東京喰種トーキョーグール

ヤンジャンで何度か読んでいるけど、残念ながら似たような内容で四半世紀前の作品である名作「寄生獣」にははるか及ばない作品。また人外になると飢餓感がひどいという点では「屍鬼」にも通じるところがあるが、もちろんこちらの名作にもはるか及ばない。

第1話でグールと呼ばれる化け物に襲われ、命を落としかけたものの、事故で死んだグールの細胞を植え付けられ(だよね?ここははっきりとは描かれずよくわからん)主人公はハーフ・グール(なのかな)に変貌してしまう。
そしてヒロインにバイオレンス手ほどきを受け、初めてのお食事。人肉って、オイチイネ!

まずこの作品のツッコミどころは1話だけでも結構ある。
まず冒頭、ニュースキャスターが「グールによる殺人事件」と淡々と報じ、警察が調査しているところ。
そんな血腥い状況なのに、人間たちは普通に生活している点では4月開始のヘンテコアニメ「Z/X IGNITION」っぽい。
主人公も他人事としてフツーに生活している。殺傷能力の高い野獣が街に放たれているのにどこ吹く風って…

グール側は確かに凄まじい身体能力を持ってるみたいだし、貪欲な食欲は脅威となろう。
でも同じくアホみたいな戦闘能力を持っていた「寄生獣」で田村玲子が言っていたように、彼らは圧倒的に数が少ない。
人類が総がかりで駆逐にかかれば、時間はかかるにしても駆除されてしまうだろう。
根拠のない魔女狩りやホロコーストで簡単に何十万何百万を殺せる種族が、こんな脅威を放っておくはずがない。
むしろこの世界の人間は「自分がグールではない」ことを証明する事に躍起になっているはずだ。
検査ゲートのようなものはあるようだが、人間に互いを監視させるよう仕向ければ判定精度はすさまじくあがる。
まぁそうなると残念ながら生粋かつ純粋な人間も大分死ぬことになるだろうが…

屍鬼たちが太陽という弱点を持つからにしろ、綿密に計画を練って人里に降りていったのだってそのためだ。
人類側もバカではない。「ブラック・ブレット」だってもうちょっと対策してた。
人外で無策状態にさせ、人を脅えさせるならやはり「進撃の巨人」クラスにならないとダメだろ。

そしてもう一つ、そんな「弱い種族」であるグールどもが、一匹狼で生きているならまだしも、縄張りを主張しあい、弱小種族のくせに仲間殺しを平気で行うところ。
なんだよこの頭の悪さ…聞けば原作は「この後も延々グール仲間同士で内輪揉めしたり、なんかグダグダと進む」のだそうだ。

死が隣り合わせの「進撃の巨人」の緊張感も、ヒトという存在証明をつきつけられる「寄生獣」の厳しさもなく、「屍鬼」の散華の美学も見られなかったこの作品。
グロがイヤだったわけでも、理不尽な暴力がイヤだったわけでもない。
しかし見るに値するとは思えなかった。
視聴はなし。

2014/07/21 16:07 |日記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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