遥かに見える 水平線は まだきみだけのものさ

もし一年だけ東京を離れるとしたら、
日本のどの都市に住みたいかと聞かれたら、
私は二つ返事で「京都!」と答えるだろう。
むしろ自分の故郷である東京を離れて
住むという事が許せるのは京都しかない。

しかし私が実際に住んだ事があるのは名古屋である。
勉強のため、昭和区の鶴舞に1年間居住した。
桜舞う頃に引越して鶴舞公園で一人花見をし、一年後
国家試験に合格した私は、鶴舞の桜に別れを告げたのだ。

最初に思ったことは「住所長ぇな」という事だった。
特別区である東京は「東京都○○区○○」だが、
名古屋は「愛知県名古屋市昭和区鶴舞」と長い。

そして皆、東京と違ってJRを使わない。
使うとしたら栄を中心とした市営地下鉄である。
道路が広いだけでなく、歩道も広い。
しかもその歩道に堂々と車が停まっている。

名古屋や三重や岐阜のクラスメイトは大概車を持っており、
しかも驚くべき速さで次々買い換えやがるのでビックリした。
(こないだ買ったじゃんと驚く事多数。ブルジョワか名古屋)
大学時代から名古屋にいる連中も車や原チャを持っていたが、
我々のように一年だけ名古屋留学の連中はチャリを買った。
おっと、チャリじゃない。名古屋ではケッタだったっけ。

鶴舞は区役所のある御器所、観音さまのある大須(上前津)、
名鉄に乗れる金山などにも近いので、よくチャリで出かけた。
コメ兵、コメダ珈琲、サークルKなど、東京では馴染みのない
店も新鮮であった。無論、モーニングのボリュームに驚き、
鶴舞から伏見までチャリで走った時、喫茶店の数を数えたが、
23まで数えてアホらしくなってやめた。何だこの数は…
(おかげで東京では御用達だったドトールやプロントが
見つからない。スタバは当時は東京にもあまりなかった)
西区の田んぼしかないところで、一軒だけポツリとあったのが
喫茶店で、しかも満席だったという驚くべき光景も懐かしい。
ういろうも両口屋是清でおごってもらって初めて食べた。

栄までチャリで走るとなかなかの運動量だったが、交通費の
節約のためチャリで出かけた。慣れない頃はチャリで走ると、
名古屋は中心部ほど「地下都市」なので、大通りには何も
見るものがないという不可思議な現象に見舞われて驚いた。
風が強く、夏は暑く、冬は寒いので地下に商店街があるのか?

それでも長者町繊維街など、面白い町もあった。
あと当時はあまりオサレな店がなかったせいか、パルコに
若者が集中していて笑った。何しろイケブクラーとしては
「はぁ?パルコ?」であるからして。名古屋での買い物は
ラクであった。東京ほどすさまじい数の物が溢れておらず、
銀座新宿渋谷などのようにカラーがはっきりしていないので、
どこで何を見ても大体同じ、選ぶにはちょうどいい量だった。
「東京生まれの東京育ちだが、自分ち周辺以外は知らん」
私にはちょうどいい「適度な大きさの都市」であった。

名古屋名物100メートル道路は広すぎて真ん中にダンボール
住宅を建ててフリーダムな生活を満喫しておられる方々が
たくさんいらした。今はわからんが、今より豊かだったのだ。

当時はもっぱら名駅で映画を見たものだが、気軽に入ったら
二本立てで、5時間くらい映画館にいなければならなかった。
ラウンドワンのCMが流れ、巨大なナナちゃんが季節ごとに
お召し物をお替えになり、東京から戻ってくると生活倉庫
(今は進出したビックカメラになっているらしいが)や、
名古屋ビル「ヂ」ングのロゴを見て「名古屋だ」と思う。

この名古屋の生活を思い出すと、未だに「よくもまぁ
たった一年であれだけの経験をしたものだ」と思う。

名城公園の27時間耐久マラソン、長久手運動場や瑞穂競技場で
大きなイベントに参加したり、常滑ボートを見に行ったりした。
さびれまくった名港には何度か行き、上海に行く前の金の
しゃちほこ号を眺めたり、カメや皇帝ペンギンが名物の名港
水族館に足を運んだり、東山動物園でコアラを見たりした。
YWCAの活動にも参加し、ミャンマー人の奥さんとカレーを
作って、年一回のイベントの模擬店で売ったりもした。
ご飯でも食べるけど、ナンみたいなものも作るのだ。
バターたっぷりで手作りしたこれがまたうまかった!

視覚障害者のガイドヘルプのボランティアもやった。
事前にきちんと講習を受けてガイドヘルパーの任につくのだが、
主婦など登録者は多いものの、実際活動する人は少ないらしく、
「この日からこの日までは空いてます」と社協に電話すると、
すぐ予定が埋まってしまった。緑区や北区など、時にはかなり
遠いところまで行かなければならなかったが、「名古屋の地理を
知るためにもいいかも」と思い、なおかつ人に喜ばれる事なので
学校と両立させながら、東京に帰るまで活動を続けた。

ツレが働く障害者施設の夏祭イベントや旅行にも、介助の
ボランティアとして参加した。大分別府マラソンはその一つ。
それ以外にもせっかく近くまで来たのだからと下呂温泉や
伊勢神宮にも足を伸ばした。伊勢は大晦日から元旦にかけて
暗い闇の中を参拝の人に混じってブラブラと一人で歩いた。
あちこちで焚き火をしていて、甘酒が振舞われ、鶏が鳴く。

国家試験が終わった後、学校をサボって、10日間ほど
「九州貧乏旅行(一泊もせず夜行列車で寝泊り)」を
敢行したりもした。東京からは遠い九州も、名古屋なら
まだ少し近く感じたのである(山陽本線を各駅で行った)
出雲にも行ったし、京都にも行った。途中で城崎で温泉にも
入ったし、大阪に初めて足を踏み入れたのもこの時だった。
いやはや、実に精力的だったなぁ。
それでも高山に行きそびれたり、野球やサッカーを見ておけば
よかったと、ちょっとだけ後悔するような事もあったりする。

東京の多くの友達からは「なんで名古屋なんかに」と驚かれ
呆れられたが、一年だから、東京を外から見るのもいいと
思っていた。その結果、やはり「故郷が一番だ」と思い、
早々に故郷に帰ることに決めたわけだが。ツレや妹が
「知らない街での一人暮らしは寂しいだろう」と色々な
本や音楽を手紙と共に送ってくれたのだが、その中に
「SEE-SAW」のアルバムがあった。全く知らなかったが、
そのツレはセンスがよかったので聞いてみると確かに
悪くなかった。今日のタイトルは中でも私が好きだった
「SWIMMER」という曲のサビ部分である。しかしまさか
このSEE-SAWと、2003年に種のEDで再会するとは夢にも
思わなかった(とっくに消えたと思っていたから驚いた)

学校は大学を卒業したばかりの22歳から上は70歳近くまで
多種多様な方々が通っており、仕事をしながら通う人も
いる夜間であった(なので私もボランティアをやっていた)
大学院を出た人も多く、理系の人も多いごちゃ混ぜだった。
信州大学の大学院で生物学を修めた人から「名古屋城の
お堀でヒメボタルが繁殖しているから見に行こう」と誘われ、
夜、真っ暗な中を怪しげに動き回ったのもこの時だ。

当然ながら愛知の人が半分を占め、岐阜、三重、静岡、
それに大学が名古屋だった富山、奈良、大阪、島根、長野など
やはり西日本が中心だった。東京から来るのは珍しいらしく、
名古屋系の人は皆、最初に「東京モンか」と警戒したそうだ。

長野の人は東京より名古屋にシンパシーを持っていると知り、
西の人たちは遠くの東京よりは大阪の方が身近であり、しかも嫌う
人が多いという事にも驚いた。吉本新喜劇を生まれて初めて見たのは
名古屋であった。何より東京では見づらいナイトスクープが見られた。

逆に名古屋の人は過剰なくらい「東京は怖い」と思っている様子も
見て取れた。まぁそれもわかるけど…でもそう言いつつも、気持ちは
東京に向いているような気もした。アピールの仕方が下手くそっぽい。

財布の紐が堅いとか、ダサいくせにいっちょまえに気が強いとか、
昔からあまり評判のよくない名古屋人だが、私の印象は悪くない。
楽しい一年を過ごしたせいもあろうが、会う人会う人皆いい人で
優しかった。名古屋でいやな思いをした事などほとんどなかった。
人口の多い東京の方がよっぽど変なヤツやいやなヤツが多い。

何より、車椅子の友人と出かけたりしても、名古屋では一度も
イヤな思いをしたことがないのは感動した。店に段差があって
店員さんに手伝ってもらえますかと頼むと、いやな顔一つせず、
どんな店でも快く手伝ってくれた。入るのが困難ではない店だと、
今度は車椅子席をスマートに作ってくれてこちらに気を遣わせない。

東京も横浜もそれなりに訓練の出来ている駅やランドマークタワーは
親切だったが、一般の人のダメッぷりはひどい。今でもまだダメだ。
満員のエレベーターで、誰一人ツレに場所をあけてくれなかったり、
店員に段差を手伝ってもらえないかと頼んだら「今忙しいので」と
断られてしまい、東京人として恥ずかしい思いで一杯だったものだ。
名古屋では一度もこんな思いをした事ないのにと情けなかった。

そんな楽しい名古屋ライフも終わり、東京に帰る日がきた。
「椰子の実」の椰子が漂着したのが愛知県の伊良湖岬だったり、
七宝焼きのルーツが七宝町とか(町の看板にはさりげなく
七宝焼きがはまっていたりしてなかなかおしゃれ)、たとえば
長久手もそうだが尾張温泉、小牧、中村、言葉の荒い三河など、
歴史上でしか聞かない信長や秀吉や家康がご近所さんに思える
地名が多かったり、あんまきの知立、みかんの三ケ日、ボートレースの
蒲郡…それに、焼き物に疎い私は瀬戸が愛知という事も知らなかった。
「豊田市」ってホントにあるんだと変な感心したり、弥富町が金魚の町と
知ったのもこの時だ。やはりアピール下手なのか単に私の無知か…

わずか一年だが、本当に凝縮した一年であった。
生まれてからずーっと東京にいる人より、田舎から東京に
出てきた人の方が精力的に動き回り、情報を仕入れて東京に
やたら詳しくなるのはわかる気がした。一人暮らしは何より
暇でもあるので、おのずとフットワークも軽くなるのだろう。
(今も一人暮らしだが、あの頃より年をとっているだけでなく、
勝手知ったる東京で今さら精力的に動く気には全くならない)

赤味噌は元々好きだったし、名古屋の味も私には合った。
なんとなく洗練されきってないダサさが安心できる街だった。
離れてしまうと、観光都市というにはイマイチ見所のない
名古屋に行く機会はもうほとんどなくなってしまったが、
私にとってよい印象とよい思い出を残してくれた街である。

「ピングドラム」
ぎゃー!!!!!晶馬ー!!
「生存戦略」がなくても面白かった!面白すぎた!
りんごちゃーん!あんた、そこまでする!?
そして運命の先読みをしているかのような能登。
バイクで日記を奪い取ったのは…冠葉?
それともほっちゃんの手の者?

あー、なんかいい。りんごも異常は異常なんだけど、
気持ちはわからなくもなかったり、絶望感には同情
すべきものがあったり、それをなぜか放っておけない
晶馬の優しさもわかるような…でもでもやっぱり…
と思ってたら事故った。足がぐねってるぐねってる!

「ぶらっどしー」(イレギュラー視聴)
つか、定時に始まる事がほとんどないピンドラのために
前も後ろも長めに取っているのだが、先週あたりから
BLOOD-Cがヘンテコな展開になっていて「はぁ?」だ。

今回の謎の光渡しクラスメイト虐殺シーンは
「これなんてデッドマンワンダーランド?」
だったが、戦う力のなかったガンタはともかく、
あのー、そこの武器持った変な髪形のメガネの人?

「もう誰も死なせはしない!」

…って、いやいやいやいや遅ぇよ!!

お食事をぼけっと見てないでもちっと早く戦え!!
なんだこのヒロインは。バカなの?ねぇバカなの?

「セイクリッドセブン」
カガミンとルリルリの子供時代、面白いじゃねぇか!
ツンツンしまくりながらも今よりお嬢様の扱いに
慣れていないカガミンがやたら可愛いじゃないか!
ルリたんもおとなしくて頑固なこの頃のが可愛いぞ!
この間のアルマの子供時代もよかったが…
ナイトとフェイの子供時代も破壊力あるんだろうね。

つーか研美さんの怪しさがもはや200%マックスー
次回は藍羽財閥への謀略が発動するとかかしらん?

ナイトがフツーにアルマを勧誘し、アルマも
フツーに答えてて笑う。おまえら友達か。

「へうげもの」
落とし穴に落ちて意地を張った利休の大人げなさに
笑ったが、最近自分で掘った落とし穴にはまって
死んだ夫婦がいたので大きな声では笑えない。

「ターンA」
やっべぇ、ものすごい緊張感溢れるバトルシーンだった。
核爆発だもの、決死のタイムアタックもいいとこだよ。
しかしこの状況、戦争ではありそうなのでこういうのを
描くのがウマイなぁ、トミノは。

ゼノア → 核弾頭らしきものを掘り出してビックリ
ギャバン → 遺跡のディアナ・カウンターに攻撃開始

ゼノアが爆発の危機を説き、一応ギャバンも聞く耳を
持っていたので両者がにらみ合っているところに、
またしても困ったちゃんのレット隊が乱入。
レット隊は何も知らないので、当然ミリシャに攻撃。
それによってギャバンたちも「ほら見ろ!」と応戦。
ゼノアの説得も虚しく、核弾頭は持ち出されてしまう…

結局こうしたもつれ合いが戦場を混乱に陥れてしまい、
一番起こしてはいけないことが起きてしまう不条理。
不条理なのに、誰にも戦う理由があるという理不尽。
こういう、小さいけれど戦争の棘を描くのがうまい。

逆にこういう棘が喉に引っかかりっぱなしの人だからこそ、
まだ子供向けには「人間同士の争い」を描くのは難しかった
時代に、ガンダムを作らずにはいられなかったんだろうね。

ディアナとキエルもようやく再会し、でもディアナが
月へ戻る間、キエルの替え玉はまだ続く様子。

一言投票所

特撮&仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーオーズ」
★オーズ>メダルの簡略元はそれで合っています。オーズに限った事じゃないですが、特定のロボやフォームが活躍する一方、いつの間にか昔の物の扱いが雑になるのは、玩具販売メインの番組だと割り切るしかないんですかね。男の一人としては、なるべく平等に扱って欲しいと思うのですが(笑。
そうですねぇ、どうしてもおもちゃを売らねばという
コンセプトがある限り、逃れられない運命でしょうね。
実際、新しいものが出たら欲しくなるでしょうし。
一夫多妻制と同じく、平等に扱って欲しいですよね、
古女房をないがしろにしないでね。男としてはね!(笑)

私も基本的には「単なるパワーアップ」よりは、
限られた能力や時間の中で、知恵を絞り、策略に
よって勝ち進むような主人公の物語が好きなので、
パワーアップする=期待感が一ランク下がります。

フォーゼにはパワーアップしすぎて宇宙船になった、
くらいの阿呆なぶっ飛びぶりがあると笑えますね。
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