇しくも「東京ESP」でリンカの透過能力が「床や道路をすり抜けて階下に落ちてしまう」という話をやってたので、そりゃニロケラスもそうだよねと妙に納得。
姫様や火星人少女ライエの協力も得て、空に煙幕を張り、ニロケラスをある一点へと追い詰めていく伊奈帆たち。

一方で彼らを置いていけないと捜索部隊の編成を求める鞠戸と、鉄面皮かと思われたのに一緒に捜索に加わってくれた艦長も現場へ向かう。

それにしてもライエを始末しようと追ってきたトリルランの前で変身(いや、まさに変身だったんだってば!)を解く姫様。
そこで!?なんで!?
ちょっとここはいただけなかったかな。姫様はもう少し身分を隠したままでいてくれないと、先に書いたみたいに「なら早く火星に帰って事態を収拾しろ」となる。どんなにバレバレでも、身分はしばらく隠しておいてもらわんと。

水を吸い込ませてバリアの穴を見つけるというのは面白かったなー
それを見て、伊奈帆が意外にも「友達の分だ」と冷静ながらも怒りをぶつけるのもなかなかよかった。
つーかトリルラン完全に死んだと思ったのでCパートで生きてたのは驚いた。頑丈だなおい…

けれど3話にもまた驚きの隠し玉が仕込まれていた。
姫様が生きていたことに驚きを隠せないスレインはトリルランに姫の保護を申し出るも、却下。
姫様を亡き者にして戦争を開始させんとする「逆賊」である彼ら一派にとって、姫の生存はむしろ悪報だったのだ。
それだけなら普通かなと思ったら、スレインは銃を構え、震えながらトリルランに向ける。
それもまぁ普通かなと思ったら、撃ったよ!しっかり撃ったよ!しかも追い撃ちもしたよ!完璧だよ!

毎回毎回予想のはるか上をいってくれる面白さで、7月といわず、4月からのトップクラスに躍り出た作品。
キャラクターも皆結構魅力的で、3話くらいまでに出てきた人数もこちらが消化吸収できる適量なんだよね。
(ヘタに数を出されてもいじれなかったりムダキャラだったりでむしろ邪魔)メイドや速水奨もよさげだったし。

今後の展開も楽しみ過ぎてわくわくが止まらねぇ。
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