王様の耳はロバの耳

私にはひとつ、引っかかっている事がある。
もう何年も前になるのだが、職場の同僚があるクライアントに電話をしていた。

ちょうど忙しい時間帯だったので、デスクワークをしていた私以外は人が入れ替わり立ち替わりでざわざわしており、その人が電話をかけていることに気づいていたのは恐らく私だけだった。

なぜその人の電話などに意識がいっていたかというと、そのクライアントの件で相談を受け、私がアドバイスをしたためだ。

電話をしたものの、しばらくベルを鳴らしても相手は出なかったらしく、その人は留守番電話にまた電話しますとメッセージを吹き込んだ。
ところが問題はその後だ。
その人は受話器を置きながら、「この人、子供放っぽってどこ行ってんだろう」と小さく呟いたのだ。

私はその言葉にギクリとして顔をあげた。
その人は私に聞こえた事は気づいておらず、周りを見てもその言葉に気づいた人はいないようだった。

私がギクリとした理由は2つある。
1つはその言葉(=子供を放って、というもの)が「親(特に母親)にとっては一番言われたくない言葉だろう」と思ったこと。
そしてもう1つが「受話器を置くか置かないかのタイミングでそんな事を言ったら、録音されてしまうのでは」ということだった。

その時はヒヤリとはしたものの私もその人に何も言わず、(悪気はないのかもしれないけど、ずいぶん迂闊にヤバいこと言うなぁ)と思ったに過ぎない。

数日後、上司とその人が何やら話をしており、やがてその「電話相手」であるクライアントが現れて、両者は個室で延々と話をするに至った。
一体どうしたのかと思ったら、上司から説明があった。

「クライアントさんから、留守番電話に○○さんからのメッセージが入っていたが、続けて『子供を放って』というひどい言葉が入っていたと訴えがあった」

それを聞いた私は、文字通り背筋が凍りつきそうになった。

泣きながら現れたクライアントは、留守番電話のテープを証拠として提示し、上司とその人に聞かせたそうだが、上司曰く「音源が悪くて、○○さんの声とは断定できない」と言う。

当の本人はもちろん、他の人に「そんなこと自分が言うわけない」「クライアントの聞き間違いだ」と説明している。
そして事情を知らない周囲の人は「巻き込まれてしまったその人」に共感し、同情的に相槌を打っているのである。

何よりその人の口調から感じ取れたのは、「そんな酷い事、自分は本当に言ってない」と思い込んでいるフシがあることだった。

その人は決して悪い人ではない。
仕事もできるし、性格的にも大きな問題のある人ではない。
ただうちの職場に来る前に、前の職場の上司に「理由もなく」嫌われて、たった1年で飛ばされたと言っていた。

私の分析では「仕事はできるし、自分でやろう、覚えようという意欲があり、仕事を効率的に進める創意工夫もできる人だが、やや無駄な不満が多い。そうした不満のせいで眼が曇るのか、変に無防備なところがあり、一部の厳しい人からはそこを突かれて嫌われたり、八つ当たりでいじめられたりするタイプ。本人はそうされる意味がわからず、ますます不満を募らせるのでさらに眼が曇るという悪循環にはまりやすい」というものだった。

だからこの騒動の時も一瞬、「無自覚な迂闊さでこうしたトラブルを呼ぶんだろう」と思い、それが前の職場での上司とのトラブルの原因だったのではと考えた。
そもそも、前の職場で上司と云々…などということを、まだつきあって日の浅い我々にペラッと喋ってしまうこと自体、既に迂闊で無防備な性格の現われである。正直は美徳ではあるが、最善とは限らない。

結局、この件は上司が「うちの○○の言葉ではないと思う」で押し通し、クライアントもさほど強く出たわけではないので、なんとなく有耶無耶になった。

しかし私は確かに聞いたのだ。
「子供を放っぽってどこ行ってんだろう」という辛辣な言葉を。
たとえ本気でそうは思っていなくても、1人では何もできない子供を置いて出かけた親が聞いたなら、恐らくどんな人でもグサリとくるであろう言葉を。

クライアントも揉めごとを嫌ってすぐに引き下がったので波風は立たなかったし、その人も上司も既に定年退職して職場にはいないので、真実を知るたったひとりである私はもやもやしたまま何年も過ごしている。

ホントはあの人、言いましたよ…そんなチクリはもちろんしたくないが、かなり年上とはいえ、間違った行動を正させるためには本当は必要な進言なのかもしれないと思ったりもする。
しかし事なきを得たのならこのまま私が胸に秘め、「失言に注意」という自分への戒めと、こういう事もあるという経験値として抱いていく方がいいのかもしれないとも思う。

なかなか悩ましいが、もはや何年も前のことなので、ここで告白してみた。

【ダイヤのA】
評判は十分聞いていたものの、実家で録画に失敗したので後回しにしてたけど…

面白い。実に面白い。
正統派少年野球漫画って感じで楽しんでしまった。

ジャイキリ、銀河へキックオフ、エリアの騎士、(一応)イナズマイレブンとサッカーものはコンスタントにアニメ化されているけれど、野球は少ないよねぇ。
私自身もメジャーやクロスゲームはうっちゃって「おお振り」しか見てなかったので、非常に久しぶりに面白い野球アニメ。

しかもおお振りと違って作者が「女」じゃない!
描いてるのが高校野球を「やったことがない」人じゃない!
これはデカい!これは私にとってはかなりデカい!

しかし一点だけ不満があるとしたら、IGとマッドハウスという作画に定評のある制作会社が名を連ねているというのに、背景が荒い。
昨日のブログで「最近のアニメは綺麗で出来がいい」と褒めたばかりなのに、仕事が雑過ぎる。
(栄純の部屋にかかってる野球帽が、あんなのどんな巨頭がかぶるんやというバカでかさだった)

ってかまた逢坂良太だよ!きみは一体どこまで主人公ジャッカーやねん!(答:安くて上手い牛丼声優だから)

【機巧少女は傷つかない】
すっげぇ二次被害に唖然とした…幼女無事とか絶対ないよ。あれじゃ車内で肉ミンチ間違いないよ。
フィクションなんだからさぁ、そこはもうちょっとドールの頑丈さと「実は百万馬力」という描写をしようよ。

もうね、いくら理由をつけてもこういう作品があるたびに思うわけです。
Q.「なぜ戦う人形をわざわざ女型にするのか?」
A.「ツンデレだろうがゴロニャンだろうが、いつでも力づくで自分の思い通りになりそうな可愛くて非力そうなロリがエロいと嬉しい。ただしエロや弱さを見せるのは自分にだけというのは、ほとんどの男の夢だからです」
そうです、こういう理由から女の子は決してさくらちゃん仕様にはならないわけです。

なんだろう、ホントに今期はしょーもない作品が多い。
いい作品も多そうだけど、特にエロ系とハーレム系がダメだ。

いやいや、男性諸氏よ、わかっている。皆まで言うな。
男は男で、なんでもかんでもホモホモさせたり、カップルの組み合わせに本気で怒ってるアホな腐女子どもにうんざりしていることであろう。
ちゃんと全体の物語を楽しめ、ロボットものを見るなら機体の違いや性能くらいは勉強しろ、キモ女の理想ばかりの少女漫画展開はやめろと言いたいであろう。それも重々承知である。よ~く理解しているつもりだ。

でもね、そんな中で一番困るのは、男でもなく、こうした腐女子の嗜好とも全く噛みあわない自分なんだよ!
マジで困るよ!ただフツーに面白い作品が見たいだけなのに、居場所が少なすぎるよ!

【のんのんびより】
出た、お得意のまったりロリロリ空気アニメ。前期は金色モザイクだったか。
常々思うけど、こういう環境アニメが好きな人とは多分相容れない。
なぜならフィクションという非日常に、「ドラマティックな刺激や普段感じられない感動」を求めるか、それとも「日常の延長であり、かつ日常以上に安寧で居心地のいい世界」を求めるかの違いだから、そもそもの価値観が違うんだ。
お互い不可侵でいくのが一番。(でも文系の人に理系は到底カバーできないが、小説や映画などがあるため理系の人が文系をカバーするのはたやすいように、まったり系スキーは非日常系もやすやすとカバーできて懐が深いのが悔しいぜ)

【弱虫ペダル】
何これ、面白いじゃないの!チャンピオンで連載してるって?いやいや、すっげー面白いじゃないの!
気弱なオタクなれど、ママチャリで20度の傾斜をラクラク登ってしまうクライマーの才を持つ坂道が、自転車部に入って数々のライバル(OP参照)と熱戦を繰り広げるロードレースもの。
個性的な先輩たち、敗北を胸に禁欲的に頑張る(モノローグも頑張り過ぎ)チームメイトでありライバルでもある今泉、実家が自転車屋のマネージャーなど、1話目らしいキャラ紹介や世界観も安心して見ていられる。

で、今後も予告は今泉のずっこけぶりを見せてくれるんですかね?

一言投票所

機動戦士ガンダムシリーズ(Ζ、ΖΖ、G 、∀他)「ビルドファイターズ」
◆1話放送後、ギャンのプラモが早速アマゾンから無くなったらしいですね。ガンプラは時間がかかるので例え作っても無改造のままですが、少し手間暇かけてみたくなりました。 ギャンはMSVでかっこいいタイプが多いんですが、サザキ君改造してくれないかなぁ…
なんと、紳士のモビルスーツが売り切れ続出!?
マ・クベ先生も草葉の陰で泣いてウハウハですね!
でもホント、ガンプラを見直すいい機会になるかもですね。作りたい人は消費税が上がる前に買っておかないと(笑)

なお、知り合いのGガンスキーは早速「ラルさんが出るなら東方先生が出ても不思議じゃない!」と浮かれています。

◆BF、面白かったですね。どうやらレイジは異世界人ぽいですけど、どうなっていくんでしょうね。ホビーアニメ的には異世界とのバトルになるのでしょうか。レイジはセイの所に居候するのかな?
面白かったですね!今のところは今期No1で文句がない。
今週から始まるヴヴヴにも頑張ってもらいたいので、今期はサンライズ推しだな。

セイが遠い目で「いつかまた…」なんて言った後で、自分ちで勝手に飯食ってるとか、古き善きキッズアニメを踏襲してて微笑ましい。
人が住んでいる「街」も、ガンプラバトル選手権も、炭酸飲料も知らないようですが、非常に魅力的な不思議少年キャラですよね。

いや~、ホントにこの先がますます楽しみです。
「ガキ向けかと思って見逃しちゃったよ!になになも乗り気じゃないみたいな事書いてたじゃんかよ!」という方は、公式ページでまるまる1話配信してますのでぜひ。思った以上に面白いですよ。

太っ腹なまるっと配信はコチラ

しかしバンダイさん、この作品が当たればバリバリガンプラが売れると算段してるのか太っ腹ッスな。
我々としても次のガンダムが作られるためにも、「とらたん」じゃないよう祈ってますぜ。

◆そうそう、サザキ君が一応セイのことを認めてるのは良かったですね。うざがられてるけど一応友達みたいですし。そのうちチーム戦になったら味方になったりするかも? 話が良く出来てるというのにも超同意です!楽しいバディ物になりそうです
あれはちょっと意外でしたね。ただの意地悪なライバルザコキャラかと思いきや、実はセイの腕を買っていて「僕と組もうぜ」と勧誘しているというのがね。自分以上に乱暴で卑劣な強敵にコテンパンにやられて、セイとレイジに助けられるなんて王道展開があるのかなぁ。

不思議まるだし&パイロットとしてピカイチのレイジも、常識的なセイと組んでこそ魅力的だし、セイに話しかけた優等生っぽいメガネちゃんも可愛かったし(セイが女の子に臆することがなかったのも私的にはポイント高い!)、ラルさんがまさにそれなので、もしかしたら歴代ガンダムキャラが「マイガン(プラ)」で出てくるのかも…という楽しみも十分ありそうです。

そうか、ガンダムにおけるディケイドorゴーカイジャーはこの方式がピッタリなのかも。楽しみですね^^

その他「キルラキル」
◆流子の下乳制服妙な既視感あるなと思えば、フリージングのエンドカードで思い出せました、うるし原だ!昔のゲームのうるしデザインこんな感じばっかだ。しかしうるし原氏にはキルラキル男キャラ描いて欲しいもんです、濃い美形や中年キャラのほうが色気あるんですよねあの人の画風は
私にとってはうるし原の絵柄はエロいとか色気より「ああ…80年代テイストだねぇ…」という感じなんですけどね。一世を風靡した絵って、その時全然流行らなかった絵柄と比べて、後に笑われてしまうほど古くさく見えるという宿命を背負ってますよね。

その他「ログ・ホライズン」
◆Eテレらしくさっぱりとわかりやすく、な1話でしたね。まあ長々とホームレス状態や自殺するモブプレイヤー映す訳にはいかんか(シロエは他プレイヤーのそんな醜態みてたから逆に冷静になれた)。あとEDの動くねこ班長が思ってたよりジブリのバロン…!
シンプルでしたねー。冷静で醒めてる雰囲気は、「俺TUEEEEE!」全開のSAOより、hackっぽかったかもしれませんぜ。

バロンいましたね~、黒いけど。靴はいてないけど。
特番で個性豊かなキャラクターが一杯と紹介されてて戦々恐々としました。マジで登場人物が多い!
もはやMMOに迷い込むというのはいくらでも先行作品があるので、ぜひ差別化をはかってもらいたいですな。

男性声優人気投票

杉田智和
◆なんだかこの頃演技が変わってきたような。進撃のマルロの実直さがよかったです。ラジオなどを聴いているとすごく演技に対して真摯なんだなぁと思います。いい人っぽいですよね
私もジョジョRADIOで聞くまで、この人がこんなに仕事に対して真面目とは思ってませんでした。
オタクで人見知りでちょっと変わった事を言いがちな性格は、もともとすごく照れ屋なんでしょうね。
年齢と共にそういう部分が丸くなってきて、かつ認められて自信もついてきますから、自分自身を出すことが以前ほど恥ずかしくなくなったのかもしれません。

演技が変わったとしたら、そういうところがうまく出せてきたのかも。声質が硬くて柔軟性がないのが美点(冷静沈着な役に合う、人間味のある機械音もこなせる、怒鳴らせたら迫力があるなど)でもあり、欠点でもある(恋愛シーン等に甘さが足りない、裏に策略がありそうに聞こえる、楽しそう=ハイテンションに統一されてしまう)ので、これらをカバーするものこそ演技力であるからと、経験と共に声に練りこむようになったのでは。

マルロはオリジナルシーンまでたっぷりありましたからね。
ビックリしましたよ、あれは。でもおかげで何度原作のセリフを読んでもよくわからんかったアニの主張が何なのかよくわかりました。

2013/10/08 18:03 |日記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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